ボディビルの選手としての精進の日々と会社の係長としての日常業務とがしばしば齟齬をきたします。それは減量できない自分の身体と思い通りに動かせない部下及び上司という組織の間の軋轢です。身体と組織が次第に同調して好転しますが、それがよいことかどうかは不明です。

古今東西の分け隔てなく伝説・経典・叙事詩・小説・文学・映画・漫画などとにかく「物語」となっている「作品」を人生のステージ順に誕生から死さらに転生と13章に分けて紹介しています。ネット上にある「物語要素辞典」がその該博な知識・情報のもとになっています。

10人の殺人犯との対話の試みを著した本。彼ら一人一人と直接対峙して殺人者の内面に分け入ったわけではなく、主に関係者の発言や警察の調書、周囲・周辺への取材をもとにした内容です。それでも尋常ではない事件のありさまと殺人犯の常軌を逸する心理・行動は伝わります。

主人公の男性が幼い時から母を恋い慕い続けた経緯を物語ります。独特なのは生母と継母、二人の相似た母がともに彼を慈しむことであり、「主人公の父＝二人の母の夫」がそれを容認するばかりか、進んで相愛を促し、ついには妻を息子に譲り渡すところです。谷崎のリアルな夢。

全6章のうち5章を西洋絵画の宗教画にあてています。作品を通じて、ユダヤ・キリスト教の教義による世界の終わりと人類の救済というテーマを繰り返し描く西洋絵画の歴史を感じることができたみたい。「終わりは救い」なのでそれを求め続けて描かれた作品群のように思えます。

再読です。映画が原作に忠実につくられていることを再認識しました。それほど作品が必要十分な出来栄えなのでしょう。7巻まで読んでいるとスネイプ氏の立ち位置がよくわかって気の毒です。英語としてはit、that、be、do、haveだけでできた構文が実は読み取りが難しい。

ボディビルの選手としての精進の日々と会社の係長としての日常業務とがしばしば齟齬をきたします。それは減量できない自分の身体と思い通りに動かせない部下及び上司という組織の間の軋轢です。身体と組織が次第に同調して好転しますが、それがよいことかどうかは不明です。