→江戸で反撃すれば良いという意識が働いていた。これは鳥羽・伏見に命運を賭けている薩長軍と大きく異なる。その後江戸無血開城。幕軍はジリジリと東北まで退く。東北諸藩で奥羽越列藩同盟結成。盟主を頂点に、総督、参謀、公議府会議と権力体制の確立をみた同盟は、明らかに京都政権に対抗する、地方政権=奥羽政権としての意識と実体をもっていた。戦争局面の進展とともに、同盟は地方的諸藩連合政権として歩み始め、その性格は、会津藩や庄内藩を救解し、戦争を避けようとする平和同盟から、積極的な攻守同盟へと質的転換を遂げていった。仙台→
→藩と米沢藩が、京都邸を政府に没収され、家臣の入京を禁止された事つまりは仙台も米沢も『朝敵』のあつかいとなった事で奥羽越同盟はもはやあとにひけないところまで来てしまった。その後は歴史の示すとおりである。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou27903.html
→景や文化的な要素も考慮し読者に新たな視点を提供する。新書でしかも192pと薄い本だったのでさほど時間をかけずに読了できたが、著者の考察の末導き出された新説が書かれており専門的な知識を持つ読者にも満足できる内容となっている。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou28112.html
→わゆる「問鉄砲」といわれる逸話だ。しかし呉座氏はこの説を否定する。信頼できる一次史料から東軍は最初から一貫して優勢であり、小早川は早い段階で裏切った、と書いてあるそうだ。西軍の攻勢を受けて東軍が苦境に陥ったという話そのものが、後世の脚色で、実際には小早川がどちらにつくか迷う局面はなかった、という。このように日本史で俗にいわれていることは歴史ファンタジーである場合が多くあり実際の史実とは異なる。史実と後世の創作(二次史料)である歴史ファンタジーを峻別して考えなければならない。そのためにはきちんとした一次→
→史料をもとにして書かれているかが重要になってきそうだ。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34404.html
→国とのゴタゴタを振り返る。またユダヤ教からキリスト教がどのように分派し生まれてきたか、アンチキリストとは何かを語る。第二章「聖書とアーリア主義」では旧約聖書からヨブ記、アーリア人至上主義とナチスドイツ、人種差別と黄禍論についてが印象深い。第三章「東風的記憶」は中国の歴史で、世界4大文明の一つ「黄河文明」よりも最近注目されだした「長江文明」についての考察がなされる。また幻と言われてきた王朝「夏(か)」が、いまや実在可能性がかなり増しているのだそうだが、その夏の発祥について語る。第四章「鏡の中の文明像」は→
→人類史を総まとめして人類5万年のドラマと西洋文明、資本主義とグローバリズムを主なテーマとする。中には数年前読んだジャレドダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」や当時話題となったサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」などの良書も紹介。総じて25冊の書評を読んで、わからないところがありながらもが面白く読めた。この本をきっかけにここで紹介された作家の本を深堀して読んでいけたら読書幅も相当広がるかも知れない。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34801.html
こんにちは。興味本位で登録してみました。月3冊くらいしか読めない超遅読な私ですがよろしくお願いします。読む本のジャンルは主に小説、特にミステリが好みです。ですが、最近は歴史系の教養本を読むことも多くなりました。HPで今まで読んだ本を記録しています。URLは https://takeshi3017.chu.jp/
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