鬼の歴史は差別の歴史とも重なってて私にお得。新書一冊で古代からぎりぎり現代までたどり着いた作者の腕前見事。現代だと鬼滅の刃を出さざるを得ないけど、例えば最上級を示す「鬼○○」という言い回しがパっと現れたにしては長生きしている。終戦で使われなくなった鬼畜も、一部のジャンルではまだ健在。鬼畜ものといわれて能は連想できない。なぜこれらは「鬼」でないといけなかったのか。言語上の鬼の役割についてだと、ちくま新書のほうが深掘りできるかな。

鬼の歴史は差別の歴史とも重なってて私にお得。新書一冊で古代からぎりぎり現代までたどり着いた作者の腕前見事。現代だと鬼滅の刃を出さざるを得ないけど、例えば最上級を示す「鬼○○」という言い回しがパっと現れたにしては長生きしている。終戦で使われなくなった鬼畜も、一部のジャンルではまだ健在。鬼畜ものといわれて能は連想できない。なぜこれらは「鬼」でないといけなかったのか。言語上の鬼の役割についてだと、ちくま新書のほうが深掘りできるかな。