おもしろかった。スポーツ小説かと思えば、そこは万城目さん。ただのスポーツ小説なわけがない。沢村賞という言葉しか知らなかった沢村栄治だけど、今なら語れる。やっぱりただただ、野球がしたかったんだろうな。

誰も悪くないと思えるだけに切なかった。キクさんはすごいな。母は強し。

謎男、一ノ瀬公介、変わり者だけど、信頼できる人で良かった。久美ちゃんは見る目あり。小蔵屋にはやっぱり久美ちゃんがいないと。

おもしろかった。「あきらめる＝あきらかにする」、なるほどなるほど。あきらめる(あきらかにする)ことから、いろいろなことが始まるのか。集団の中で力を発揮できる人は必要だけど、自分がそうなる必要はない。

俳句から短編を作るという試みがおもしろい。またこれがぴったりくるのがすごい。後味悪いものが多いが、こわい俳句がテーマだから自然とそうなるのかな。

おもしろかった。スポーツ小説かと思えば、そこは万城目さん。ただのスポーツ小説なわけがない。沢村賞という言葉しか知らなかった沢村栄治だけど、今なら語れる。やっぱりただただ、野球がしたかったんだろうな。

おもしろかった。仁吉と森山園がどうなっていくのか、夢中で読み進めてしまった。森山園より森川屋で奉公した方が仁吉にとって良かったのかな、と思うこともあったけど、読み終わってみれば森山園で正解だったのだと思う。仁吉は覚悟を決めて自ら道を拓いていける人。

どの下手人も捕まえることはできていないけど、北一が周囲の助けを借りながら、少しずつ成長していく。喜多次の過去がするっと出てきたり、続編も楽しみ。

先にホテルジューシーを読んでしまったけど、順番が違っていてもおもしろかった。ヒロちゃんがあの時、咲ちゃんはこんなことになっていたのか。