読書メーターあなたの読書量を記録・管理

4月の読書メーターまとめ

Satsuki
読んだ本
30
読んだページ
7345ページ
感想・レビュー
30
ナイス
402ナイス

4月に読んだ本
30

4月のお気に入られ登録
3

  • すごい勢い
  • TANIZAKI
  • あつもり

4月のトップ感想・レビュー!

Satsuki
19世紀から20世紀初頭まで、日本を含む世界各国・地域の連動を描く。通史の概略は予備知識としてあったが、視点が新鮮だった。欧州内部が緊張したり他の地域に目が向いたりする時は東アジアへの干渉が弱まる。又はその逆も。幕末日本の情勢認識や外交の能力は高かった。明治維新からの変革は民主など世界の傾向の「土着化」。世界史から見る日清・日露戦争や日英同盟の意義。明治期日本は、露の動きを測る上でバルカン情勢に関心。日露戦争後には、帝国主義の時代の「傾向」を実践。中華秩序動揺以後の東アジアを「バルカン化」と呼ぶのも特徴。
が「ナイス!」と言っています。

4月の感想・レビュー一覧
30

Satsuki
儒教型知識人に始まり、暴力・排仏運動の路線へ。しかし90年代以降のベトナムでは、その暴力だけでなく改良主義、啓蒙的側面も再評価されているという。ドイモイの影響か。「東遊運動」はほんの数年間だったが、著者はチャウの立憲君主の国民国家ナショナリズム提唱に日本経験の影響を見ている。WWI後は社会主義にも関心を持つが、マルクス主義というより、東アジア的な儒教的民本主義思想だと著者はいう。儒教社会とホー・チ・ミン世代の過渡期の人物だったと理解した。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
14人の研究者が各章を執筆。いずれもよく知られた事項だが、陰謀論や「十五年戦争」史観のような単純化を排し、複雑さを丁寧に解説する。興味を持った指摘。張作霖爆殺の決着は、軍人の突出行動を生む下地を作る。ロンドン軍縮条約では、政府の調印決定後に艦隊派は一度は収まるが、政党政治の中で再燃。美濃部憲法学を支持する「密教」エリート層と「顕教」民衆の棲み分けがあり、これが崩れたのが天皇機関説事件。日中戦争と世界戦争の関係は1940年前半までは流動的。日独伊三国同盟は、ソ連引き込みや対米交渉ではなく、南進政策のため。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
法制面の論文を多く収録。香港国安法は全人代常務委の解釈権拡大という点で香港基本法の運用の、内容は大陸の15年国安法の、それぞれ延長線上にあるように感じる。流れはあったわけだ。やはり雨傘運動以降の動きへの大陸当局の意図があるのか。他は、倉田は、硬化した米の介入を理由として大陸がより強く介入したと指摘。現時点では米の制裁は「手加減」だとするも、今後緊張がより高まる可能性も言及している。また阿古は、香港では公民教育から通識教育(Liberal Studies)だったところに、国民(愛国)教育が上から来たと指摘。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
邵元冲、その妻の張黙君、聶耳を中心に20世紀初〜30年代の日中関係を描く。ざっくり言えば、当初は日本に倣った近代化。それが1910年代後半〜20年代半ばは、欧米の思想流入などがあり、日本の影響は相対的に小さくなる。1920年代末は日本側が幣原外交から田中外交、第2次幣原外交と動く中、中国側は主権回復の外交努力。しかし1930年代には満洲事変勃発。一方、この時代の中国人の中で日本の存在感は、過大視はできないがそれなりにあった。日本人でも、左派や一部教育者には中国との連帯を模索する動きもあったようだ。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
1937年1年間の東京・大阪朝日新聞の記事から当時の空気を追う。同年前半はまだ軍機保護法の改正への懸念表明などしているが、盧溝橋事件後は通州事件の被害を大きく取り上げ戦死者を美化し(著者は近衛首相と大手メディアの懇談を転機として指摘)、南京陥落を盛大に報じる。広告も、平和な消費社会から兵士への慰問、南京陥落祝賀へと変化していく。この頃は言論空間に多少の自由はあったはずだが、それでも大半は軍に沿うよう論調は変化。新聞人がなぜそうしたのか、本書でその理由まで踏み込んでいるわけではないが。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
東西欧州の調査に基づく本書の結論では、経済的弱者が右翼政党支持で排外主義的、という一般イメージを否定する。排外的ナショナリズムは文化的要因(保守性)や反EU感情に規定され、高い社会経済的地位があってもその担い手となるというのだ。やや意外に思ったが、本書では、著者の定義に基づき英保守党も右翼政党に入れる。それなら社会的強者でも右翼政党支持はありそうだ。それに調査結果の詳細を見ると、右翼政党支持はともかく、文化的反移民感情は低学歴層や非専門職などで高めの傾向、というのは一般イメージと大差ないように思える。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
牟田口廉也の評伝だが、関連する戦史まで扱う。焦点は盧溝橋事件、シンガポール島攻略作戦、インパール作戦の3つ。盧溝橋事件とインパール作戦に際し著者が指摘するのは、「不適材不適所」の派閥人事。2.26事件後、皇道派の牟田口は実戦経験が乏しいのに支那派遣軍に「左遷」される。これがなかったら盧溝橋事件の拡大は抑えられたのか、考えてしまう。同時に著者は牟田口個人だけの責任とはしない。両件で上司だった河邊はじめ上位組織が支持や承認したことも指摘。そして、人事と合わせ、日本軍の組織としての不合理性が原因としている。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
今日、スハルトとは対照的にスカルノには肯定的イメージがある。しかしそれは反スハルトの象徴としての「神話」のためと著者はいう。実際、スカルノの「指導される民主主義」は、スハルトの権威主義と同様に見える。この時代、共産主義との関係が底流にあるようだ。一旦は共産党蜂起を国軍が鎮圧するが、その後自身の勢力基盤を欠くスカルノは対国軍のため共産党を支持勢力とする。そして9.30事件。また、日本軍政への協力は、スカルノは後に「必要な選択だった」と主張。1944年に日本は、民心の離反を防ぐため独立を認めざるを得なくなる。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
戦時中の言論統制の象徴とされた軍人鈴木庫三の評伝と言うべき内容。典型的エリート軍人ではない。国防国家論など鈴木の信念に現代の感覚では賛同できないが、本書からより強く感じるのは、戦時中は鈴木に追従しつつ、戦後は自らを被害者として鈴木を一方的に糾弾する新聞・出版側の欺瞞だ。新聞・出版側にも商業的動機はなかったのか。また著者は、「大衆の世論形成への参加欲求においてファシズムとデモクラシーに変わるところはない」と言い切る。鈴木が富裕層や天保銭組を敵視し大衆側に共感を持ったことも、彼を国防国家論に駆り立てた要因か。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
研究者36人がそれぞれ立てた問に対し短いエッセイで答える。原書は2018年刊だが、執筆は16年のようだ。中国の成長や強さだけでなく、弱みや協力の必要性も提示している。また、外部からは見えにくい、中国人の意識に関する複数の論者の観察に興味を惹かれた。生活水準が向上した非漢族は国に大いに感謝すべきと漢族の大半は考える、中国人は世界で例外的に平和的という「中国例外論」信仰があるほど軍事費増加に賛成する傾向が強い、中産階級のアイデンティティは個人化、党のプロパガンダが今や草の根からは笑いの対象となる、等の指摘。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
戦前から現代まで、国際機構・秩序と日本の関わりの論文集。細谷論文は国連構想と英外交を描く。地域主義重視の英と普遍主義重視の米で相違があったが、やがて米主導に。しかしNATOなどの形で地域主義は残り、普遍主義と融合して平和が形成される。日暮論文は戦犯処罰を扱う。そもそも戦犯処理は、戦争の性格と国際関係の影響を受ける。WWII後の裁判はWWI後の裁判の不徹底さの教訓を踏まえた。法に基づく裁判方式は、「文明の裁き」(肯定論)の側面。一方で善悪史観を確定させるのは「勝者の裁き」(否定論)の側面であり、両面を持つ。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
日韓併合は日本の侵略の帰結、としつつも内容は実証的でイデオロギー色は感じない。日本の対韓政策を規定した要因は欧米列国の東アジア政策、清朝中国の対韓政策、朝鮮の内外政策、日本の国力、の4点。これら要因に基づき、不干渉、保護=干渉、実質的保護国化、保護国化と伊藤統監下での各政策、併合、と段階的に変化していく。一方、朝鮮指導層内部での一体性欠如も目立つ。開化派内でも各派が存在。また高宗は、対外政策のみならず国内でも、自らの独裁的権力のため各党派を相互牽制させる「勢力均衡政策」を採る。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
戦争がテーマだが、自分が興味を持ったのは戦争自体より中国世界の秩序だ。戦争を通じて「中国」の形が追求されたのか。西周時代の「中国」とは殷の版図内。春秋時代は諸侯国が比較的対等な立場で「中国」の中で国際秩序を形成する。戦国時代には一部の国は周辺の胡も支配下に入れ「小帝国」となる。秦漢統一帝国ではそれ自体が「中国」となり、特に漢では「草原帝国」=匈奴との戦いを経て拡大していく。他方、自分の予備知識の不足が1番の原因だが、有名エピソードとそうでない歴史の扱いが同等で、しかも後者の分量が多いため、平板に感じた。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
科挙受験からアナキズム、新文化運動、共産党指導者からトロツキー派、晩年はトロツキー派組織とも断絶、と目まぐるしいが、当時の中国自体がそれだけ激動だったのだろう。第一次国共合作に反対しつつも結局コミンテルンの指導に従い、責任を取らされる。後にトロツキー派となったことで、スターリン・コミンテルン派が中心の党とは分かれる。党がコミンテルンの指導下にあった時代ならではの不遇だ。現代の中国では、少なくとも「漢奸」冤罪は撤回され、新文化運動や党初期の指導者としては認められているとのこと。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
1991〜94年発表、五百旗頭真曰く「この時代の関心を歴史という知的宝庫にいちど放り込んで、熟成の香りをただよわせて蔵出ししたようなエッセイ集」。その内容は日米欧の近代史に幅広く及び、著者の博識ぶりが分かる。19・20世紀の2つのドイツ統一。同年生まれの吉田茂とシュトレーゼマンの比較。蘭チューリップ・英南海会社のバブル。近代英国政治。ロンドン会議や三国干渉に見るナショナリズムの危険性と制御の必要性。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
軍神の元祖は廣瀬中佐。軍神の大半、少なくとも1941年以前は軍の宣伝よりも民衆の熱狂主導だったのが意外。乃木大将の殉死は、エリート層には当初不評だったのに民衆には讃えられる。そして爆弾三勇士は迅速に映画や歌が作られている。特に彼らは若い兵卒で、民衆の共感を得やすかった。むしろ軍の側が三勇士を特別扱いしたくなかったというのが興味深い。1942年の九勇士は大本営発表の時代なので軍の意図も当然あるだろう。他方、若い尉官以下という点では三勇士と共通。更に自己犠牲という精神面が付与され、これが特攻作戦に繋がる。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
原書は2018年刊。500頁近い大部だが、サイバーをめぐる米の状況について包括的で読み応えがある。米からイラン核施設へのサイバー攻撃、中露朝から米へのサイバー攻撃、データ窃取、選挙干渉、スノーデン事件など個別事象は既に知られているが、本書では更に詳細に描く。また、攻撃を受ける側の事情にも目を向ける。フェイクニュースにより民主主義自体が攻撃対象となる、民間の施設やシステムへの攻撃が多く即座に被害が分かりにくい、GAFAのような民間企業も当事者になるが政府との意識差があることなど。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
本書は宋学の求道者で勤勉・倹約・清廉という曽国藩の人間像を描くが、特に太平天国後は彼個人以上に社会全体をも取り上げる。直隷総督就任のように漢人洋務派官僚主導への変化、民衆反乱の頻発、洋務派の「中体西用」論など。アヘン戦争終結時の手紙からは、講和は大国中華の夷狄への恩恵、とする認識がよく分かる。その後の主な功績は湘軍による太平天国討伐、洋務運動、教案処理というのは教科書どおりだが、李鴻章など後進人材の輩出もある。一方、湘軍解散後に救済されなかった兵卒が後に哥老会の拡大と反乱の主役になったというのが皮肉だ。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
19世紀から20世紀初頭まで、日本を含む世界各国・地域の連動を描く。通史の概略は予備知識としてあったが、視点が新鮮だった。欧州内部が緊張したり他の地域に目が向いたりする時は東アジアへの干渉が弱まる。又はその逆も。幕末日本の情勢認識や外交の能力は高かった。明治維新からの変革は民主など世界の傾向の「土着化」。世界史から見る日清・日露戦争や日英同盟の意義。明治期日本は、露の動きを測る上でバルカン情勢に関心。日露戦争後には、帝国主義の時代の「傾向」を実践。中華秩序動揺以後の東アジアを「バルカン化」と呼ぶのも特徴。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
記者出身の著者が、一定の学術的視点も踏まえ、報道の作られ方や報道を見る上での重要な点などを語る。マスメディアが何を報じるかの取捨選択は社内の「ニュース感覚」次第で、それは媒体や国により異なること。情報を出す側の意図に情報操作される危険性など。他方、マスメディア不信やSNS発誤情報の危険性に触れているが、全体的にはオールド・メディア中心の視点。「マスゴミ」との揶揄や陰謀論者を小馬鹿にしているかと感じる部分も。全て正しいは正しいのだが、本来ニュース・リテラシーを最も高めてほしい人々には届かないのではと感じた。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
不老不死や方術に凝った皇帝と言えば始皇帝がすぐ浮かぶが、漢の武帝もそうだったとは。また桃ならともかく、丹砂や雄黄といった鉱物性の仙薬は現代から見るといかにも体に悪そうだが、唐の天子20代のうち6人はこれで命を落としている。「気」の内丹なら服薬よりはマシだろうし、呼吸法なら健康に良さそうだ。他方で房中術の書に儒家の聖人の名をつけたものが多い。儒教で重要な跡継ぎを作るためというのが著者の説明だ。唐の皇帝には仏教の僧侶も仙薬を与えていたことと合わせ、儒仏道の垣根は低かったのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
中米日それぞれの宇宙開発という3部構成。書名は煽り過ぎな気がするが、実際に中国の宇宙開発は質量共にめざましく、米国に迫り、部分的には米国を上回りつつあるというのが著者の評価だ。80年代末から90年代、米中友好ムードの中で中国に技術がかなり流れたという。中国の宇宙外交も巧みだ。米の宇宙開発・政策の歴史は本書でコンパクトにまとめられていた。トランプ政権下の宇宙政策が「堅実でスピーディ」という評価なのが意外。日本の宇宙開発については、世界の速い変化に応じた変革と、安全保障への民間技術の利用の2点を提言している。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
現地の紅衛兵新聞など機関紙の一次資料を元に思想を分析。当初は紅衛兵内部の保守派対造反派だったはずが、「殿様」ウランフが標的とされ、モンゴル文芸が批判され、更にウランフの「社会的基盤」たるモンゴル人全体が迫害される。同時に著者は、学生造反派は政治闘争を行ったものの、虐殺の加害者は人民解放軍、地元の中国人幹部、労働者、農民、そして最大の犯人は毛沢東と周恩来と指摘。しかし責任を問われたのは専ら造反派のみだった。直接的迫害以外に、文革の粗暴な政治言語が大量にモンゴル語に流入する「文化的ジェノサイド」も本書は指摘。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
日中研究者の論文集で、対象は戦後から92年まで。69年又は72年から92年までを日中関係の黄金期とする見方は概ね共通だ。編者波多野は、92年天皇訪中時の「お言葉」を戦争の時代を乗り越えた瞬間とし、同時に中国が「大国化」の道を歩み日中が揺れ動く起点とする。編者中村は、日中間では戦後をめぐる対話こそが実は最も難しいと述べる。しかし本書の範囲では、違いはあれ、大枠ではそれほど差異は感じない。ただし中国側論者は中国政府の批判は避けるとか、天安門事件は「政治的事件」「騒動」とさらっと流すとか、そういった点は感じた。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
鄭芝龍台頭の背景から、鄭氏政権終焉までの通史。鄭芝龍自身は密貿易を行う海商出身、明に官職を与えられ明vs.蘭・海盗の戦いでは明側に付いた。ただ海商も海盗も大差なく、鄭芝龍も蘭も商売ができればどの体制でも良かったような印象だ。他方、若い頃から儒教教育を受けた鄭成功は思想が父とは違ったのだろう。そして、武装抵抗が可能なだけの勢力もあったわけで。敵対した康煕帝が、朱子学を奉じ鄭氏政権を明の遺臣として讃えたというのが面白い。また、天地会・洪門の始祖が鄭成功との伝承が、清末の秘密結社的革命派への影響を感じさせる。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
ネタバレ接収から統治終了まで、消印や絵葉書、郵便物など郵便を手がかりに解説。単なる羅列ではなく、関連情報も詳細に調べており中身が濃い。全頁カラー刷りなので図や写真も見て楽しい。台湾民主国の切手があったのに驚く。それなりに国家らしかったのか。日章旗と椰子の木を組み合わせた年賀消印や、皇太子行啓時の記念切手・消印は台湾ならではだ。軍事郵便、特に特別志願兵の為替振出請求書からは、台湾も戦争に組み込まれたことが分かる。本土との間の船便は昭和18〜19年には途絶し、以後は航空便だけ細々と続いたとのことだ。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
予想より玄人向けでやや難しかったが、新たな気づきもあった。道教は専ら民間のものと思っていたが、唐は帝室が道教と結び付いた崇道王朝とのこと。李姓の老子が王朝の祖先とされたという。また八仙や玉皇、関帝など現在民間でメジャーな神々は、文化形成の主体が貴族から富裕庶民層に移った宋代以降の本格化。ここにも唐宋変革だ。そして朱熹や蘇軾という儒教の人物が道教の一端である内丹法に手を染めたというのを意外に思う。そもそも普段はあまり儒仏道の三教を区別せず雑然としてきた、とのことである。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
米国人が撮った昭和30年代の日本。鉄道写真が多く、全国各地での路面電車の多さや現役のSLが印象的だ。大半は現在とは様子が異なっているが、鎌倉の大仏は当然同じだったり、聖橋と神田川の地形は何となく似通っていたり。自分の出身地の写真もあり興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
日本人の敦煌・シルクロード観をなぞる。20世紀初頭の大谷探検隊に始まり、戦後は50年代に小説『敦煌』。60年代からはシルクロードブームが一層大衆化するが、70年末までは中国が除外された形でイメージが形成されていた。80年代にはNHK特集などブームは最高潮となるが、その後は天安門事件や韓国・台湾への関心の多様化により廃れる。そして、現在の西部の話題ときたらウイグル人や一帯一路だ。あの熱狂は何だったのかと思う。また著者は、かつてのブームは「異質な外国文化の中に日本との同質性を求める」ものだったと指摘。
が「ナイス!」と言っています。
Satsuki
政党の欧米での起源と発展、理論、戦前から現在までの日本の状況、今後の展望と包括的に見る。日本戦前の政党政治は軍部に抹殺された被害者、との描き方は「戦後につくられたストーリー」とする。終章で著者は、先進諸国共通の状況として、政党間の対立軸の喪失と各政党の安定した支持基盤の喪失を指摘。また、既成政党の国庫や特定の集団への依存、政党不信と直接民主主義志向、ポピュリスト政党を含む新党の台頭という3つの変化を挙げる。利益配分の政治には否定的イメージがあるが、少なくとも政党と有権者を近づける効果はあったと見てよいか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/07/03(3231日経過)
記録初日
2007/11/22(4916日経過)
読んだ本
962冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
272201ページ(1日平均55ページ)
感想・レビュー
962件(投稿率100.0%)
本棚
10棚
自己紹介

東アジアの政治や歴史、国際関係の本が多いです。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう