圧巻。これは読み手の僕が健常の医療従事者だからなのかもしれない。作者の狙い通り居心地が悪くなる場面がいくつかあった。当事者文学というスケールで表現できる以上のものがあった。著者、あらゆることがわかってる。殴られっぱなしでした。

圧巻。これは読み手の僕が健常の医療従事者だからなのかもしれない。作者の狙い通り居心地が悪くなる場面がいくつかあった。当事者文学というスケールで表現できる以上のものがあった。著者、あらゆることがわかってる。殴られっぱなしでした。

人生ベスト小説かもしれん。『乳と卵』からここまで持ってこれるのか。女性の身体と反出生主義、そして生殖医療。 多くの読者を得ている小説なのにもかかわらず、「これはまさにこの自分のために書かれた小説だ」と思わせる。 会話のテンポと構成も美しい。本当の大阪弁がここにある。途中、登場人物が大阪弁の分析をする場面があるのだが、それがめちゃくちゃ面白い。 恩田という登場人物がいる。信じた僕が馬鹿だった。男性性のイデアみたいなものがそこにあって、読んでいて本当に不快だった。

抜群のフィクション的リアリティあるいはリアリティ的フィクション。まりりまの顔が超えっちやった。