「さきほど、二十世紀型神話学のパラダイムは構造主義あるいは反歴史主義としたが、これには少し説明がいる。じつは肝心なのは「無意識」の存在の認識なのである。無意識の存在の認識なくしては、 二十世紀神話学の展開のうえで実質的なモデルとなった二つの新しい学問である構造主義言語学と深層心理学も成立しなかった」(26頁)
「まず断罪篇の元ネタは映画『薔薇の名前』なんです。そこに魔女狩りを加え、宗教のダークな部分を描けないか考えたんです。宗教にも色々ありますが、その中でも原理主義者の体現者みたいなキャラを考えたらモズグスになったんです。教えが先で、人間は後。それをさらに誇張したものですね。宗教はどれも多かれ少なかれありますが、現実の法律や人間の考えを飛び越えたものを絶対としていて、誇張するとああなってしまう。そして
「そしてしゃちほこばった考えを人物としてデザインしていくと、あのポリゴンの少ない顔になっていったという(笑)。「ああ、四角四面だな」というのを実際に絵にすると、本当に四角くなってしまった」(163頁)
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【オールタイムベスト】(読んだ順)
① テリー・イーグルトン『イデオロギーとは何か』大橋洋一訳,平凡社,1999年.
② チャールズ・テイラー『今日の宗教の諸相』伊藤邦武/佐々木崇/三宅岳史訳,岩波書店,2009年.
③ 真木悠介『自我の起原―愛とエゴイズムの動物社会学』岩波書店,2008年.
④ アクセル・ホネット『物象化』辰巳伸知/宮本真也訳,法政大学出版局,2011年.
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「まず断罪篇の元ネタは映画『薔薇の名前』なんです。そこに魔女狩りを加え、宗教のダークな部分を描けないか考えたんです。宗教にも色々ありますが、その中でも原理主義者の体現者みたいなキャラを考えたらモズグスになったんです。教えが先で、人間は後。それをさらに誇張したものですね。宗教はどれも多かれ少なかれありますが、現実の法律や人間の考えを飛び越えたものを絶対としていて、誇張するとああなってしまう。そして
「そしてしゃちほこばった考えを人物としてデザインしていくと、あのポリゴンの少ない顔になっていったという(笑)。「ああ、四角四面だな」というのを実際に絵にすると、本当に四角くなってしまった」(163頁)