本文での違和感が、最後のアンケートで氷解するというミステリ要素のあるホラー小説。口の部首が現れる漢字を意識しながら読むとよいだろう。

前半の脱出ゲームの歴史が、文化史も背景に厚く書かれておりこれだけで読む価値がある。後半は脱出ゲームを進めたり作ったりするための具体的なヒント集という感じだが、スタンダードなことが多く目新しいものはない。

社会資本をベースとしたブルデュー社会学を説くバンド・デシネだが、学問感がないというか、主張がぼんやりした内容であった。

同人誌やPR誌などに書かれた文庫未収録の作品を集めた、星新一マニア向け最後の一冊。 これを読み終わると全作品読破認定証がもらえる。 二軍の作品ばかりなのだが、時々おっと思わせるものもある。どこかで読んだものもある気がするが、改定する前の作品かもしれない。 PR誌の作品からは星新一のきっちりした性格がうかがえる。

本文での違和感が、最後のアンケートで氷解するというミステリ要素のあるホラー小説。口の部首が現れる漢字を意識しながら読むとよいだろう。

ナノテクの最前線について浅く広く概説する一冊。本書がかかれてから10年経過しているが、思ったより実用化が進んでいない感じがある。

数学的構造というよりは、そのアナロジーというややふんわりした感じであるが、非常に刺激的を受けた。後半に行くに従って、こじつけ度が高くなっているような印象を受けるものの、披瀝されるネタはどれも面白い。

ワクチンの基礎知識からはじまり天然痘がどれだけ恐ろしく、そしてどのように根絶したかが語られる。天然痘が根絶されワクチンが打たれることがなくなり、生物兵器としての脅威が増している。そこでは筆者のひとりが開発した副作用の少ない天然痘ワクチンの話にうつる展開がアツい。

完全に教科書で、ゴリゴリ数式がでてくるが、アルゴリズムの説明などは数式をそこまで理解しなくとも読めるので、素人でもそこそこ楽しめる部分はある。