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2024年5月の読書メーターまとめ

オリーブ
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感想・レビュー
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462ナイス

2024年5月に読んだ本
15

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

オリーブ
ネタバレ清盛亡き後、民衆から平家は恐れられる中、跡を継いだのは本書では頼りない三男の宗盛だが実質率いたのが四男の知盛に。話は知盛亡き後に西仏という琵琶法師に”己”が知盛亡き後の平家滅亡まで語る場面から始まる。平家側から観た話だが醜く無様なこともあるというのはそれを含めて「生きた証」という知盛の考えがあった。清盛が源氏側である頼朝を殺さなかった理由に清盛が源氏を必要としていたとか、義仲と頼朝との戦いの背景に平家の思惑があったとか意外な面も。一人の人物が偉大過ぎることが危ういというのは平家も例外ではなかったのだろう。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

オリーブ

GW、どこにも行かないつもりだったけど 夫が「ここなら混まないのでは?」と提案してくれて訪れました。館内の充実した展示と何より丁寧に解説もして頂き 思いもかけず楽しいGW後半となりました。それにしても ここ、無料なんです。このクォリティで無料!本当に有難い!本当は名物料理の奈良茶飯を食べながら散策したかったけど夫が歩きたがらず…⤵️今度、一人で行ってみます!

GW、どこにも行かないつもりだったけど 夫が「ここなら混まないのでは?」と提案してくれて訪れました。館内の充実した展示と何より丁寧に解説もして頂き 思いもかけず楽しいGW後半となりました。それにしても ここ、無料なんです。このクォリティで無料!本当に有難い!本当は名物料理の奈良茶飯を食べながら散策したかったけど夫が歩きたがらず…⤵️今度、一人で行ってみます!
オリーブ
2024/05/04 11:43

>hirorinさん。ただ歩くだけじゃなく江戸時代の痕跡を探しながら歩くのって楽しいのに・・。じゃあ、何故ここに行こうと言ったのか・・?という感じですね。ウチも歩いてすぐの場所にあるコンビニなのに車に乗ろうとします(。-`ω-)

オリーブ
2024/05/04 11:46

>yabuhihi89さん。以前、同じような施設の品川宿にも行ったことがあって その時も丁寧な解説をして頂き、更に近くを一緒に歩いていただきました。もちろん、そこも無料!皆さん、昔の宿場町に住んでいることを聞かせて頂いた解説から誇りに感じておられる様子が分かって羨ましくも感じました。

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2024年5月の感想・レビュー一覧
15

オリーブ
ネタバレ広重の名所江戸百景みたいなカラーの絵に比べて江戸名所図会みたいなモノクロの絵図にはそれほど惹かれるという感じはなかったけど本書のように図絵に重ねて現在の場所を指示されていたり丁寧な解説や明治期~昭和、そして現在の写真があると今までこの図絵をスルーしていたことが勿体なかったと感じた。印象的だったのは初夢で有名な「一富士二鷹三茄子」の由来ある<駒込富士神社>で古地図にもある通り近くに鷹匠屋敷があり近辺の名産が茄子だったんだとか。そして有名な行人坂の大火の出火元である大円寺の犠牲者を弔う五百羅漢の石仏群。
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オリーブ
ネタバレクリーンだった道長がダークになったきっかけは兄、道兼の死で更に周囲が勝手に落ちていく失脚だったりもあって棚ぼたの状況が目の前に来たのであれ?これ、もしかして権力掴めるんじゃ?と、思ってしまったのは無理もないこと。ただ実力で掴んだ幸運ではないからか先に死を迎えた兄らからの恨み・・それを物の怪の仕業と怯える姿は”罪悪感”と言うべき言葉で兄の死の上に成り立っているという異常な状態が常に心から離れなかった道長が哀れに感じた。善と悪、或いは強さと弱さという誰もが持ち合わせているような人間性を道長に感じた。
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オリーブ
ネタバレ東京って常にどこかで再開発が行われているので昔の名残りが感じられない・・と嘆く人が多いがそもそも江戸は家康の入府によって埋め立てられたりしている訳でその時々で住む人たちが住みやすいように変化していくのは自然の流れなんじゃないかと読んで感じたので本書をお供に江戸の名残りを探しに先日、日本橋~京橋~新橋まで歩いてみた。慶喜の揮毫で有名な日本橋で今回初めて潮の匂いを感じここが魚市場であったことを実感した。人々の努力によって残されている遺構や解説版によって江戸時代の人達との繋がりを感じられた有意義なひと時だった。
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オリーブ
ネタバレ吉原で生まれ 草紙を扱う地本屋、耕書堂を営んでいる蔦屋重三郎。彼が見込んだ才能ある人物たちとの物語。今や多くの人が知っている喜多川歌麿、恋川春町、葛飾北斎、曲亭馬琴、東洲斎写楽だって最初からその道の達人だった訳ではなく彼らが通って来たこんな苦難の道のりにあったかもしれないと想像させる切ないお話だった。「うかれ十郎兵衛」の改題だったようですがほとんど覚えておらず新鮮な気持ちで読めた。
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オリーブ
ネタバレ令和と江戸末期を簡単にいつでもタイムスリップ出来てしまう主人公の女子高生、七緒。この設定はワクワクさせるものだがせっかく”口入屋”・・つまり、ハローワーク的な職業斡旋業者に潜入したんだからここから紹介されたバイトを不便を感じながらやり抜けばいいのにスマホを駆使し時には令和の女子高生姿だったり茶店ではメイド喫茶姿だったりだし、だけど江戸の人達は異国の人という認識でそれほど驚いてないとか違和感アリでちょっと期待外れ。「笠森お仙」をモデルにした話は良かったが職業解説や町名由来の解説の方が興味深く面白かったな。
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オリーブ
ネタバレバードの日本旅の目的の一つだったのが<アイヌ文化>の調査研究。函館から更に奥地の森村へ。維新によって先進国としての国を目指した日本は開拓使と和人らが北の大地に乗り込んでいきそこに住んでいたアイヌ人を支配しようとしていた。高圧的な態度が目につく和人が差別の象徴のように描かれているが、見方を変えると先入観、警戒心がそうさせている訳で自分たちを守るための手段でもあるようにも感じられた。だけど見慣れない文化を見下すだけではお互いに怨みを含んだ対立しか生まれず知ろうとしないことの愚かさも感じた11巻目だった。
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オリーブ
ネタバレ現代まで伝わる「源氏物語絵巻」などを参考に装束を縫い上げ、建物、俥などを再現して写真撮影をしてみるという企画本。実生活では慌てて服装が乱れた皺もあっただろうし寝っ転がって本を読んだり柱に寄りかかったり暑い季節には袖から腕を抜いて涼んでいたりもあっただろう。絵巻にそんな描写があって解説されてないと見逃しそうな人間ならありうる姿も再現されている。雅な世界観、宴会と恋愛ばかりの一方で迷信深さに窮屈かと思いきや陰陽師による占いや加持祈祷もあるがその上できっと治ると信じての薬の服用は精神医療の面もあったようだ。
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オリーブ
ネタバレ脳性麻痺という障害を持って生まれ将軍として相応しいのかと廃嫡の噂さえ飛び交っていた徳川家重。その彼の言葉を理解し伝える役目を担うことになったのが聞き取り能力をもっていた大岡忠光で欲を持たず実直に通詞に徹する。それまでは自分の言いたい事、やりたい事を誰にも理解されず陰では姿を揶揄され「まいまいつぶろ(カタツムリ)」と蔑まれていることも知っていたけれど忠光を通して周囲の人達と繋がれた喜びを感じる姿があり言葉だけでなく心まで通じることが出来たと最期は自分の障害に感謝さえする家重の姿に胸が熱くなった。
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オリーブ
ネタバレ男尊女卑という思想教育もあっただろうが、男たちがここまで医師を目指す女性たちを拒否したのは男は男であることが誇りなのに女が自分たちの領域に入って活躍でもされたらその誇りがズタズタにされるという恐れがあったように感じられ人命をも左右する教育の恐ろしさも感じた。価値観に疑問を持ったり変えていくのは難しいものだ。医師を目指して勉学に励む女性たちに対して当時貴重な骨格標本を見せないような虐めもあったとは驚くばかりだったが瑞は死後自ら献体をし骨格標本として使って欲しいと望んだ思いに尊敬と感謝の気持ちで頭が下がる。
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ネタバレ版元名や仙女香(化粧品)などタイアップ広告もさり気なく入っているのはスポンサーでもあったからだとは思うが二人の洒落た演出は粋だな~。欧州では一部の特権階級が楽しむ為の絵だったあの時代にそれもあって日本では一層庶民が楽しめる娯楽要素にもなったのだろう。彫師、摺師による空摺りという職人技にも触れられており、煙、障子などには敢えて色摺りをせず和紙の質感を生かした空摺りという技をよくぞ生み出したものだ。彫師、摺師の名前も入れている背景に 絵師が自分一人で作った作品ではないとの感謝の想いを感じた。
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オリーブ
ネタバレ名跡を継ぐ絵師たちと後世に浮世絵を残していく攻防の物語。新しいものって洗練されているように映るし人々が惹かれてしまうのは無理もないことで過去に価値観を見出すのは難しいもの。上野戦争が終わり維新が行われ江戸を奪い否定し横暴とも言える薩長新政府によってすっかり西洋化されつつある悲哀に最後は胸が痛かった。時の流れとはそういうものだろうけど。明治に入って印刷技術の発展が浮世絵を廃らせたのは仕方ないんだろうが当の日本人が浮世絵画工を蔑んだ一方で同じ時期、海外でその価値が衝撃を持って認められたというのは何とも皮肉。
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オリーブ
ネタバレ北斎の絵に魅せられ小布施から江戸に来ていたお坊ちゃま気質の惣領息子の三九郎。一方、身なり、金に構わず絵を描くことしか興味がない北斎と娘のお栄、そして美人画を描かせたら当代随一と言われたチャラ男キャラの善次郎こと渓斎英泉。温室育ちの三九郎との出会いの場面はそのギャップに何だか笑ったがこの出会いが三九郎の浮世絵熱を刺激することに。北斎は金に興味がなかったけど孫の放蕩に苦しめられた話を聞いたことがあったけど孫は孫で今までの印象とはちょっと違っていて天才、北斎を祖父に持つが故の苦しさ、哀しさがあったのだと切なさも
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オリーブ
ネタバレNHKドラマを観て再読。売れない時は激しく落ち込み人を羨みちょっと売れてきたらすぐ調子に乗って驕り高ぶってしまう。正直、家族だったらイライラするが一人の人間としては面白味がある。阿部サダヲさんが演じた広重も魅力的だったが本書の広重の方が喜怒哀楽を顕著に描いている気がする。政治不安、天災、ペリー来航など不穏な空気が漂う幕末に人々の心を慰めたであろう絵師たち。浮世絵の世界では役者絵、美人画より名所絵は劣るとされていたとのことだが商品価値を認めさせた北斎と広重の貢献度はかなり高いと思う。改めて広重の絵を観たい
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オリーブ
ネタバレ西仏に語る”己”の正体を知りたくて頑張って最後まで読んだが長々と続く戦いの場面に少々飽きてしまった私にはこの類の小説を読むには向いてないのかもと感じて上下巻に渡らなくても・・と感じてしまった。戦闘シーンが好きな人には堪らない小説だろうけど。「歴史は勝者によって語られる」とも言われるが<平家物語>とは記された本のようなものがある訳ではなく平家の落人など生き残った者たちがいて口伝の形で琵琶法師に伝えられ良くも悪くも平家の存在を残したいという・・そういう小説だったような気もした。
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オリーブ
ネタバレ清盛亡き後、民衆から平家は恐れられる中、跡を継いだのは本書では頼りない三男の宗盛だが実質率いたのが四男の知盛に。話は知盛亡き後に西仏という琵琶法師に”己”が知盛亡き後の平家滅亡まで語る場面から始まる。平家側から観た話だが醜く無様なこともあるというのはそれを含めて「生きた証」という知盛の考えがあった。清盛が源氏側である頼朝を殺さなかった理由に清盛が源氏を必要としていたとか、義仲と頼朝との戦いの背景に平家の思惑があったとか意外な面も。一人の人物が偉大過ぎることが危ういというのは平家も例外ではなかったのだろう。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/02/05(4200日経過)
記録初日
2013/02/05(4200日経過)
読んだ本
2319冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
602285ページ(1日平均143ページ)
感想・レビュー
2226件(投稿率96.0%)
本棚
10棚
性別
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
http://ameblo.jp/gnymr432/
自己紹介

自分では決して出来ない体験が出来たり
感動の涙を流したり、ハラハラドキドキしたり
こんな素敵な『本』と言う出会いが出来て
私はラッキー!って感じです^^
もっともっと私を幸せにしてくれる
そんな本に出会えたらな~
そして色んな種類の本を皆さんから
教えて頂けたらな~と思います。

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