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2024年3月の読書メーターまとめ

issy
読んだ本
8
読んだページ
1344ページ
感想・レビュー
8
ナイス
28ナイス

2024年3月に読んだ本
8

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

issy
行き過ぎた資本主義あるいは新自由主義を是正する実用があるとはよく言われるがそれではどんな世界に変えていくのか何を理想とするのかその姿が語られることはあまりないように思う。そんな中でマルクス「資本論」にヒントを見出そうとするのが本書。無理な生産性向上と自然破壊による経済成長を目指すのではなく賃金より休暇を私財より協同体を国家官僚による統制ではなく労働者の連帯を貨幣と商品の交換ではなく贈与のやり取りをというコミュニズム思想は当然ながらソ連型社会主義とは異なる自由で民主的で平等公平な世界を志向するもの。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
8

issy
戦後復興から取り残され流刑地とされた大阪のスクラップエリアで発生した鉄を食う人間→アパッチ族が徐々に勢力を伸ばして最終的には日本軍と大戦争に至り新世紀を開く大スペクタクルはさすが小松左京。これが彼の初長編作品とのこと。残酷な場面がありながらも軽妙な語り口でテンポよく進んでいくのは大阪人気質なのかはてさて。
が「ナイス!」と言っています。
issy
高橋源一郎センセイによる現代語訳「歎異抄」…と言ってしまうとちょっと違う気がする。センセイが歎異抄を読んで聴こえてきた「ユイエン」あるいは「シンラン」の言葉をそのまま書き表してみた、であろうか。正直今まで「他力本願」「悪人正機」などのキーワードからなる「薄い知識」しかなかったが、この本の(センセイに乗り移った)「ユイエン」の言葉、そしてその中に出てくる「シンラン」の言葉はこの世界で取るに足らないちっぽけな一人の人間として悩む「ワタシ」に向けた言葉として何か光のようなものにも思える。
が「ナイス!」と言っています。
issy
第一次大戦中のドイツの若い志願兵の目を通して戦線の現場で起こっていたこと、人間がその肉体が精神が命がたやすく無惨に壊されていく様を、淡々と描いている。途中、主人公は一時の休暇で帰郷帰宅するものの再び三度戦場に戻る。戦友は戦場で砲弾穴で塹壕であるいは野戦病院で次々と斃れていく。いつ終わるとも知らぬ戦争の最前線ではそれがいつ終わるのかすら考えに浮かばずただひたすら進軍撤退が繰り返されその刹那刹那に命があることを願うのみ。この小説が発せられた後それでもなおナチ政権は次の戦争を始めた。そして今もどこかで。
が「ナイス!」と言っています。
issy
現代日本社会あるいは世界の問題に立ち向かおうとする各界の「反逆者」たちへのインタビュー集。共通しているのは誰もが人間を大事にし自由で公正で民主的なより良き世界を志向しているところ。これらの人々を著者(青木理)が「反逆者」と呼ばざるを得ない悲しい現実が今ここにある。
が「ナイス!」と言っています。
issy
行き過ぎた資本主義あるいは新自由主義を是正する実用があるとはよく言われるがそれではどんな世界に変えていくのか何を理想とするのかその姿が語られることはあまりないように思う。そんな中でマルクス「資本論」にヒントを見出そうとするのが本書。無理な生産性向上と自然破壊による経済成長を目指すのではなく賃金より休暇を私財より協同体を国家官僚による統制ではなく労働者の連帯を貨幣と商品の交換ではなく贈与のやり取りをというコミュニズム思想は当然ながらソ連型社会主義とは異なる自由で民主的で平等公平な世界を志向するもの。
が「ナイス!」と言っています。
issy
他者に嫌われることを受け入れることで自由になれる、人はその行為の如何を問わず存在そのもので価値がある、までは良いとして、他者を無条件に信じ共同体感覚を持って他者貢献することが幸せなのである、に今ひとつ納得いかない。
issy
組織のために(多かれ少なかれ誰もが)つくウソは外面的にはウソと証明できない場合に「法に守られたウソ」となり明らかに不自然であっても真相はウソをついた者の内面に隠されたまま追及が放棄されてしまう。著者の身に実際に起こった事件と安倍政権で起こったいわゆるモリカケ事件が構造的に全く同じであることが明らかにされ実際にこの手のウソが日本社会のあちこちで罷り通っていることが示唆される。結果として誰かを幸福にするか不幸にするかどうかに関係なく真実を述べないことそれ自体が罪というカントの生き方は厳しい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/06/05(5440日経過)
記録初日
2003/12/10(7444日経過)
読んだ本
1473冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
338351ページ(1日平均45ページ)
感想・レビュー
1216件(投稿率82.6%)
本棚
30棚
性別
職業
技術系
現住所
茨城県
自己紹介

小説はなんとなく好きなジャンルありそうな気がするけどそれが何なのか自分でも見極められてない。ほかに科学、哲学、社会学、歴史、エッセイも。ときどき漫画も読んだり読まなかったり。さすがにビジネス書はあんまり読まなくなりました。

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