A 日経新聞で紹介されていた、この時代に売り上げを伸ばしている書店「大垣書店(京都)」。確かにこの書店は色々な本と出会える不思議な空間。普通、この手の本は読まないが、なんとなく「読んでみようと」いう気にさせられたのも大垣書店のディスプレイ。「アーユルヴェーダにもとづく人生の捉え方」という趣の本だった。すでに実践していることが多かった中、「支払いに感謝する」というのは目から鱗だった。著者曰く、「私一人の力では用意することができないものを、誰かが労力をかけて用意してくれた」その対価。感謝して当たり前だった😅
B 「和食」といっても、今ではカレーライスやトンカツなども「和食」に含まれる。いったい「和食」とは何なのか…と思って読んでみたが「これが和食なのか!」という確固たるものも得られず読了。しかし、落語好きの私にとっては、この本に掲載されていた図録がなかなか面白かった。「百川」にでてくる「百川」が番付で上位にくること、「番小屋」で売っているものの多さに驚いたり、江戸の6上水がどの地域の水事情を担っていたのか、などなど。「本膳料理」→「懐石料理」→「懐石料理(酒中心)」などの記載や、巻末の季節料理も参考になった。
A 4冊組の最終巻。どの本もとても分かりやすかった。掲載されている作品は京博所蔵の品々。まるで京博の作品目録みたい。京博ファンなので生で見たことがあるものも多く、身近に感じた。今日では「芸術家」とされている作家の多くは、当時は「食うために作る」という状況だった。「○○風のものを作ってほしい」注文があれば、なんでも描いた。そういう視点が必要だということも学んだ。「水墨画」について、如拙→周文→雪舟(いずれも禅僧)の流れと、戦国時代に入って一般大衆からの注文に応じる狩野派(職業画家)という二つの流れが印象的。