選手だけでなく、中継のテレビ局員まで、箱根駅伝に真摯に臨む人々の人間ドラマ。やはり真剣に物事に向き合い、勝負を賭けている人間たちの姿には、胸が熱くなる。何度も涙が出そうになった。

重厚な企業小説。やけにリアルであったが、実際もこんな感じだったのだろうか。運転免許を取って◯十年、気付けばマイカーはずっとトヨタ。自分の家の名前のついた車が日本中、いや世界中を走っている。そのプレッシャーたるや恐ろしい。と、今まで思った事もなかったことを思った。

戦国武将に全く詳しくなく、名前は聞いたことある程度だったので、何の先入観もなく読んだ。この作品での印象から、今川氏は優秀な武将なのだと思ったが、世間的にはやられ役のイメージだったのか。世間のイメージなんて結局は勝つ方が作ったものなので、今川義元側から見れば、違うものになるのは当然のことだよね。

上条があまりにもかわいそう。

新卒で働き始めたら、それまで好きだった本が読めなくなり、音楽も聴けなくなった。忙しく心の余裕もないまま数年が過ぎ、好きだったものに疎くなった。精神的にパサパサだった。この本を読み、その頃を思い出した。本書には、本が読めなくなることからの生き方の提言が書かれている。妙に納得させられた。

選手だけでなく、中継のテレビ局員まで、箱根駅伝に真摯に臨む人々の人間ドラマ。やはり真剣に物事に向き合い、勝負を賭けている人間たちの姿には、胸が熱くなる。何度も涙が出そうになった。