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2024年10月の読書メーターまとめ

いけMa★
読んだ本
9
読んだページ
2552ページ
感想・レビュー
9
ナイス
67ナイス

2024年10月に読んだ本
9

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

いけMa★
数字と競争に追われる社会はたかだか200年ほどの歴史であることを我々は忘れがちである。仕事ではついデータ重視になりがちだが、個々のケースを疎かにしていいわけでは決して無いことに気づき反省。語り手の言葉をできる限りそのまま再録する、という現象学の手法は、今後の仕事において参考にしたい。ケア労働の正当な評価が必要との意見に同意。自らの領分では無いため、国が変わることを願う。かすかなSOSを拾える気はしないが、怒りには困難が含まれている可能性を心に留めておきたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
9

いけMa★
爆笑問題の太田氏が勧めていたので読んでみた。最初から最後までぶっ飛んだ小説だった。SFが苦手なので宇宙に行ってからの話は特に訳分からんかったが、ヴォネガットという人物自体には興味を持った。時折出てくる現実の暗喩と思われる描写が印象的だった。(生物たちはおたがいの殺し合いをはじめた。彼らは目的のないものをなによりも憎んでいたからである。やがて彼らは、自分たちが殺し合いさえもあまり巧くないことに気づいた。そこで、その仕事も機械たちにまかせることにした。)
が「ナイス!」と言っています。
いけMa★
数字と競争に追われる社会はたかだか200年ほどの歴史であることを我々は忘れがちである。仕事ではついデータ重視になりがちだが、個々のケースを疎かにしていいわけでは決して無いことに気づき反省。語り手の言葉をできる限りそのまま再録する、という現象学の手法は、今後の仕事において参考にしたい。ケア労働の正当な評価が必要との意見に同意。自らの領分では無いため、国が変わることを願う。かすかなSOSを拾える気はしないが、怒りには困難が含まれている可能性を心に留めておきたい。
が「ナイス!」と言っています。
いけMa★
都の絶妙なダメさに妙に引き込まれ、あっという間に読み終えた。が、「だから何?」という感じが拭えない。この分厚い小説を読み終えた時点で自分の中に残ったのは、落ちゆく日本で暮らすことへの不安くらいで、明るい要素が何も感じられず。きっと作者も賛否両論を予想した作品なのだろうけど、母親の更年期障害がただの舞台装置だったり謎にダメ男ばかり出てきたり、物語が散らかっている感じがした。辻村深月の『傲慢と善良』然り、世間知らず系アラサー女性を災害ボランティアに行かせるのは流行っているのか…?個人的には不可解な小説だった。
いけMa★
2024/10/29 12:02

不可解過ぎて色んな方の読書レビューを拝見して気付いた。「幸せを追い求めすぎると不幸になるものよ」。ひょっとしてこのセリフは、プロローグとエピローグの都の娘の青さ(未熟さ)を表しているのでは?と。娘は都に対して厳しい目線を向ける。日本の狭量さに対しても。でもそれは、娘(みどり)自身の「拘りの強さ」から来るものではないか?最後までコドモのように見えた都は、実はやっぱり逞しくなっていたのかもしれない。そんなふうに思った。皆さんの読書レビューのおかげだ。

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いけMa★
無名の人々が語る体験談。限界集落における過去の風習の話が印象的であった。そこに「古き良き時代」はあったのか?ある人にとっては懐かしい思い出もある人にとっては悪夢かもしれない。ただどんな人にとってもそれが「普通」だったのだろう。我々の「普通」も50年後には非常識になっているかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
いけMa★
このような本を読む余裕があるという時点で私は恵まれている立場にいるのだと思う。本書に描かれた苦しむ人々のために何かしたいのに能力が無い自分が歯痒い。他人任せかも知れないが、行政を含め非正規労働者や貧困層と密接に関わる優秀な人達に是非とも頑張ってほしい。私自身は、仕事で自分に出来ることを真っ当することと、公私共に周囲の人に思いやりを持って接することを忘れぬようにしたい。雇用形態による差別には特に注意したい。それで世の中がほんの少しでも良くなることを信じている。
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いけMa★
「人は見た目じゃ無い」と思いつつ美容やオシャレが好きな自分に矛盾を感じ、見た目問題に興味を持った。本書は今まさに読みたかったような一冊だった。「見た目の悩み」は個人の問題ではなく社会の問題なのだ。メディア、特にTVには画一的な容姿の人物ばかり映るので、我々の脳に美の基準がインプットされてしまうのだろう。本能的に求める美しさはあるかもしれないが、それを加速させることが人類の幸福に繋がるとは思えない。社会が変わるまでは、社会との間にクッションを置いて過ごしたい。ビフォーアフターのパロディ画像がとても素敵。
が「ナイス!」と言っています。
いけMa★
爆笑問題の太田氏と京大前総長の山極氏(ゴリラおじさん)の共著とくれば面白いに違いない。インタビュー形式なのもあってか綺麗に収束した感じは全然しないのだが、それこそが本書で強調されていた生の対話の面白さなのかなと。「小手先の伝えるテクニックよりも、自分のことを分かろうとしてくれる人が周囲にどれだけいるかが大事」という部分が印象的。コミュニケーション能力というのは結局のところ人柄なのかなと。今まさに喋れない赤ん坊を育てている最中なので色々と面白かった。文化面でも経済面でも米国模倣の時代はいい加減終わらせたい。
が「ナイス!」と言っています。
いけMa★
美容にハマる中で「そもそも美とは何か?」ということに立ち帰りたくなり拝読。読む薬シリーズなので「美とは何か」について哲学的な観点からの知見を得ることはできなかったが、醜形恐怖症の具体症例や治療法の記述は厚く、当事者やその家族には参考になる本だと思った。
が「ナイス!」と言っています。
いけMa★
母親は子供の従者、というのは確かにその通りかもしれない。そして自らの従者としての向き不向きの度合いを産む前に予測するのは難しい。『推し、燃ゆ』も読んだが、宇佐見りん氏の家族観には物凄く興味があるので更に深掘りしてみたい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/12/06(4372日経過)
記録初日
2012/12/04(4374日経過)
読んだ本
813冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
183997ページ(1日平均42ページ)
感想・レビュー
537件(投稿率66.1%)
本棚
4棚
外部サイト
自己紹介

マンガが大好きですが活字もそれなりに好きです。あと野球が好きです。

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