自然と科学と悩める人々の、温かいお話したちでした。宇宙から見たら人間なんて小さい。自分からは何も語らないそれらに意味を見出したりメッセージを受け取ったりできるのは、人間だけだろうな。難しくない平易な文章のおかげで、超文系の私にもわかりやすかった。

毎巻各話ごとに、「え、、、」と絶句させられる。それは呆然とするしかないような状況だったり、やりきれなくて言葉が思いつかなかったりするからだ。戦火の中でも何とか美しくありたいと願ったり、救える命を守ろうとしたりする彼女たちが、痛ましくもあり聖母のようでもあり。反面彼女らを蔑めるのもまた、女性である恥ずかしさよ。戦争なんか早くなくなればいい。

自然と科学と悩める人々の、温かいお話したちでした。宇宙から見たら人間なんて小さい。自分からは何も語らないそれらに意味を見出したりメッセージを受け取ったりできるのは、人間だけだろうな。難しくない平易な文章のおかげで、超文系の私にもわかりやすかった。

ディストピア物を読みたくなり再読。あら、この作品ってそんなに前だったっけ、と愕然としました。ドラマや映画から煙草が消えた時代に伊藤計劃がご存命だったら、どんな作品を書いただろうか。世界は良くなってるのか、悪くなっているのか。現在もまだ継ぎ接ぎの進化をしている途上にいるのか。読後は皮肉な気持ちになるけど、不思議と読書中は讃美歌でも流れているような荘厳で澄み切った神聖さを感じるのよ。