我が娘が列車に轢かれて亡くなったと突然の連絡を受ける母。それだけでも、ショックなのに、娘の友人の母親が訪れ、娘の遺影を見て「それは私の娘だ！」と主張。一体、娘に何があったのか。整形手術をしたとはいえ我が娘を間違うわけがないと信じる二人の母親が、やがて奇妙な連帯感で結びついていく。物語は、過去の娘たちの心情の経過と、二人の母親の「本当の娘」探しのミステリーの二本立てで進行していく。その奇天烈な設定に驚きながら、娘たちに何があったのか、真相を知りたくて一気読みでした。

中山七里による現在日本の安楽死の状況説明的なお話でした。

大河ドラマ「べらぼう」を見始め、浮世絵の基礎知識でも、と思い、図書館の児童書のコーナーで発見した本書。人気絵師の基礎基本が学べました。近年は絵師がクローズアップされていますが、浮世絵は「彫り師」「刷り師」そして「絵師」が三位一体となって完成する芸術品。その辺りは「１」に書かれているのかな。手前にあるもの・遠くにあるのの描き分けや色使いの違いで現れる画面の奥行きや、描かれる人々や自然現象の躍動感が生き生きと描かれ、江戸当時の「絵画」のレベルの高さを改めて思い知らされました。

我が娘が列車に轢かれて亡くなったと突然の連絡を受ける母。それだけでも、ショックなのに、娘の友人の母親が訪れ、娘の遺影を見て「それは私の娘だ！」と主張。一体、娘に何があったのか。整形手術をしたとはいえ我が娘を間違うわけがないと信じる二人の母親が、やがて奇妙な連帯感で結びついていく。物語は、過去の娘たちの心情の経過と、二人の母親の「本当の娘」探しのミステリーの二本立てで進行していく。その奇天烈な設定に驚きながら、娘たちに何があったのか、真相を知りたくて一気読みでした。

風間教場シリーズ4作目。長編。今回も新入生が警察学校に入校、風間教官のもと鍛えられていくわけですが、風間には校長から「一人の退学者も出すな」と言うミッションを与えられる。果たして卒業まで一人の落伍者も出さずに半年を過ごせるのか。風間の慧眼は、相変わらずですが、落伍者を出さないと言うミッションだけではなく、どことなく今までの風間教官とは違う柔らかさが本作には感じられる。ギュウと胃を掴まれるような緊張感があった前作までとは、違う趣が感じられました。

こちらの雑貨屋さんでも目にするデザインも多くて、影響受けてますよね。そして、我々、日本人は、好きなんだろうな、いや、私が好きなのか。楽しい小物たち、パッケージやエコバックの柄、ウンウン、いいねえ、と、心の中で呟きながら眺めているだけで、楽しかったです。

2024年の大河ドラマに触発されて、読み始め、ちびちび、ちびちび読み続け、やっと読了です。なるほどねえ、と、百首の一つ一つを著者なりの解釈とユーモアで味合わせてもらいました。