ネタバレ柴田勝家（小説家）さんのSF短編集。硬軟あってよいと思う。好みなのはコロナ下で中止になった西宮神社の福男神事（ニュースなどで見たことありませんか？「開門ー！！」の叫びとともに門が開き福男になりたい数多の人々がいっせいに走り出す神事を）の「オンライン福男」全人類がある日滅亡した後の地球で暮らす宇宙人たちのエモさサウダージを描いた「絶滅の作法」三つ編みメガネっ娘の毛利元就を天下人にするために奮闘する軍師を描いた「姫日記」が好きだ。そしてオオトリの表題作もいい。

ネタバレ紙にて。敵であるミレニアムに対抗するためアーカードとセレスは傭兵集団を連れて南米へと向かう。現地のホテルにチェックインした途端に濡れ衣を着せられあれよあれよという間に凶悪事件の犯人にされてしまう。さあ引金を引け！宣戦布告の時間だ！！

ネタバレ紙にて。大人たちがかっこいい。硝煙と血の香り漂うページ。ヴァレンタイン兄弟の弟の方の「お祈りの準備はOK？」っていう台詞ここかー。アンデルセン神父との再会での空気がそがれてしまうシーンも好きだ。

ネタバレ電撃文庫版既読「食害」の「断章」をもつ颯姫の妹の瑞姫の住む山間の新興住宅地で起きた中学生の少女の行方不明事件。そのロッジの世話役の四方田笑美が予言の「断章」である「グランギニョルの索引引き」に告げられた童話は「赤ずきん」四方田が認めていない中学生である勇路は「泡禍」の関係者である気弱な幼馴染のマナを大人たちから隠していて……。瑞姫の最期の「えへへ」と笑うシーンが辛い。報告連絡相談ができなかった為に起きた悲劇だがもう成り代わりは街を飲み込んでいてどうしようもなかったのだろうな

ネタバレ紙にて。2巻目も面白かった。ゲーム内では正ヒロインであるレニー（日本の少女が内面に入っている）が魔導書で召喚したのは日本の部屋。クラウディアたちとは違う異世界の剣士（侍？）のショウノシン殿もアパートの上の階に越してきたり暗殺者の少年の登場などキャラクターを増やしながら令和の日本をエンジョイしていく。気になるシーンで終わったなあ

ネタバレ紙にて。滅茶苦茶よい物語を読んだ。利人くんのお母さんと夏目くん、確かに趣味が良い。そして佐条パパが利人くんにちゃんと向き合って「結婚おめでとう」と言えたのがよかった。佐条次長の年の功というか経験値？とも違う気がするが。

ネタバレ柴田勝家（小説家）さんのSF短編集。硬軟あってよいと思う。好みなのはコロナ下で中止になった西宮神社の福男神事（ニュースなどで見たことありませんか？「開門ー！！」の叫びとともに門が開き福男になりたい数多の人々がいっせいに走り出す神事を）の「オンライン福男」全人類がある日滅亡した後の地球で暮らす宇宙人たちのエモさサウダージを描いた「絶滅の作法」三つ編みメガネっ娘の毛利元就を天下人にするために奮闘する軍師を描いた「姫日記」が好きだ。そしてオオトリの表題作もいい。

ネタバレ紙にて。著者の「同級生」シリーズの続編、もしくは外伝？この物語の主人公はタイトル通り、佐条利人の父親とその部下である。いろいろと考えさせられた。まだ言語化できるほど煮詰めてないのでそれはまたどこかで書きたいし、この問題（という単語でいいかも迷うが）に関して誰も無関係無関心ではいけないのだろうなあと思う。しかし「おいで」は好きな人からの無防備な「おいで」の破壊力よ

ネタバレ小池真理子怪奇幻想小説傑作選である。どの話もよい。テレビドラマの「世にも奇妙な物語」になりそうな「車影」その蛇口をひねって赤錆色の濁った水が出たら周囲の誰かが亡くなってしまうという「蛇口」はホラーなんだけどオチは読んでいたら多分こうなるよなと思った形になったちょっとギャグかなと思った。どんなに嫌味を言われても己の感情を動かさないようにしていた女性、その訳は……「神かくし」小池真理子さんの幻想ホラー、好きだなあ

ネタバレ植物と会話や意思疎通ができる一族花咲家の物語3作目。前巻より時は流れ末っ子の泣き虫だった桂は中学生になって声変わりもしていることにびっくり。優しく育ってくれて嬉しい（親目線）そして次女のりら子ちゃんが風邪をひいて大学受験を失敗し、しばらくの間実家の花屋千草苑やカフェ千草を手伝いながら生活しているのにびっくり。白猫の小雪の不本意な遠出による長旅に祖父の木太郎さんの南九州への旅に、若き日の父草太郎さんのヴァイキングとの遭遇などなど各々の旅を楽しく時にはらはらして読み終える。よかった。

ネタバレ紙にて「着物ちゃんとロリータちゃん」「ギャルバニア」「悪役令嬢の四畳半」の著者の悪役令嬢転生お部屋満喫漫画。面白かった。貧乏で唯一の身内の母を亡くし天涯孤独になった私はトラックにはねられ……気がついたら何度も夢見た理想の部屋にいた！！侯爵令嬢シェリーとして生きていくことになった主人公はふっかふかの寝台（天蓋付）猫あしのお風呂にときめきが止まらなくなる。

ネタバレ同著者の「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」がよかったので続刊であるこのエッセイ集も読む。美味しそう。なにがいいって「バター」のことを「バタ」と書いているのがなんだかふふって感じで思わず微笑んでしまう。スぺインに行って食べたパエリャ・バレンシアーナ。フランスの小説であるメグレ警視の小説に描写される伊勢えびのコキール。フランスの温かく冷たいサラダ「鮭とレタスのサラダ」イタリアのママンが平台の上で作ってくれる生パスタのタリア・テッレ。どの料理も描写が素敵で美味しそうで思わずお腹が鳴ってしまいそうになる

ネタバレ精選女性随筆集。中里さんも野上さんも作品はまだ読んだことはない。最近エッセイを読むのが好きになっている。するすると読める。野上彌生子さんの「真知子」が確か最近（2025年秋）ちくま文庫で出版されたような記憶があるので買うかどうするか迷っている。周囲の人のことのエッセイで夏目漱石や芥川龍之介や横光利一などが出てくる。

ネタバレ馴染の本屋さんの台湾フェアの棚に差しているのを発見。新刊で出版された時に買うかどうするか迷ってそのままになっていたのでえいやっと購入して読む。人気女性作家6人によるアジアン・アンソロジー。好みなのは初読作家さんであった大島真寿美さんの「チャーチャンテン」宮下奈都さん「石を拾う」角田光代さんの「猫はじっとしていない」

ネタバレ紙にて「着物ちゃんとロリータちゃん」「ギャルバニア」の著者の悪役令嬢もの。お約束通り王子からの婚約破棄から始まる。伯爵令嬢クラウディア・ニコラスはふられたショックでうさんくさい魔導書を使い「癒し」を得ることにする。その癒しとはそう！異世界（日本）の四畳半の部屋である！自室が四畳半となったクラウディアはジャージに布団でエンジョイすることに。何故か王子もやってきて銭湯にファミレスコンビニと異世界日本を堪能する二人。

ネタバレ読み、終わったぁ！！だいぶ前に読もうと思って挫折したのだが今回は読み終えた。昭和10年の9月。ハーメルンの笛吹き男が東京下町に現れ児童30名が行方不明になりのちに殺害されて発見された。笛吹き男は何者なのか？きな臭い時代。精神を患った男の幻覚なのか妄想なのか？それともー。エピローグの「復讐の女神の踊り」の章まで読んで「これ残りの頁数で綺麗に着地できるのか！？」とドキドキしながら読み終えた。