読書メーター KADOKAWA Group

2025年1月の読書メーターまとめ

takeshi3017
読んだ本
7
読んだページ
2389ページ
感想・レビュー
7
ナイス
137ナイス

2025年1月に読んだ本
7

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

takeshi3017
ネタバレ辻村深月氏の作品は3作目。前回は2024年の年末に「かがみの孤城」を読んだ。傑作だと思った。今作は「かがみの孤城」よりは最近の2022年にでた作品かな。帯に「人生で一番刺さった作品」とある。どうやら恋愛を主題にしたミステリらしいという事で読み進めると、いきなり最初で事件が起きる。ストーカーに追われる主人公の描写が。ストーカーを題材にしたミステリは結構あるので今回もそのクチかと思った。しかし読み進めるとストーカーというよりも婚活が話題の中心になってくることが分かる。婚活と言っても合コンから街コン、お見合い→
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
7

takeshi3017
佐々木克氏の本は3作目。本書は、明治維新を旧幕府派の東北諸藩の視点を中心に眺めた一冊である。本書は鳥羽伏見あたりから始まる。鳥羽・伏見の戦いにおける錦の御旗の力は、日和見藩を幕府方から薩長方に寝返らせるほどだった。それだけ精神的に賊=幕府軍 官=薩長軍という決めつけは威力を発揮した。この戦いの幕軍の弱さは昔通りの白兵戦重視、火兵戦に対する認識の甘さから来る。この戦いで敗れた幕軍は慶喜の大阪城脱走を知り、取り残された者達も我先にと脱走していったのであった。幕府軍は鳥羽・伏見で敗れたら大阪で、大阪で敗れたら→
takeshi3017
2025/01/29 22:54

→江戸で反撃すれば良いという意識が働いていた。これは鳥羽・伏見に命運を賭けている薩長軍と大きく異なる。その後江戸無血開城。幕軍はジリジリと東北まで退く。東北諸藩で奥羽越列藩同盟結成。盟主を頂点に、総督、参謀、公議府会議と権力体制の確立をみた同盟は、明らかに京都政権に対抗する、地方政権=奥羽政権としての意識と実体をもっていた。戦争局面の進展とともに、同盟は地方的諸藩連合政権として歩み始め、その性格は、会津藩や庄内藩を救解し、戦争を避けようとする平和同盟から、積極的な攻守同盟へと質的転換を遂げていった。仙台→

takeshi3017
2025/01/29 22:55

→藩と米沢藩が、京都邸を政府に没収され、家臣の入京を禁止された事つまりは仙台も米沢も『朝敵』のあつかいとなった事で奥羽越同盟はもはやあとにひけないところまで来てしまった。その後は歴史の示すとおりである。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou27903.html

が「ナイス!」と言っています。
takeshi3017
ネタバレ真山仁さんの作品は13作目。本作は『売国』に続く冨永検事シリーズ第2作である。初の女性総理を狙う元厚生労働大臣・越村みやびは自信の推奨するサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の規制強化法を打ち出した。『社会福祉健全化法』という名のそれは当初は業界から反対の声が上がり、法案成立は難しいと言われていた。ところがメディアの後押しで世論が動き状況が一転、遂に成立かと騒がれたが土壇場になって時の総理の裁定で先送りになった。しかし、後にこの『社会福祉健全化法』成立をめぐって越村みやびの贈賄疑惑を特捜部に告発するもの→
が「ナイス!」と言っています。
takeshi3017
本郷氏の作品は12作目。関ヶ原の戦いが行われたのは現・岐阜県不破郡関ヶ原町だが、この場所は672年、古代最大の内戦・壬申の乱が行われた場所でもある。また室町幕府を確立させた中世の戦闘・青野ヶ原の戦いが行われた場所でもある。この三つの戦乱がなぜいずれも同じ場所で行われたのか?というのが本書のテーマである。結論からいうと関ヶ原は、東西を結ぶ交通の要所であり、戦略的に重要な位置にあった。このため、軍事的な移動や補給が容易であり、戦場として選ばれやすかったのだ。著者は、地理的、戦略的な要因だけでなく、歴史的な背→
takeshi3017
2025/01/21 23:58

→景や文化的な要素も考慮し読者に新たな視点を提供する。新書でしかも192pと薄い本だったのでさほど時間をかけずに読了できたが、著者の考察の末導き出された新説が書かれており専門的な知識を持つ読者にも満足できる内容となっている。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou28112.html

が「ナイス!」と言っています。
takeshi3017
呉座勇一氏の本は4冊目。本書は歴史上の人物が放ったとされる名言、名ぜりふを読み解き、その言葉を分析することから当時の社会状況におけるその人物の身の処し方を考察しそのメンタリティーの一端に迫る論考である。一読後、印象に残ったのは関ケ原の戦いにおける場面である。徳川家康が関ケ原の戦いにおいて小早川秀秋が西軍を裏切り東軍に加勢する手筈となっていたのに戦況を眺めるだけでなかなか動こうとしなかったのに業を煮やして鉄砲を撃ちかけるという奇策を用いた。このことで恐怖した秀秋が裏切りを決意し、動いたという逸話がある。い→
takeshi3017
2025/01/19 16:40

→わゆる「問鉄砲」といわれる逸話だ。しかし呉座氏はこの説を否定する。信頼できる一次史料から東軍は最初から一貫して優勢であり、小早川は早い段階で裏切った、と書いてあるそうだ。西軍の攻勢を受けて東軍が苦境に陥ったという話そのものが、後世の脚色で、実際には小早川がどちらにつくか迷う局面はなかった、という。このように日本史で俗にいわれていることは歴史ファンタジーである場合が多くあり実際の史実とは異なる。史実と後世の創作(二次史料)である歴史ファンタジーを峻別して考えなければならない。そのためにはきちんとした一次→

takeshi3017
2025/01/19 16:41

→史料をもとにして書かれているかが重要になってきそうだ。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34404.html

が「ナイス!」と言っています。
takeshi3017
※「千夜千冊エディション」は2000年からスタートした松岡正剛のブックナビゲーションサイト「千夜千冊」 (ttps://1000ya.isis.ne.jp/)を大幅に加筆修正のうえ、テーマ別の「見方」と「読み方」で独自に構成・設計する文庫オリジナルのシリーズです。本書は四章からなる。第一章「文明と民族のあいだ」ではユダヤ教ができるまで、モーセという神の歴史に立ち会ったユダヤ者の謎をめぐる物語や、その後のユダヤ人の集合離散の悲劇、シオニズム運動からイスラエル建国、イスラエルパレスチナ問題と中東戦争や周囲の→
takeshi3017
2025/01/15 00:37

→国とのゴタゴタを振り返る。またユダヤ教からキリスト教がどのように分派し生まれてきたか、アンチキリストとは何かを語る。第二章「聖書とアーリア主義」では旧約聖書からヨブ記、アーリア人至上主義とナチスドイツ、人種差別と黄禍論についてが印象深い。第三章「東風的記憶」は中国の歴史で、世界4大文明の一つ「黄河文明」よりも最近注目されだした「長江文明」についての考察がなされる。また幻と言われてきた王朝「夏(か)」が、いまや実在可能性がかなり増しているのだそうだが、その夏の発祥について語る。第四章「鏡の中の文明像」は→

takeshi3017
2025/01/15 00:38

→人類史を総まとめして人類5万年のドラマと西洋文明、資本主義とグローバリズムを主なテーマとする。中には数年前読んだジャレドダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」や当時話題となったサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」などの良書も紹介。総じて25冊の書評を読んで、わからないところがありながらもが面白く読めた。この本をきっかけにここで紹介された作家の本を深堀して読んでいけたら読書幅も相当広がるかも知れない。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34801.html

が「ナイス!」と言っています。
takeshi3017
ネタバレ辻村深月氏の作品は3作目。前回は2024年の年末に「かがみの孤城」を読んだ。傑作だと思った。今作は「かがみの孤城」よりは最近の2022年にでた作品かな。帯に「人生で一番刺さった作品」とある。どうやら恋愛を主題にしたミステリらしいという事で読み進めると、いきなり最初で事件が起きる。ストーカーに追われる主人公の描写が。ストーカーを題材にしたミステリは結構あるので今回もそのクチかと思った。しかし読み進めるとストーカーというよりも婚活が話題の中心になってくることが分かる。婚活と言っても合コンから街コン、お見合い→
が「ナイス!」と言っています。
takeshi3017
ネタバレ柚月裕子氏の作品は2作目。前回読んだ『孤狼の血』は広島を舞台にしたヤクザもの&ハードボイルド&警察小説だった。今作も同じジャンルだが孤狼の血のようにヤクザは登場せず若干ミステリ分高め。ストーリーは四国八十八箇所巡りをする引退した群馬県警の刑事の話…お遍路の最中に16年前自分が関わった少女誘拐事件と酷似した事件が群馬で起き…かつて自分が逮捕した犯人は潔白で、実は冤罪だったのではないかという疑念が生じる。16年前の事件で捕まらなかった真犯人がなぜか今また同じ手口で犯行に及んでいるのではないか、と。その事件で→
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/12/11(4451日経過)
記録初日
2002/02/16(8402日経過)
読んだ本
1086冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
428833ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
1086件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
年齢
42歳
血液型
B型
職業
フリーター
現住所
東京都
URL/ブログ
https://takeshi3017.chu.jp/
自己紹介

こんにちは。興味本位で登録してみました。月3冊くらいしか読めない超遅読な私ですがよろしくお願いします。読む本のジャンルは主に小説、特にミステリが好みです。ですが、最近は歴史系の教養本を読むことも多くなりました。HPで今まで読んだ本を記録しています。URLは https://takeshi3017.chu.jp/

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう