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2024年5月の読書メーターまとめ

Crystal.B
読んだ本
14
読んだページ
3875ページ
感想・レビュー
14
ナイス
186ナイス

2024年5月に読んだ本
14

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Crystal.B
ややパワーダウンは感じるものの変わらぬ「伊良部節」。破天荒なようでいて核心は衝いていました。ほとんどが人とうまく関わりたいのに少しでも思い通りに行かないと心を病んでしまう患者たち。直前まで我が道を行きすぎるスカーレットを読んでいたいたせいか、日本人というべきなのか現代人というべきなのかがひ弱になってしまったの?とも感じました。真面目な人たちなのは確実ですが、この先年を重ねていくうちにどんどんいい意味で図太くなっていったらいいと思いました。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
14

Crystal.B
稼業と設定は面白そうなのにいまひとつ入り込めませんでした。人が多い江戸のほうが紛れて見つかりにくいと考えたのだと思いますが、武芸の心得があるわけでもなさそうな弥生が船頭をしているのは危険すぎるような気が?新右衛門がまっとうでよかったですが、仙太はいったいどういう人物なのか明らかにされず。今村作品の「くらまし屋」に軍配かな?
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
ややパワーダウンは感じるものの変わらぬ「伊良部節」。破天荒なようでいて核心は衝いていました。ほとんどが人とうまく関わりたいのに少しでも思い通りに行かないと心を病んでしまう患者たち。直前まで我が道を行きすぎるスカーレットを読んでいたいたせいか、日本人というべきなのか現代人というべきなのかがひ弱になってしまったの?とも感じました。真面目な人たちなのは確実ですが、この先年を重ねていくうちにどんどんいい意味で図太くなっていったらいいと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
スカーレットの一人称で描かれているせいかラストに近づいてもあまり緊迫感が感じられなかったのは、常に彼女が女王様だからでしょう。それでもメラニーの死やレットとの別れで我に還るところは原作通りでした。ジコチューで愚かな自分に気づいたからにはいつかあの逞しさでレットを取り戻していそうに思えます。続編は途中で挫折した記憶がありますが、レット編もあると知りました。原作も新訳で読みたくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
久しぶりの青山作品。静謐な文章の中に垣間見える我が子や主君を救う蘭方医の技量と医学の進歩への思いがどう父と関わるのだろうと先が見えませんでした。ラストはどちらかと言えば「やられた」感満載でした。向坂先生への信頼より藩主の体面が勝るの?そう思うのは私が現代に生きているからなのでしょうが、したことというよりやらかしたことのような気が?そうでなければ、重彰は致仕してまで医学者に戻らないのでは?それにしても華岡青洲は知っていてもあの鎖国の時代に医学者たちの精進には頭が下がります。
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
いつも通り、演奏シーンには大満足。岬とエドの合宿でのセッションもよかった。けど、何か違和感と思ったのは岬の推理がなかったからなのね。本作で問題の大統領がまた出馬してますが、それでいいんですか?アメリカ国民?という思い。ラストで次はモスクワと言ってましたが、今度は標的があの人の事件では、と深読み。
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
結寿が秘めた思いを抱いて嫁いだせいか、駆け落ちや悪党を愛してしまった等、恋にまつわる事件が多いように感じました。お互い思いあっているのにそれぞれが別の人と結婚し、その後も不定期だとはいえ会うことができてしまうって余計に思いが募りそう。現代でいうと実らなかった取引先(の人との)恋愛みたい。嫁ぎ先の旦那さまは実はできる人そうだけど、この先どうなる?それとお婆さまが気になる存在。
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
遠田の前歴は登場した途端の服装の描写で想像がつきました。チカはそれをどこで知ってどう展開するんだろうと思いながら読みました。二人は最後まで「友達じゃない」みたいに言っていますが、大人になってからのつきあいは相手の背景を全て知らなくても成立すると思います。恋愛然り。長く生きていればいろんなことがあって当然。言わないだけで隠しているわけではありません。それをうすうす感じていてもつきあいが続くのは一緒にいるのが心地よいから。それでもカミングアウトしてしまう遠田に愛しさみたいなものを感じました。
Crystal.B
2024/05/14 23:36

代筆シーンはツバキ文具店のおもしろバージョン?二人の交流がずっと続くといいなと思いました。

が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
ほとんど馴染のなかった講談に興味を持ったのはこの人が某時代劇のナレーションを名調子でやっていたから。都内や首都圏近郊には講談の舞台になった地がたくさんあることを知りました。とりあえず泉岳寺に行ってみようかと思います。虚実取り交ぜた内容ではあるもののあの名調子をライブで聞いてみたい。最もチケットが取りにくい講談師らしいけど。講談って語るではなく「読む」というのも新鮮でした。
春はあけぼの
2024/05/12 13:55

3月に生で神田伯山さんの講談を拝聴しました。迫力があって惹き込まれました。YouTubeでは幾つか聞いておりましたが、本も面白そうですね。

Crystal.B
2024/05/12 16:27

ライブで聴かれたんですね、羨ましいです?!この本は聞き書きだそうで、内容はライトで私のような初心者向けだと思いますが、物語のバックグラウンドを理解するには◎でした。

が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
タラに戻ってからのスカーレットの奮闘は鬼気迫るものがありました。働かない(働けない?)周囲の人達に毒づきながらも結局、養っていました。姐御なんですね。そしてアシュレの帰還。その間もメラニー宛の手紙を盗み読みして勘違いしたりと忙しい。これから妹の婚約者を略奪するんだったっけ。そういう貪欲さにアシュレはビビるんだろうけど、なぜ、アシュレがそんなにいいのかわかりません。
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
この巻でも大火の中をおんぼろ馬車で駆け抜ける映画のシーンが浮かびました。メラニーの出産に立ち会い、タラに戻ったスカーレット。強靭で激しいけど原作でも感じた実は人情家の一面が。彼女には怜悧さというものが一切感じられないのが魅力?レットはあの激情とどこか冷徹にはなりきれないところに惹かれてたのかと納得。軍事物資の差に目を背けて南部紳士の在り方だけを語る南部の人々は精神論でアメリカに勝とうとしたかつての日本みたいで痛かった。
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
喪服のスカーレットがレットと踊る映画のシーンが蘇りました。結末がわかっているのと自分が年を重ねての感想になりますが、レットのスカーレットへの思いに疑問が生じて来ました。初めて映画を見て原作を読んだ頃は自分を理解してくれるレットに惹かれているのにアシュレに目が眩んで反発してばかりの彼女に問題ありと思っていました。でも、今はレットが彼女にちょっかいを出すのは単なる征服欲では?と感じてしまいます。いうなれば自信家の光源氏と奔放な朧月夜みたいな?もっと大人の男だと思っていたのは自分の錯覚だったかも、と。
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
美人で高慢で最高にわがままな女王様を描かせたら第一人者の作家さん。スカーレットの一人称にするとコミックみたいに面白いです。すこぶる強靭な彼女が近くに居たら、積極的に仲良くはなれないだろうけど、鑑賞対象として目が離せない存在になるのは間違いないです。クールな第三者目線の原作と違ってこの先、勉強嫌いで美しいものにしか興味のない彼女に南北戦争時代の世相や悲惨な戦禍、奴隷制度等をどう語らせるのか楽しみです。あの次々に男をなぎ倒すように征服していくのものほほんとやるんだろうな。
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
再読。表題作の隠れ蓑はドラマ化された映像も視聴しました。堀内は気づいていたような気がします。互いにいつ相手に討たれてもよいと思っていたのではないでしょうか。体面を重んじる当時の武士にあって稀有な存在だと思えました。そして変わらずの小兵衛。毎回、退屈しのぎにちょうどよいなどと言いながらの采配には唸ります。これがダンディズムなのか?
が「ナイス!」と言っています。
Crystal.B
男装したみちを女だと見破る人が一人も出て来なかったのは少々現実味に欠けますが、そこは眼を瞑って面白かったです。現代の比ではなく縛りが強かった時代に己の目指した学問に邁進した生き方はあっぱれ。本作では玖左衛門のキャラはフィクションの前提ですが、彼は途中まみちを男と思いこんでいるのに危険に晒され中でも甘酸っぱい思いを抱いているので、それっていろんな意味で先進性を誉めてもよいのでは?実際にも恋人同士だったようだし。そういえば、秋月に行ったことがあります。小さいながらも歴史を感じさせるいい街でした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/09/09(4306日経過)
記録初日
2012/09/09(4306日経過)
読んだ本
1477冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
476861ページ(1日平均110ページ)
感想・レビュー
1453件(投稿率98.4%)
本棚
7棚
性別
血液型
B型
現住所
東京都
自己紹介

これまで手に取ることのなかった作家さんをたくさん発見できたのは、皆さまのおかげです。
ありがとうございます。

読書の楽しみは、作品の中に作家の思いや人生観(みたいなもの)が垣間見える瞬間です。

そこに自分を重ね合わせてみたり、「真逆のメンタリティーだなぁ」とか「こういう生き方、考え方もあったわけね?」なんて思いを巡らせています。

とはいえ、読書耽溺初期には、良さがピンとこなかった江戸の時代小説に惹かれます。
日常生活の温かさや平和だけど、どこか閉塞感がある世の中で「いかに生きるべきか」と悩んだりする人たちに共感できるようになったのは、ひとえに歳のせいかと思いますが、年齢を重ねるのもこういうところは悪くないかな、と思っています。
最近は青山文平さんや西條奈加さんがお気に入りです。

よろしくお願いします。

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