文庫化されてすぐに買って読み始めたが、次から次へとわけがわからないまま物語が進んでいって、理解が追いつかない。想像力が内容に追いつかない。マコンドを作った一族の100年にわたる盛衰が、様々なエピソードとともの描かれているけど、同じ名前が多いし、あちこちに話が飛ぶし、何度も読まないとわからないかな。まいった。

19歳から29歳までに旅した作者のあちこちのエピソードが、ユーモラスに描かれていて、これは旅心をすぐりますね。でも、実際にここまでできる人はほとんどいないでしょう。どこかでブレーキがかかるはずです。コロンビアの話なんか、絶対に無理ですね。そこを最も簡単（？）に超えてしまう高野氏は、やっぱりどこかが壊れているのかな。でも、「飛べる」力は憧れますね。

インドで見たという棘のあるサメに似たシーラカンスみたいな魚を探しに行こう！という作者の奮闘記ですね。実際には、自らインドに入国できなかったため、決行以前の話が、ちょっと増長気味ですが、十分楽しめる本でした。特に「キタ」さんと「モッカ」さんが最高。奥さんも立派な人で、よくこんな計画をゆるしたなぁ、と感動しました。

すごい試みだね。世界から「あ」がなくなったら、そして一語ずつ音が消えていく。その音を含む物質も消えてゆく。言葉がどんどん失われ、モノもどんどんなくなってゆく。肉はあっても調理をする道具がなくなる。人に説明するkと馬がなくなってゆく。最後は、全てがなくなる。こんなこと、思いつくのもすごいし、最後までやり切ってしまうのもすごいな。

7本の短編ですが、このタイトルになっている薬菜飯店は、なんとなくそのグロテスクさが俗物図鑑を思い出させて良かったですね。法子と雲海は、どことなく論語ちっくでまたおかし。イチゴの日は女性に怒られますね。秒読みは、核戦争からタイムスリップという設定から落とし所が良かった。偽魔王もグロいですね。カラダ記念日は解説の俵万智に尽きます。

これは手放しで面白かった。フランス語を習ったフランス女の話や、彼女を繋ぎ止めるためにスペイン語を一緒に教わる話、日本に出稼ぎに来たペルー人との交流、日本に憧れ大連からやってきたけどカナダに移住したがる中国人、イラクに行くために言葉を教わる目的で知り合ったイラク人、盲目のスーダン人の野球狂の話などどれをとっても笑ってしまうことが多く、でもちょっぴりセンチになったりもします。ああ、旅がしたくなるなぁ

キレは難しかったな。初めのうちはまだ良かったけど、名前は変わるし、そのうち展開がはちゃめちゃになって、一体なんなのか、理解が追いつかなかった。解説を読んでようやくなーるほどね、となったけどね、

文庫化されてすぐに買って読み始めたが、次から次へとわけがわからないまま物語が進んでいって、理解が追いつかない。想像力が内容に追いつかない。マコンドを作った一族の100年にわたる盛衰が、様々なエピソードとともの描かれているけど、同じ名前が多いし、あちこちに話が飛ぶし、何度も読まないとわからないかな。まいった。

Kindleで再読。意外と覚えていなかった。もっと辛辣だったイメージだけどね。

新潟の方言から始まり、子供達の諦めについて書かれている