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2025年2月の読書メーターまとめ

mittsko
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感想・レビュー
7
ナイス
129ナイス

2025年2月に読んだ本
7

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

mittsko
怪談のセンスが一級であるのはもちろん、なにより、この品のある文体よ…!(*´ω`*) 純文学への傾きすら感じさせる 実話怪談の性質上、ショートショートに収まるしかないのだが、それでも「怪談文藝」と呼びたくなる一冊だとボクは思う なお、海外にまつわる怪談がいくつか散りばめられているのが印象にのこった 好いトライだと思う ※ 「留学」「酒」「訪問」「家族旅行」「踏む」「瞑目」、臨界怪談(独自概念)に近い、重要作と思う! ※ 「マジック」「清掃」「朝の海」「幽閉」「すきま」「遭遇」、すごく面白い、ゾッとした
mittsko
2025/02/01 08:57

「怪談は、体験者に必要とされて生まれてくる」(同253頁)

mittsko
2025/02/02 16:59

※ 「こけし」「ターミナル」「プレゼント」「廊下」「姓」「掃除」、ゾッとはしなかったが とても面白かった、良怪談…!(=゚ω゚)ノ

が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
7

mittsko
数ある著者の作品の中では、より真っすぐ、より真っ当な国際諜報サスペンス(ミステリ強め)、面白かった…!(*´ω`) 事件解決までのデッドエンドがわずか数日のみと設定されており、サスペンス感が自ずと上がる 「アクション!」の一言が、緊迫の直中にグサリと突き刺さる 刈谷安奈シリーズ、続編もぜひ読みたいな ※ 映画人でもある著者の作品群のなかでも、映画的な性格がとくに強い一作だと感じた 単発の実写映画へと作り直す構想が、とても立ちやすいということ 願わくば、予算をもったPの目にとまらんことを…!
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mittsko
面白かった、頁を繰る手が止められなかった…!(ΦωΦ) 「霊感女子高生とイケメン若手刑事のバディ物」という設定には正直、鼻白みすらしたのだが 読み始めてすぐ、いつもと全く変わらぬ榎本節で、国際情勢と宗教と哲学が縦横無尽に組み合わさった物語が展開していく 特筆すべきは、いわゆる「イスラーム過激派」の内側へと深く切り込むトライ こんな小説、日本では唯一無比ではなかろうか…! その重要性は強調してもしすぎることはないと思う そして、CLIXで主人公・真理の口から出た思想には、強い説得力があった 答えの一つと思う
mittsko
2025/02/27 10:49

※ シリーズ二作目 第一作『相棒はJK』、途中まで読んだのだが 電車かどこかに置き忘れてしまい、仕方なくそのままこの第二作を読んだ 一巻完結なので問題なし 相変わらずの筆力で、ぐいぐい、ぐいぐいと読めた 楽しかった…(*'▽')

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mittsko
上座部仏教の教えにあまりに不慣れなので、スマナサーラ長老の数ある著作を、ひたすら読んでみよう!という企画 第一弾 買い求めた何冊かのうち、聖俗区分が最初に語られる本書をまず読んでみた 期待に違わず、とても面白かった(面白いという言葉は、本書が説く教えに全く相応しくない、つまりボクは分かってないのだが) 聖とは仏陀、阿羅漢の道のみであり、俗とはそれ以外の全てである、と… そして、聖に入る道の入り口は、知的なもの(仏陀の智慧の会得)である、と… なるほど、きわめて明晰平明、しかして実践がきわめて特異なのだな
mittsko
2025/02/24 18:58

※ ちなみに、本書で「宗教」という語は一貫して明確に「俗」の側に入れ込まれている 著者は申し上げるまでもなく、日本語にきわめて達者なうえ、言葉の扱いにきわめて繊細な上座部仏教の長老でいらっしゃる その教えにかで「宗教とは俗」だというわけ

mittsko
2025/02/25 08:36

※ 勿論これは、大乗仏教とは全くちがう いや、そうじゃない、真の悟りの境地からふり返れば、ちがうところは何も無いのだ(「ちがう」という範疇化がそもそも消失しているのだから)、と言うこともできようが 入り口と行程(まだ半ば「俗」の領分におけるこの心身実践)は全くちがう

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mittsko
目下ブームの「実話怪談」は、当初から怪談文藝と絶妙な緊張関係をもっていた 本書は、その最初期における批評的な達成の頂点だと、畏れ多くも私は評価させていただいております ブックガイドでもあり、怪談文藝の実作と味読を力強く後押ししてくれます ※ 私が全く不慣れな文藝文学の世界… そこでは、文筆の美意識はもちろん、知識の質と量、知性の煌めきと鋭さも、かくも強く求められるのだなぁ、と痛感させられました おそろしい… 私の如き素人がいっちょかみできるものではないんだな… 私なりの道を真摯に求めるしかないか…
mittsko
2025/02/17 08:24

「学術的な関心に発する怪談実話探究の系譜が存在することも、ここで付言しておくべきでしょう。すなわち――遠く江戸時代の根岸鎮衛『耳嚢』や松浦静山『甲子夜話』といった奇談随筆に淵源し、近代に至って、柳田國男の『遠野物語』をはじめとする口承文芸・民間伝承の筆録やフィールドワークへとつながってゆく一方、今野圓輔の『日本怪談集 幽霊篇』(一九六九)と松谷みよ子の〈現代民話考〉シリーズ (一九八五)という怪談ファンにとって忘れがたい二大名著に結実を見る一連の流れであります」(56頁)

mittsko
2025/02/18 08:06

※ 文藝の道は果てしなく厳しい… しかしまぁ、そうとばかりも言ってられないので 映画のときにそうしたように、文藝についても ぽっと出の素人として掴まれる手がかりを、なんとか見つけ出そう…(´・ω・`) (映画のときは、自分もプレイヤーになるとの決意が奏功した 文藝についても、それがボクらしい道かな)

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mittsko
名著だと思う 読んでいるボクの周りの時空間が、ぐうにゃりとゆがむような読後感を、たしかにボクは得た ※ 数多ある怪談本のなかで一番好きだ 今日の実話怪談ブームの嚆矢のひとつ、という文化史的な意義は重要だとして 実際読んでみると、文章の達者さに驚かされる 「怪談エッセイ」と呼ぶべきものの書き方が、抜群に上手い!(夢枕獏を思わせる文体だ) 知り合いのお兄さんが目の前で、怖くて不思議な話をずーっと聴かせてくれているようなテキスト… 話芸の滋味 筆者はどんな人なんだろうと興味が湧く
mittsko
2025/02/13 10:54

※ 吉田悠軌さんの書き物を、なんだか想起させる。かなりよく参照されているのではなかろうか…(=゚ω゚)ノ

mittsko
2025/02/14 15:48

※ 橘外男「蒲団」は青空文庫で全文読める

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mittsko
山の怪に対して海の怪はあまりフィーチャーされない。多くの怪談師が海を舞台とする物語を語っているというのに…(この疑問には著者も関心をはらっている ⇒「あとがき」参照) 不思議な奇妙な体験談が多く、怖いという感情はあまり湧かなかったが(著者もそれを狙っているようには思えない)、海好きのボクは最後まで面白く読んだ 印象にのこったのは、文学の香りがする、すっきり硬質な文体 ※ 「浴衣姿の幽霊女」「不運な日」「巨大な白い影」「二度生かされた男」「天女の助け」「イサダ」「毛嵐」、好き
mittsko
2025/02/12 16:49

※ UFO話が意外と多いが、とくに「調査船が遭遇したもの」が興味深い…!

mittsko
2025/02/12 18:48

※ 著者自身が撮った挿絵の写真、好い

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mittsko
怪談のセンスが一級であるのはもちろん、なにより、この品のある文体よ…!(*´ω`*) 純文学への傾きすら感じさせる 実話怪談の性質上、ショートショートに収まるしかないのだが、それでも「怪談文藝」と呼びたくなる一冊だとボクは思う なお、海外にまつわる怪談がいくつか散りばめられているのが印象にのこった 好いトライだと思う ※ 「留学」「酒」「訪問」「家族旅行」「踏む」「瞑目」、臨界怪談(独自概念)に近い、重要作と思う! ※ 「マジック」「清掃」「朝の海」「幽閉」「すきま」「遭遇」、すごく面白い、ゾッとした
mittsko
2025/02/01 08:57

「怪談は、体験者に必要とされて生まれてくる」(同253頁)

mittsko
2025/02/02 16:59

※ 「こけし」「ターミナル」「プレゼント」「廊下」「姓」「掃除」、ゾッとはしなかったが とても面白かった、良怪談…!(=゚ω゚)ノ

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/09/11(5661日経過)
記録初日
2009/07/14(5720日経過)
読んだ本
803冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
237083ページ(1日平均41ページ)
感想・レビュー
787件(投稿率98.0%)
本棚
22棚
性別
血液型
A型
職業
その他
現住所
千葉県
外部サイト
URL/ブログ
http://lizliz.tea-nifty.com/
自己紹介

ツイッタID  mittsko

【オールタイムベスト】(読んだ順)
① テリー・イーグルトン『イデオロギーとは何か』大橋洋一訳,平凡社,1999年.
② チャールズ・テイラー『今日の宗教の諸相』伊藤邦武/佐々木崇/三宅岳史訳,岩波書店,2009年.
③ 真木悠介『自我の起原―愛とエゴイズムの動物社会学』岩波書店,2008年.
④ アクセル・ホネット『物象化』辰巳伸知/宮本真也訳,法政大学出版局,2011年.

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