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2024年5月の読書メーターまとめ

竹園和明
読んだ本
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1841ページ
感想・レビュー
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589ナイス

2024年5月に読んだ本
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2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

竹園和明
設計の仕事をしている息子くんが、初めて本というものを一冊通して読んだという功績ある作品です😅。その息子くんに借りて読んでみました。家の間取りに隠された、かつての住人の秘密を曝いて行くという作り。その着眼点が面白く新しいと思ったものの、ハナシがどんどん飛躍して行って、後半は俗っぽくなりすぎたね。若い人は面白く読めるかも。間取りの絵が適宜描いてある点はわかりやすくていいですね。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

竹園和明

西川美和のエッセイが良かった。次は是非また小説を!。角田光代『方舟を燃やす』は圧巻。:2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2176ページ ナイス数:537ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/316487/summary/monthly/2024/4

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2024年5月の感想・レビュー一覧
6

竹園和明
【再読】米国エドガー賞に日本人で初めてノミネートされた傑作『OUT』の次に発表した短編集。普通の人間が心に抱えた闇を描いた6編。それぞれの題材が気色悪い空気をまとう。そんな中で「ジェイソン」は、女子大の助教授をしている男が飲み過ぎると酒乱になり記憶が飛ぶというイタい話。記憶のない場面で彼が行った蛮行とは?。表題作も他の作品とはまた一味違う質感。夫に対する復讐を10年という長いスパンで画策した主婦。その行動が「家出」というささやかな抵抗だが、住み込みて働く事になった家で気付いた結論を描いた静かな傑作だった。
竹園和明
2024/05/24 07:27

【追記】1997年発表の短編集。比較的穏やかな短編集だが、後に『グロテスク』や『ポリティコン』を生み、そして近年の大作を連発する事になる著者の慧眼が静かに冴える短編集だった。

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竹園和明
娯楽作品としてテンポの良さと重くならない作りはさすが。ガリレオや加賀恭一郎シリーズとは一味違うブラックショーマン神尾武史が、殺人事件の謎を軽妙に解いて行く新シリーズ。比較的若い層向けのシリーズかな。作品のグレード自体は東野作品としては凡庸な仕上がりだと思うが、どんよりした空気を纏わせないように敢えてライトに作った作品のように感じた。そういうさじ加減を意のままにコントロールし、さまざまなタイプの小説を出し続けて来た著者はやっぱり凄いなと思う。本作は動機づけが少し弱いね。でもサクサク読める感じは若い人向け。
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竹園和明
設計の仕事をしている息子くんが、初めて本というものを一冊通して読んだという功績ある作品です😅。その息子くんに借りて読んでみました。家の間取りに隠された、かつての住人の秘密を曝いて行くという作り。その着眼点が面白く新しいと思ったものの、ハナシがどんどん飛躍して行って、後半は俗っぽくなりすぎたね。若い人は面白く読めるかも。間取りの絵が適宜描いてある点はわかりやすくていいですね。
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竹園和明
超達筆なホームレス・小山さんが遺した日記。物事の捉え方、価値観が人によって違う以上、ホームレスを続ける事の是非等を論じても全く意味がない。小山さんには小山さんのイズムがあるのだ。書かれた文章を読むに、小山さんはかなりの教養をお持ちの方で、また自分の意志を尊重したい意識が強く自分を曲げてまで人と関わる事を良しとしない人。辛く苦しい毎日を送りながらも彼女はそれを貫き通し、日々を生きたのだ。涙の粒で綴ったような一文一文が読み手の心を痛めつける。しかしここには、生きる事の超然たる意味がしっかり記されている。
竹園和明
2024/05/11 23:22

【追記】小山さんは他人に迷惑をかける「自分勝手」や「わがまま」な人種とは全く違うステージにいた人だ。私のような凡人にはない鋭い感性と高い教養を持ち、喫茶店で一人静かに本を読み日記を書く事をこよなく愛した小山さんのような人が、平穏に暮らせる仕組みを作れないものか。政治が国民の暮らしに無関心であり続けた結果、日本は不寛容社会に変貌してしまったが、小山さんはその犠牲者だったのではないか。

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竹園和明
未発表の中・短編3作品と対談、インタビューを収載したレアな一冊。表題作は損保会社と役所の癒着に殺人事件を絡め、さらには日本と英国の鉄鋼・軽金属の業界を巻き込む大きなうねりを湛えた松本清張らしい作品。損保会社社長のあざとく汚いやり方がかなり詳細で、それを紐解く記者の分析に引き込まれる。「汚れた虹」は地方の相互銀行が朝鮮動乱に絡んだヤミ資金を提供し見返りを得ていた事を告発する手紙文という形式を取ったもの。生々しいマネーロンダリングだ。この2作が今まで発表されなかった理由は何なのか。リアルな裏話が隠れていそうだ
竹園和明
2024/05/08 19:53

【追記】「閉じた海」「汚れた虹」ともに巧みな汚職の構造が妙に詳細に描かれており、これは著者が取材した実話を筆に起こしたものなのではないかと考えても勘ぐりすぎではないだろう。前のめりになって勢いづいた筆致が、勇んで題材を並べたようなゴツゴツした質感を生んでいる気がする。この2作品が今まで発表されていなかった理由はその辺りの事情を汲んでのものなのではないか。とても興味深い作品だった。

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竹園和明
詭弁というものの解説書的なものではなく、安倍晋三や菅義偉らが薄ら笑いを浮かべながら語っていた話のどこが詭弁なのかを論じた本。「丁寧に説明する」と言いながら説明など一切せず、批判の妥当性を判断するのは我々国民なのに「そのご批判は当たらない」と勝手に結論づけして逃げるなど、その傲慢なやり方は全て確信犯だ。またそれを追求し切れない野党とマスコミのへっぴり腰を見せられている我々国民も、諦めか無関心か時が経てば忘却の彼方。この空疎な政治ごっこに慣らされる事が最も危険。国民が客観的に政治を監視する事は大切な事だ。
竹園和明
2024/05/03 16:16

【追記】森友学園、加計学園、桜を観る会、赤木俊夫氏の自殺、杉田水脈の醜悪な差別発言など、身内を庇うために得意の詭弁を弄し批判を遮断するやり口は汚くて不快。経団連の下請と化し、また逃げ道を辿って脱税し放題の自民党に国民目線を求めるのはもはや無理な注文だろう。巨大な脱税集団に従来からの慣習のままに票を投じる事は、国を滅ぼすことに加担する事になる。変化を怖がっては何も変わらない。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/02/03(4264日経過)
記録初日
2013/02/03(4264日経過)
読んだ本
1358冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
419531ページ(1日平均98ページ)
感想・レビュー
1128件(投稿率83.1%)
本棚
10棚
性別
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