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2024年8月の読書メーターまとめ

のぶ
読んだ本
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読んだページ
5204ページ
感想・レビュー
16
ナイス
2953ナイス

2024年8月に読んだ本
16

2024年8月のお気に入り登録
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2024年8月のお気に入られ登録
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2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のぶ
町田さんはずっと読んできているが、作品ごとにだんだん上手くなっていると感じた。本作はエピローグを含め計6編からなる連作短編集。1人のお年寄りと直接、もしくは間接的に関わった人々の物語。友人とのすれ違いや家族との関わり方に悩む人々が、1人の老人の人生を知ることになり、その中で自身の答えを見つけていくといったストーリー。物語を読み進むごとにこの本に出てくる人物像が、だんだん立体的に出来上がってくる。最後には相手の幸せを思い、願うことで、自分自身も満たされて幸せになってゆく過程の心理描写も秀逸だった。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

のぶ

7月も面白い本に出合えました。良かったのは一穂ミチさん「ツミデミック」原田ひ香さん「古本食堂 新装開店」あたりです。暑くて外出する気になれないので、8月も読書が進みそうです。よろしくお願いいたします。読んだ本の数:17冊 読んだページ数:5474ページ ナイス数:2919ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/32836/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
16

のぶ
タイトルに続とついているが、自分は前作を読んでおらず全く分からない。でも独立した話として十分に楽しめた。想像したファンタジーの要素は薄めで、児童文学風に書かれているが、大人でも楽しめる。主人公の小学生、仄田りらと鳴海絵の二人を中心としたストーリーが視点を変えて進んでいく。りらはマイペースで自分のルールのようなものがあって、確かにちょっと変わっている。りらと絵は性別を超えて仲が良く、いつもべったりなわけではないけど、すごく良い関係だなと思った。子どもの視点で語られるのが、とても心地良い一冊でした。
ykazmah
2024/09/21 11:43

のぶ様 いつもナイスありがとうございます。この本、読み終えました。子どもの目線からみた世界の描写が自然で良いですね。前編も読んでみたいと思います。これからも、のぶさんのレビューを参考にさせていただきたいです。ありがとうございます^ ^

のぶ
2024/09/21 11:59

ykazmahさん、こんにちは。自分の感想と思うところは同じようで嬉しかったです。これからもよろしくお願いします(^^♪。

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のぶ
坂井さんの新たなシリーズでしょうか。江戸の天保の改革の時代を背景に、髪結いのお照を主人公に繰り広げられる、推理の要素が詰まった時代小説で、面白く読めた。ある時、お照と同業のおけいの死体が見つかる。当時女の髪結いは水野忠邦によって厳しく規制されていて、見つかればお咎めを受ける。取り調べにお照はおけいの事を知っているとはいえず、自身で真相を探りに行くことになる。この時代にこんな規制がある事を知らなかった。本作に登場する雨吉という少年が健気で可愛い。次作の出版が今から待ち遠しい。
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のぶ
余命宣告された女の子との、自分だけの思い出がなぜベストセラーになっている、という設定にまず惹かれる。しかもその女の子の最期は病によるものではなく線路からの転落によるという。病院を抜け出してどこに行こうとしていたのか。そもそも、それは自殺なのか事故なのか。そして自分だけの思い出を小説として書いた少年が、自分が教える学校に転校してくる。なんとも複雑な様相を呈している。あまたある余命モノとは一線を画している。初めて読む作家さんで、最初読み進められなかったが、進むにつれ徐々に楽しむ事ができた。
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のぶ
今回は銘仙の着物についての物語。主な舞台は八王子にある大正十年創業の「本庄呉服店」だったけれど、八王子が昔から着物で栄えてきたことを初めて知った。そこで着物に宿る記憶が見える琴子が主人公で、彼女はいわくのある着物を見抜くことにも一役買っていた。個人的に、自分の母と祖母が自宅で呉服の仕立てをしていたので、こんな世界は昔から馴染みがあった。この先これがシリーズになっていくのだろうか?だとすれば琴子と柿彦の今後の活躍に期待が高ぶる。月光荘の話同様に優しい作品でした。
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のぶ
父の死をきっかけにモヤッとした不安を抱える實成とひょんなことから一緒に夜の散歩をすることになった同僚とその同僚と同居する少女、元カノと元カノの住むマンションの管理人。人はみんなそれぞれに、多かれ少なかれ悩みや不安、問題を抱えていて、日々折り合いをつけながら過ごしているのだと思う。ひとりで抱え込んで追い詰められていく人もいるだろうけれど、支えたり支えられたりという関係性を築くことができれば、少しラクになったり、一歩前に踏み出せたりすることもある。奥の深い物語だった。
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のぶ
シングルマザーの母と、おばあちゃんと同居している中学生の女の子が、再会したばかりの母の友だちとその家族との女ばかりの6人暮らしを始める。母の友達の家族には変わり者とされる隣のクラスの子がいて…という物語。2つの家族が少しずついい具合にバランスがとれていく様子が愛おしく思えた。欠けている部分を人生経験だったり、得意分野を生かしたりで上手に補いあっていく感じ。児童文学という印象で、小学校高学年が対象かと思われるけれど、自分が読んでも作品の温かさは十分に感じ取る事ができた。たまにこんな本を読むのも新鮮です。
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のぶ
なでし子物語シリーズ完結らしいのですが、自分は過去に一冊しか読んでいない。本書も流れが掴めず戸惑ったが、徐々に引き込まれた。照子、燿子、瀬里、三人の女たちの、ままならない今と、自分でつかみ取っていく未来。燿子が、夫に突然突きつけられた「離婚の理由」、そして二人で決めた結末。山の集落の、代々続く名家で生きる女たちの、変わるべき今を伊吹さんの真摯で静謐で上品な言葉たちが紡いでいく。常夏荘を取り巻く人々や、環境にいろいろな事が起きて面白かった。時間があれば未読のシリーズを読んでみたい。
いつでも母さん
2024/08/21 07:24

おぉ~!遂にでたんですね完結篇!楽しみにしてしていたので嬉しい!😊おはようございます。

のぶ
2024/08/21 08:37

自分はこのシリーズはよく知らないんですが、この本だけでも楽しめましたよ(^^♪。

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のぶ
明治時代の実業家、玉置半右衛門の生涯を描いた伝記小説。人物が魅力的に書かれていて、面白く読む事ができた。半右衛門は八丈島の代官の子どもとして生まれる。江戸幕府が小笠原諸島の開拓民を募集すると、これに応じて父島に渡る。その後、鳥島でアホウドリを捕らえ、羽毛を売りさばくビジネスで大儲けして財を成す。その後鳥島が大噴火し、アホウドリの捕獲に関わっていた玉置の人足らが死亡しそこでのビジネスは終わる。その後は南大東島でサトウキビでのビジネスを展開する。商売の上手い人だと感じた。この人物を知る事ができて良かった。
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のぶ
東京モノレールで働く人々の4人の話だった。自分は地方に住んでいるので羽田に繋がるモノレールはあまり馴染みがない。過去に数回利用しただけだと思う。出てくる人は年齢も20代から40代。技術部や総務部など様々の職種の人。淡々と日常やその人の背景が語られていますが、大きな事件は起きない。でもそれが逆に読んでいて安心感があった。これはお仕事小説で、あまり外部の人とのつながりは描かれていないけれど。会社の内側の部分についてはいろいろと興味深いものがあって、それを知る事ができただけでも楽しかった。ドラマも楽しそうだ。
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のぶ
河﨑さんの新刊は重暗さの少ない、競走馬を描いた爽やかな小説だった。物語は北海道・静内の競走馬生産牧場で、葦毛の牡馬が生まれるところから始まる。馬主からシルバーファーンと名付けられ、競馬の世界に飛び込んでいく事になる。牧場主の菊地俊二は、ファーンの身体能力に期待をかけつつも、性格の難しさに課題を感じていた。しかし馬場では台頭を現しクラシックレースにも出場する事にもなる。馬に関わる生産者や調教師、騎手などの愛情がよく出ていて良かった。馳星周さんの作品に似た部分も多いが、新たな馬文学として評価したい。
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のぶ
多くの謎が複雑に絡み合った物語だった。父を亡くし恋人にも振られ一人になった弁護士の村瀬快彦は、20年以上疎遠だった従兄弟・蓮見亮介が傷害致死罪で服役していた事を知る。身寄りのない彼の身元引受人となり二人で暮らし始めたが…。子供の頃に母を亡くしてから人と関わる事を極力避けてきた快彦が、明るい亮介に影響されて変わっていく様に温かみを感じていたのに、亮介の起こした事件にまさかの真実がかくされていたとは。いくつもの謎が解き明かされても、読み手の心は晴れず重い気分になっていく。薬丸さんらしい展開だった。
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のぶ
垣根涼介さんの直木賞受賞第一作は信長の命で甲斐金山、石見銀山の偵察を任された光秀たちのロードムービー的小説だった。読み始めは方向性が掴めず戸惑ったが、ミッションが出されてからは面白くなってきた。この物語は史実に基づくものではなく、恐らく創作だろうが、展開が魅力的で引き込まれた。隠密裏に旅をする光秀に新九郎、愚息に途中から加わる土屋というメンバーのキャラが良かった。自分も甲斐から石見銀山まで旅をしている様な感覚でハラハラして十分に楽しめた。当時の事情を考えると、いかにもありそうな設定が面白い一作だった。
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のぶ
平安時代の延暦十九年に起こった、富士山の噴火を描く歴史パニック小説。主人公の駿河国司の家人鷹取は、近くの市に出かけていて富士ノ御山から黒煙が噴き上がるのを目撃し、降り注ぐ焼灰にまみれて意識を失う。そして近隣の郷人や足柄山の遊女などの避難民を受け入れた牧をはじめ、多くの人々を大きな騒ぎに巻き込んでいた。とにかく自然情景や当時の人たちの描写が緻密で的確。平安の世の京ならまだしも、こんな地方の世界を描けるのは澤田さんしかいないと思う。並行して坂上田村麻呂の蝦夷征伐も描かれていて、とても充実した内容だった。
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のぶ
久しぶりに東山さんの本を読みました。今回は呪術を使う17歳の邪行師ビビウ・ニエを主人公に、架空の国ベラシア連邦のルガレ自治州で、独立を求め反乱軍が決起したところから始まるダークファンタジーの戦争物語。この自治州では古くから、死者を歩かせる呪術を操る邪行師の存在が知られている。ビビウは田舎の村で、師匠でもある大叔父のワンダ・ニエと二人で暮らしていた。確かな筆力は感じられるものの、ビビウに魅力を感じられず、物語もそれほど面白いとは思わなかった。ファンタジーの苦手な自分の感想なのか?他の人の感想を読みたい。
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のぶ
額賀さんの新作はスケートボーダーとスポーツカメラマンの物語。あまり知ることのなかった世界だったが、これを投稿したのがパリ五輪のスケートボード競技の直後だったのでタイムリーだった。競技を見ていてもどこが見どころか分かり難かったが、本作を読んで文章で細かな事を補ってくれているので、躍動感や難易度といったものについては少しわかるようになった。金メダリストだったエイジは、自由気ままな性格なのだが、深掘りしていくと色んな真相が見えてくる。主にエイジの生い立ちや裏の顔、与野の方は自身が抱える事情が描かれていた。
が「ナイス!」と言っています。
のぶ
町田さんはずっと読んできているが、作品ごとにだんだん上手くなっていると感じた。本作はエピローグを含め計6編からなる連作短編集。1人のお年寄りと直接、もしくは間接的に関わった人々の物語。友人とのすれ違いや家族との関わり方に悩む人々が、1人の老人の人生を知ることになり、その中で自身の答えを見つけていくといったストーリー。物語を読み進むごとにこの本に出てくる人物像が、だんだん立体的に出来上がってくる。最後には相手の幸せを思い、願うことで、自分自身も満たされて幸せになってゆく過程の心理描写も秀逸だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/09/18(5484日経過)
記録初日
2009/04/01(5654日経過)
読んだ本
3192冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
1191008ページ(1日平均210ページ)
感想・レビュー
2224件(投稿率69.7%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
現住所
愛知県
外部サイト
自己紹介

読書は以前はにミステリー・サスペンスに偏っていましたが、皆さんのレビューの影響で、ドラマ性の強い小説や時代小説などジャンルが広がりました。、これからも皆さんの感想を参考にさせていただいきますので、よろしくお願いします。ほかに映画、クラシック音楽が好きなので、行ってくると時々つぶやきます。

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