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2024年10月の読書メーターまとめ

メタボン
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感想・レビュー
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1100ナイス

2024年10月に読んだ本
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2024年10月のお気に入り登録
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  • 杜のカラス
  • やっさん
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2024年10月のお気に入られ登録
4

  • redcastle
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  • 杜のカラス
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

メタボン
☆☆☆★ 財務省に牛耳られて緊縮財政と増税にひた走り、富裕層を優遇し庶民からは絞りとる政権。著者がNISA投資に反対するのも確かに肯ける。防衛予算は拡大する一方で社会保障費は縮減、というか社会保障費を捻出する財源として消費税を増税するというのは、結局防衛費の増加の隠れ蓑にしようとしているのではないか。誰が見ても死期が近いと思われる森永氏の率直な主張は傾聴に値する。果たして解散総選挙で自民党政権にどのような審判が下されるのか。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
26

メタボン
☆☆☆☆☆ 39歳のバツイチ女性ポール、その彼の同年代で腐れ縁のロジェ、そして25歳の若きシモン。ロジェの老練さとシモンの幼さが好対照だが、これはラブストーリーにありがちな設定。むしろサガンが本作を書いたのは24歳でシモンと同世代なのに、ポールの揺れ動く心情を良く描けているのが本作の魅力だと思う。ところどころに現れる人生への警句めいた表現や、心情描写が上手く、感嘆。これは続けて新訳も読まねばなるまい。
メタボン
2024/10/30 05:52

人生は女の日記じゃない。古くなった経験のつづきでもない。

メタボン
2024/10/30 05:56

彼女は、寝室から流れる斜めの光に照らされた、青年の横たえられたからだと、波うつ寝息を見た。彼女は枕の下につぶされた顔と、項の後ろの、ふたつの、椎骨の間のすじを見つめた。彼女は、自分自身の青春が眠っているのをながめているような気持ちだった。

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メタボン
☆☆☆☆ もう日米金利差だけでは語れない構造的な円安について経常収支を軸として論じた良書。GAFAMが提供するプラットフォームサービスや外資系コンサル企業、海外の研究開発拠点への外貨の支払いは着実に増加し、サービス収支は「新時代の赤字」となっており、GDPに対する割合はわずかなインバウンドの旅行収支の黒字はかき消されてしまう。国内での研究・開発による所得の30%を課税所得から控除するイノベーションボックス税制。アイルランドはEUのデジタル関連収支の核。
メタボン
2024/10/28 07:04

「貯蓄から投資へ」の動きは資産運用というより資産防衛。円安の恒常化により外貨資産への流入続く(オルカンブーム)。

メタボン
2024/10/28 07:05

日本の対内直接投資の弱さは「人材不足」に加えて「英語力の低さ」。

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メタボン
☆☆☆★ ちょっとした心がけで相手に話が伝わりやすくなることを認識。伝えたいことの全体像から話し始める。伝えたい結論を一つに絞る。結果的にどうなるのかを説明する。話す内容にタイトルをつける。相手にメモしてほしいことを伝える。話の中の余計な言葉を減らす。あいまいな言葉(一応、おそらく、大体など)は使わない。仮説を立てて相手に問いかける。逆接の接続詞を使うのは控える。聞く力が人を育てる(理解・受容・共感)。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆★ 財務省に牛耳られて緊縮財政と増税にひた走り、富裕層を優遇し庶民からは絞りとる政権。著者がNISA投資に反対するのも確かに肯ける。防衛予算は拡大する一方で社会保障費は縮減、というか社会保障費を捻出する財源として消費税を増税するというのは、結局防衛費の増加の隠れ蓑にしようとしているのではないか。誰が見ても死期が近いと思われる森永氏の率直な主張は傾聴に値する。果たして解散総選挙で自民党政権にどのような審判が下されるのか。
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メタボン
☆☆☆ 妻のイライラやストレスを理解し、共感することがまず大事。ありがとう、ごめんなさい、お疲れ様、大丈夫といった、気遣いの言葉が自然と出てくるように意識したい。
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メタボン
☆☆☆☆ センスの良さには美しさが内包している。心を健やかに保つことを意識したい。お店で出された器をじっくりと眺める。いい言葉を書き留める。自分の言葉で例え話を考える(本質をつかむ→抽象化する→別の表現にする)。メールのお世話になっていますをやめてみる。ポジティブな言葉に変換する。気になったことはすぐ調べる。身近にいる専門家の話を聞いてみる。歴史的建造物に泊まる。気持ちよく話すより気持ちよく話してもらう。まず自分から挨拶する。許さないではなく気にしない。ピンチには「なるほどそうきたか」と呟いてみる。
Vakira
2024/10/22 08:39

本質をつかむ→抽象化する→別の表現にする!なるほど!

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メタボン
☆☆☆★ モチベーションを上げるための様々なマインドセットの方法を教えてくれる。知らずに実践していたこともあった。声に出してカウントダウン。ToDoリストに制限時間を入れる。眼球をギュッと横に寄せる。お尻を締めて膝立ち。とりあえずフォルダだけ作る。やめない限りは成功の道の途中。凹んだらドラマのワンシーンだと思う。身(背筋ピン)・息(深呼吸)・心(落ち着く)の順で整える。水を一口飲んで喉を通る感覚を追う。両腕をL字にして息を吸いながらバンザイ、吐きながら下ろす。五苓散。なにもしない時間を過ごす。
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メタボン
☆☆☆ 直近の詩集。とは言ってももう9年も経つ。蜂飼耳の詩は難解に、そして高度になっている。何故か原始を思い起こさせる言葉が多い。「骨格散歩」直線または曲線のビルというビルが/ある日の、/角膜に届けるものは/押しつけてくるもの、刻むもの/ある日のそれは、/またたきの隙間で脱皮する都市/(鱗の破片は宙で溶けゆき)/地面からの離れ具合と/街頭 街路樹 たいくつな窓/四角や丸の、窓という窓に埋まる/見えない思惑 疑惑と寛容 見えない発情/(やわらかい窓 拒絶する窓)〜
メタボン
2024/10/20 22:02

(影を入れれば四人)「あ」運んできた人も「あ」と発して、草木物言うその昔/火を盗まれた直後の顔して、暗がりへ引き上げる

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メタボン
☆☆☆☆ 現代の日米経済情勢(豊かなアメリカとプアジャパン)の概要を掴める良書だった。マイクロソフトとアップルだけで時価総額5.6兆ドル。日本の若者が世界トップレベルの高等教育を受けられる機会は欧米の2割、韓国の4分の1。半導体産業へは巨額の補助、一方基礎研究や人材育成のための資金は削減。企業利益は円安による帳簿上な利益であり、産業構造は古いまま。技術革新などにより生産性が上がれば為替レートに関わらず企業利益は増える。経済全体の賃上げ率は定昇分を除いたベースアップ率で評価。
メタボン
2024/10/20 12:54

移民の急増は短期的には社会的混乱をもたらすが、長期的に見れば労働力増加というプラスの効果を持つ。

メタボン
2024/10/20 12:56

アメリカは、非寛容になって衰退した古代ローマの歴史を繰り返すか。

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メタボン
☆☆☆ 楽しい会話となるには話し手よりも聞き手の技術が重要。その場を和やかにしようという責任感を持ち、コミュニケーションが苦手な人のお世話をする。人は面白そうに話を聞いてくれる人に対して「よい話ができたな」「また次に会いたいな」と思う。理想的な質問とは、相手がそれえを話したいと思っている話題を聞くこと。パーティーでは新しく一人の人と仲良くなろうと思って参加する。自分が中心になって話をしなくとも、相槌を打ちながらみんなを盛り上げるなど、よい「聞き役」として存在することも、コミュニケーションの技術の一つ。
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メタボン
☆☆☆☆☆ 前半はまだるっこしい思いで読んでいたが、ギャツビー邸でのパーティーの描写、僕(キャラウェイ)とギャツビーとのテラスでの会話あたりから、俄然没入するようになった。類まれな比喩や、会話のユーモアもさることながら、全体的に悲劇を暗示するその雰囲気が凄く、まさしく小説を読む醍醐味を味わった。ギャツビーの口癖で、どうしても日本語に訳せないオールド・スポートという常套句や、エッグルバーグ博士の眼の看板も印象的。何よりギャツビー、トム、キャラウェイ、デイジー、ジョーダンが会す、第7章が圧巻。
メタボン
2024/10/20 06:34

車が暗い橋を渡るとき、彼女はいかにもくたびれた様子で僕の上着の肩に顔をこっそり寄せた。そして誘いかけるように手を押しつけてきたとき、三十歳になっことの暗い衝撃は、僕の心から遠のき霞んでいった。 そうやって僕らは涼しさを増す黄昏の中を、死に向けて一路車を走らせたのだ。

メタボン
2024/10/20 06:38

ギャツビーは緑の灯火を信じていた。年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。それはあのとき我々の手からすり抜けていった。でもまだ大丈夫。明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。・・・そうすればある晴れた朝に__だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも。

が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆☆日本の農業への誤解に切り込んだ前作同様、続編は「SDGsと農業」に問題提起した良書。大規模な土壌侵食と砂嵐「ダストボウル」。基幹的農業従事者136万人の7割が65歳以上。世界で年平均470万haの森林が消失。SDGsとは資本主義に一種の美意識を持ち込むこと。1㎝の耕土が出来るのに100年かかる。輸入飼料で育った家畜分は自給率に含まれない。中干しはメタンの発生が止まりN2O発生の前段階。バイオ炭の農地投入。マメ科植物により空気中の窒素を取り込む緑肥。牛舎は換気のため長細い建物としメタンの滞留を防ぐ。
メタボン
2024/10/18 07:26

肥料の3要素、窒素・リン酸・カリ。商品に3つの数字が入っているのはその割合。RNA干渉を利用した防除法「RNA農薬」。有機農業25%を目指すのは、日本の人口減少で失われるマーケットを輸出で補うため。新規就農は最低800万円の資金が必要、設備投資を念頭に置いた1000万円の新規就農者育成総合対策(旧青年就農給付金は年間150万円を最大5年間給付)。バイオエタノールについて。

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メタボン
☆☆☆ カルト、マルチ商法、陰謀論について、その仕組みを説明しており、こういったものに巻き込まれたいためにも(逆説的には自らが組成するためにも)参考になる。米国の福音派は人口の4分の1。共通するのは、「今ここではないかどこか」「大きなものとのつながり」を同時に満たすこと。正義には人を行動に駆り立て過激な行動も正当化する魔力がある。テロリストには人生を賭けた最後の一発を皆に見てもらい自分の存在を知らしめたいという自己実現欲求がある。特定の集団を非人間化することが残虐な行為の要因となる。
メタボン
2024/10/15 07:09

不思議の国のアリスから来ている「ラピッド・ホールにはまり込む」、マトリックスから来ている「レッド・ピルを飲む」、どちらも陰謀論への入り口を指す。

メタボン
2024/10/15 07:11

カルトや陰謀論に染まった人へは、まずこちらの心配や思いやりを示すことが大切で、これを論理的な争いにしてしまうと、対立の深まりから事態を悪化させてしまう恐れがある。

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メタボン
☆☆☆ 正直作風は私には合わないなと思う作品が多かったが、中島梓の解説にある通り、詩的でメランコリックな雰囲気もあり、独自の世界観が感じられた。特に表題作はそのまま一篇の詩といっても良い。男の愛を求める「四月の魔女」、蜘蛛の巣が指紋を増殖させる「鉢の底の果物」、黒人と白人の野球対抗戦「黒白対抗戦」、タイムマシンで恐竜の時代に遡り1頭の蝶々を踏みつけたことで世界が微妙に変わる「サウンド・オブ・サンダー」が良かった。
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メタボン
☆☆☆★ 営業に行き詰った時に気付いた「記憶に残る人になる」事。リッツカールトン勤務時代の実体験も交え講演のように語られる本。人と良い関係を築く大前提は売る事を目的にしない。買ってくれるお客様を探すのではなく出会った人をファンに変える。本来の意味を見つけた時に意味のある仕草や振る舞いが生まれる。できるだけお客様と近い立場になる努力をする。予定調和から外れた脱線にお客様の本音が隠れている。感謝される事よりも感謝する事で特別な存在になれる。挑戦する姿が人を惹きつける。感動を知らない人は人を感動させられない。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆☆ 名作をこんなに新鮮な気持ちで読めたのも、みくのしんが一行一行にストレートに喜怒哀楽を表して読んでくれて、それを実況してくれたから。走れメロス、一房の葡萄、杜子春。こんなにかみしめるように読めれば、また深い味わいがあることを知った。かまどのツッコミも面白く、まるで漫才を見ているようだった。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆☆ 日本の農業について考察する上で重要な視座となる良書。遺伝子組み換え作物は意外に安全、コメ農家の大規模化が逆に過疎化を進める、日本の専業農家は3割アメリカは2割、飼料米の増産政策で救われた大規模農家、米価暴落で先に潰れるのは大規模農家、メディアで農業を語る人に皮膚感覚はない、食糧庁に自ら逮捕を要請した川崎磯信、実は無農薬農家の作物が危険、スギ花粉症に有効な遺伝子組み換えスギ花粉米、品種改良を進め収量を上げておき円安の相乗効果で国際価格と遜色ない穀物の生産維持。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆★ がんになって自分の残り時間を意識し、するべきことや物を整理できることは有用なのかもしれない。蔵書の整理には胸が痛むが考えなければならないことの一つ。一番考えさせられたのは、お金に執着することで、楽しめる時期にお金を使わないのはもったいないということ。確かに体力があるうちに旅行や外食など、楽しい思い出づくりに使うお金を惜しまないことも大切だと思った。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆ ウーバーイーツならぬビーバーイーツの配達員を通じて、客からの依頼による謎解きをするコックのオーナー。設定は面白かったが、肝心の謎解きの方は浅く(オーナーは「解釈」と言い募っている)、微妙な読後感だった。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆☆☆ 帝京大学のラグビー部がいかに常勝集団となったかについて、そのマネジメント、マインドセットについて書かれているが、これはビジネスにもそのままあてはまり、心に刺さる言葉が数多く、何度でも読み返したい良書。集中して何かに取組みあっという間に時間が過ぎてしまったという「フロー」の感覚に入る条件①高度に集中し没頭②現実離れした忘我の感覚③目標が明確で何をどうすべきか心得ている④タスクの難易度が適度でやれる自信がある⑤心配事がなく成長を実感できる⑥時間の感覚を忘れる⑦内発的動機が原動力。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆★ 森鴎外のテキストを通奏低音として、切腹マニア、城下町熊本、阿部一族、アメリカでの夫の介護そして死、熊本の地震について綴る。伊藤比呂美が良く言う「声を借りながら」。最後の声「森林太郎トシテ死セント欲ス」が頭の中を駆け巡る。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆☆ 軽いタッチだけど実は凄い本ばかり紹介されている。ビブリオバトルに臨んているかのような臨場感もあり、読みたい本が次々と現れてうれしい悲鳴。気になった本は読み始めるまで何年かかるかわからないので、積読本として登録した。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆☆ 蜂飼耳、伊藤比呂美など詩人のエッセイが好きだ。言葉に対する向き合い方が独特なので、ハッとすることが多いからだ。「いなくなくならなくならないで」の作者向坂くじらの本書もそう。子供たちに詩を教える「国語教室ことぱ舎」を主宰する彼女。その交流の中で、書くことの意味を問い続ける。これからどんどん面白く深くなるだろう彼女の作品に期待したい。
メタボン
2024/10/06 08:09

書くことは、事象を書かれたことと書かれなかったこととに二分するにすぎない。それなのにわたしたちはややもすると、書かれたものが事象のすべてであるかのように誤解しそうになる。言葉にされなかったものは存在しないかのように、やすやすと「書けた」と思いそうになる。言うまでもなくわたしだってそうで、だから生きている夫がわたしの書く「夫」を超えていくことが、その慢心を思い知らせてくれるようでうれしいのだ。それはつまるところ、夫が生きているというそのことがうれしい、という地点へ、かぎりなく近づく。(事象がわたしを)

が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆ 典型的な詐欺の実例と予防の心構えが紹介されており、一読しておけば、詐欺に合うリスクが低下する良本。詐欺から身を守る7か条。知らない番号の電話は出ない、TVのニュースは怖がらずに見る、本当に存在するか情報元の裏をとる、お金の話は性悪説で対応、唐突にお金の話が出たらそれは詐欺、自分を過信しない、すぐに警察に届ける。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆ 実験的な作品で難解。競馬を通して馬の知性を語るというか、馬から見た人間の知性を語るというか、結局何が主題なのかはぐらかされたような読後感。ただ文章は素晴らしく上手いので、まるごと「詩」なのだと自分を納得させている。
が「ナイス!」と言っています。
メタボン
☆☆☆☆ 高野さん、あなたは死が恐ろしくなかったのですか?日記にはよく自殺に関する記述が出てきていた。学生運動へ傾倒するにつれ、煙草や酒の量も増えていき、当然経済的にも困窮していく。それでも実家とは決別してしまう。聡明で純粋な人なのに(むしろそれ故か)、どんどん孤立し、内に閉じこもっていく姿が痛々しかった。そしてあまりにも性急に自死に向かってしまった。自分が仮面を被っているような感覚について表現されているが、私も高校・大学時代に強く感じていたものであり、共感できた。
メタボン
2024/10/03 18:47

その夜、再びあなたと安宿におちつこう。そして静かに狂おしく、あなたの突起物から流れ出るどろどろの粘液を、私のあらゆる部分になすりつけよう。血とくその混沌の中を裸足で歩いていくように、あなたの黒い粘液を私になすりつけよう。そして次の朝、静かに言葉をかわすこともなく別れよう。それから私は、原始の森にある湖をさがしに出かけよう。そこに小舟をうかべて静かに眠るため。

メタボン
2024/10/03 18:54

原始林を暗やみが包みこむ頃になったら/湖に小舟をうかべよう 衣服を脱ぎすて/すべらかな肌をやみにつつみ/左手に笛をもって/湖の水面を暗やみの中に漂いながら/笛をふこう 小舟の幽かなるうつろいのさざめきの中/中天より涼風を肌に流させながら/静かに眠ろう/そしてただ笛を深い湖底に沈ませよう (6月22日ノートに記された最後の詩の最終3連)

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/01/19(4328日経過)
記録初日
2013/01/03(4344日経過)
読んだ本
3535冊(1日平均0.81冊)
読んだページ
841985ページ(1日平均193ページ)
感想・レビュー
3535件(投稿率100.0%)
本棚
173棚
性別
現住所
北海道
自己紹介

なるべくジャンルに偏りがないように、
1日1冊程度読んでいます。
最近は絵本の「深さ」にはまっています。

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