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2024年10月の読書メーターまとめ

のぶ
読んだ本
14
読んだページ
5306ページ
感想・レビュー
14
ナイス
2369ナイス

2024年10月に読んだ本
14

2024年10月のお気に入られ登録
6

  • Go!Go!Taxi!!
  • Lost
  • ウミノアメ
  • devunwalsh
  • こなな
  • なな

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のぶ
藤岡さんの実体験が生かされているのでは、と思わせてくれる物語だった。お笑い芸人を辞めて、資格があったからという理由で介護士として働き始める主人公、星矢を中心にそれを取り巻く介護施設で働く人たちの話。星矢は、初めての夜勤の日に、利用者の鼻に酸素を投与するためのチューブが人為的に切断されているという医療事故に遭遇するところから始まる。全体を通し重苦しい空気が漂っているが、働く人は全力で取り組んでいる事に頭が下がる。生きる事への尊厳がテーマになっているので、介護の問題を真剣に考えさせられた作品だった。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

のぶ

読んだ本の数:16冊 読んだページ数:5204ページ ナイス数:2953ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/32836/summary/monthly/2024/8 8月はお気に入り作家を中心にそこそこに読めました。良かったのは澤田瞳子さん「赫夜」河崎秋子さん「銀色のステイヤー」薬丸岳さん「籠の中のふたり」あたりでしょうか。9月はまだ読みたい本が集まっていませんが、楽しい月にしたと思います。今月もよろしくお願いします。

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2024年10月の感想・レビュー一覧
14

のぶ
今までの小川糸さんの作風を受け継ぎつつ、内容は新しい世界だったような気がする。本作の主人公、小鳥は両親の影響で人を愛することに抵抗があった。そして中学時代心を通わすことができた親友の不幸と、養護施設での出来事により、人を愛することにトラウマを抱えてしまう。そんな小鳥があるお弁当屋、理夢人と出会ったことで、愛することの素晴らしさを思い出すという物語。前半のつらい環境での描写は読んでいて苦しかったが、後半の理夢人との恋愛の世界は良かった。人が幸せを求め叶えて行く経過が、読んでいる側にも伝わって来る。
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のぶ
賛否いろんなレビューがあるようですが、自分はあまり楽しめませんでした。読んでいて過去の人物の名前とか多くの呪物がでてくるが、なんかゴチャゴチャしてしまい、途中から読み疲れてしまった。確かに呪物については詳しくなったけれど、この展開で600ページ読まされるのはさすがに長すぎる。貴志さんには初期の頃の「暗い家」や「青の炎」を期待するのだけれど、本作でもその希望は満たされなかった。虚脱感しか残らない。そろそろこの作家から卒業しようと思う。
しーちゃん
2024/10/29 10:31

同感同感。だんだん眠くなってしまい、まんまと呪術にかかってしまいました。メチャ疲れるよね笑

のぶ
2024/10/29 11:36

しーちゃんが自分と同じような感想を持っていて安心しました。疲れますよね(^^♪。

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のぶ
篠田さんは作風に多くの抽斗を持っていますが、本作のような作品もそのひとつ。主人公の寿美佳はフリージャーナリストだけれど、活躍の道が拓けずくすぶっていた。今回向かったのはオーストラリアでも「デッドエンド」と呼ばれる地帯。いろんな訳ありの人たちが、強制労働に従事させられているという疑惑を聞きつけて、記事を書いて一山当てようと潜入取材に乗り込んだ。それにしてもこれだけ過酷な土地が本当にあるのだろうか?摂氏60度、砂漠に釣り糸を垂れて伊勢海老のようなサソリを釣り上げる。話はつまらなかったが、この環境には驚いた。
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のぶ
良く練られたミステリーだった。主人公の今井柊志は今、「週刊ウォッシュ」編集部の社会班に所属する記者。記事をものにするため苦闘中。その柊志は、人気作家=雨宮世夜の新刊「ゴールドフィッシュ」を読んで愕然とする。フィクションと言いつつ、そこには、柊志がこれまで誰にも告げずにいた幼い頃の出来事が描かれていたのだから。この先内容に触れるのは避けます。メッセージが重く響く作品だった。善人悪人を問わず、誰の心の中にも“魔者”は潜んでいるのだと感じた。出来過ぎの部分もあるが、エンタメとして面白く読む事ができた。
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のぶ
良くできた群像劇だった。下巻では上巻からの流れで、多くの出来事が描かれているが、幕末から維新で起こった戦いに多くを割かれていた。ヒスイと救吉は戦を避けるべくその場に出向いてひたすらに努めを全うする。その姿に心を打たれる。このふたりの言葉に、天童さんのメッセージか込められているように感じられた。他にも龍馬との再会や、最期の現場でのシーンなど感動で涙が溢れてきそうなところがいくつもあった。激動の幕末を駆け抜けるような作品だが、当時のオールスターが幾重にも絡んでいて、とても面白く読み通す事ができた。
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のぶ
まだ上巻を読む限りだが、この先面白い話が展開しそうな予感がする。幕末の伊予松山藩を舞台に、おへんろ宿「さぎのや」の兄弟ヒスイと救吉のキャラが素晴らしい。冒頭の坂本龍馬との出会いに心を掴まれた。医術で人を救うべく精進する救吉に、ある日郷足軽隊の調練に医師見習いとして同行せよと命に、戦を嫌うヒスイが男装して救吉に同道することを決意する流れも良い。多くの事件が起きるが、知っている事が多く物語の展開が分かりやすい。二人が京に着き、新選組と出会ったところで上巻は終わり。この先何が待っているのか?下巻が楽しみ。
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のぶ
朝井まかてさんは、今まで歴史上の人物を描く作品が多かったが、本作は米作りファンタジーとも言える話。主人公の杜宇は、武士と悶着を起こして村を出奔し、迷い込んだのは自由経済で成り立ち、誰の支配も受けない「青姫」の郷という土地だった。この世界が何とも不思議に描かれている。籤の末、杜宇は命拾いするも米作りを命じられ、田を墾くことから始めねばならなくなった。ファンタジーの要素が強いとはいえ時代設定は江戸時代。米を作る事が当時の人たちにとって大切なものであることを痛感させられる。まかてさんのこんな世界も良かった。
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のぶ
街の小さな喫茶店「ブルー」を舞台にそこでアルバイトをする鳴海優輝を中心にした物語で、お客さんと関わり合う中で、それぞれの恋愛観に触れていくお話。この本そのものが居心地の良いカフェのようだった。本の中に居場所を見つける、というわけではないが、本を読んでいる間「そこに座っていていいよ」と言ってもらえている気がした。多様性という言葉は最近広まってきているが、セクシュアリティについてはまだまだ浸透が薄い気がする。自分の嗜好とは異なった人が多く登場するが、他人の気持ちになって接しなくてはと思わせてくれた。
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のぶ
800ページに迫る長編ながら飽くことなく読み通す事ができた。コピーには『細雪』×『華麗なる一族』×ミステリとあるが、ミステリーの要素は薄く女系一族の大河小説という感じだった。主人公の高木かな子は明治37年生まれ。横濱では知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家の当主である要吉の妾の子だったが、母が亡くなったことを機に、かな子は7歳で檜垣澤家に引き取られ、大奥様スエ、婿養子を迎え三人の娘のいる奥様の花らと一緒に暮らす事になる。いろんな事が起きるが、かな子の賢くてしたたかな生き方が印象に残った。充実した読書体験だった。
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のぶ
ほしおさんの作品の中でもとりわけ気に入った一冊だった。舞台は軽井沢にある銀河ホテル。そこを訪問した三組の人たちの物語。このホテルの雰囲気がまず良かった。そしてそこにある千種類のインク壺がならぶ「手紙室」。室長の苅部文彦は、このホテルに居候する風変わりな男だけれど、彼の手紙ワークショップを受けると、心の奥の本当の気持ちが見えてくる。苅部の接客の態度が心地良い。日頃手紙を書くことなどほとんどなくなったが、ここでは未来の自分に宛ててもいい。こんなホテルなら自分も行ってみたい。次作にも期待したい。
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のぶ
こんな読書会があったらうらやましいと思った。「坂の途中で本を読む会」がそれで、78歳から92歳まで6人の男女が会員で、舞台は小樽の古民家喫茶店。月に一度の読書会をこの喫茶店で開いている。主人公は喫茶店で雇われ店主をしている安田松生。新人賞を受賞して単行本も出版されたものの、今は「自称小説家」でもある。これら登場人物が個性豊かに描かれていて面白い。元気に話してはいても、安田以外は全員が高齢者である。体調は悪くなり、感情のコントロールが効かなくなり、記憶は曖昧になっていく。にぎやかで寂しい読書会が素晴らしい。
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のぶ
藤岡さんの実体験が生かされているのでは、と思わせてくれる物語だった。お笑い芸人を辞めて、資格があったからという理由で介護士として働き始める主人公、星矢を中心にそれを取り巻く介護施設で働く人たちの話。星矢は、初めての夜勤の日に、利用者の鼻に酸素を投与するためのチューブが人為的に切断されているという医療事故に遭遇するところから始まる。全体を通し重苦しい空気が漂っているが、働く人は全力で取り組んでいる事に頭が下がる。生きる事への尊厳がテーマになっているので、介護の問題を真剣に考えさせられた作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
のぶ
女性の電車の飛び込みの場面から物語は始まる。娘の死を嘆く母親のもとに、亡くなったのは自分の娘だともう1人の母親が現れる。どっちの娘が亡くなったのか、敵対していた母親同士が、真実を探すため協力し合う。次第に娘の人生が明らかになっていく。合わせて家族のあり方や、親子関係とはどんなものなのかという事を考えさせられるものとなる。作品のテーマについてはいいものなのではないかと思ったが、現実にこんな状況はとても考えられるものではなく、話について行くのに辛いところもあった。一つのイヤミスで、エンタメとしてはありです。
が「ナイス!」と言っています。
のぶ
「まいまいつぶろ」二作で徳川家重を描き、本作では十代将軍家治の世で、老中をつとめた田沼意次を中心にした物語。前二作からの流れもあり、そちらを先に読む方がより楽しめると思う。田沼意次というと悪名高き印象があったが、本作を読んで相当にイメージが変わった気がする。どんな人物だったかなど分からなかったが、この作品では器の大きい人物に描かれている。誰よりも経済に通じていて、自分の悪評が立つことなどものともせず正しいと思う政策を貫いた人物として。いろんな出来事が起き、全体を通し江戸の政が細かく理解できた気がした。
のぶ
2024/10/05 22:52

「まいまいつぶろ」を読んでいたので、安心して読む事ができました。続編早く読めると良いですね(^^♪。

hiace9000
2024/10/06 13:16

来週には予約順で届きそうな予感です😁

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/09/18(5550日経過)
記録初日
2009/04/01(5720日経過)
読んだ本
3224冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
1202328ページ(1日平均210ページ)
感想・レビュー
2253件(投稿率69.9%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
現住所
愛知県
外部サイト
自己紹介

読書は以前はにミステリー・サスペンスに偏っていましたが、皆さんのレビューの影響で、ドラマ性の強い小説や時代小説などジャンルが広がりました。、これからも皆さんの感想を参考にさせていただいきますので、よろしくお願いします。ほかに映画、クラシック音楽が好きなので、行ってくると時々つぶやきます。

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