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2026年9月の読書メーターまとめ

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読んだ本
9冊
読んだページ
3156ページ
感想・レビュー
8件
ナイス
35ナイス
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2026年9月に読んだ本
9

2026年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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泰麒は麒麟という慈悲の生き物でありつつも、人間として育つことで得た視点があるせいで、天意というものを所与のものとしてスルーすることができない。 普通の人間である我々にも、多かれ少なかれ慈悲や公益のために自己を費やしたいという欲望があり、また、それに基づき行為する。利己性に基づく利他と言えるだろう。現実では善意に基づきやったことがむしろ害悪となる場合があり、公益のためだと思ってやることが公益を損ない得る可能性に悩むことがある。人間として生きることとは、天意を当然視できない麒麟として生きることなんだろう。
が「ナイス!」と言っています。

2026年9月の感想・レビュー一覧
8

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2007年の本という古典でもなく新刊でもない不思議な立ち位置にある本。我々は今データベース消費の先の未来を生きているわけだけれど、大きな物語もデータベースも共有できなくなって、人がお互いを認識できていないのでは? とか読みながら色々なことを思う。あとジャニーズが一時期、嵐と後輩グループを共演させまくってファンを承継させようとしてうまくいかなかったり、今も旧ジャニーズ以外の男性アイドルグループが嵐にあやかろうとして失敗しているのも見ての、物語やデータベースの中長期的な共有承継の困難性について考えたりも。
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自分が今、正しさと社会的責任と責任を全うする上で避けて通れない犠牲に対する忌避感で胃をキリキリさせている状況なので、勇気づけられたり、胃の痛みを悪化させたり、半泣きになりながら読んだ。あと、里木に関して「あれ?」と思った部分のエピソードがあって、『図南の翼』も読み返しておいてよかったなと思った。体調的にはもっと胃に優しい作品に接するべきなのだが、「夢の結び」、夢見る少女のままではいられない。(あんまり夢見るタイプの少女ではなかったが。十二国記シリーズを読んでた時点で)
が「ナイス!」と言っています。
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微妙な読みづらさと、確かな美味しさが両方あるコメントしづらい作家さん。ミステリ系ファンタジーは初めてだと後書きにはあるが、同じく後書き中の影響を受けた作家さんの美味しい部分をしっかり咀嚼再構築する力量がすごい。理が勝ちすぎて面白みがない、あるいは、面白さ最重視なドリフト任せのせいでよく考えると辻褄が合わない、みたいな作風の両端から、絶妙にうまく距離が取れてる感じ。少なくとも私は、このバランスをいいと思った。ミステリ読みならよく知ってる素材を、美味しく組み合わせてあるから面白くはあるんだよ。信じてくれ。
が「ナイス!」と言っています。
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泰麒は麒麟という慈悲の生き物でありつつも、人間として育つことで得た視点があるせいで、天意というものを所与のものとしてスルーすることができない。 普通の人間である我々にも、多かれ少なかれ慈悲や公益のために自己を費やしたいという欲望があり、また、それに基づき行為する。利己性に基づく利他と言えるだろう。現実では善意に基づきやったことがむしろ害悪となる場合があり、公益のためだと思ってやることが公益を損ない得る可能性に悩むことがある。人間として生きることとは、天意を当然視できない麒麟として生きることなんだろう。
が「ナイス!」と言っています。
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初めてこの本を読んだのは中学生のころ。珠晶の年齢に近く、王の素質を黄海での冒険なんて生易しい言葉では足りない道行の中で磨き上げる姿に、自分だったら珠晶のやってることをどこまでこなせるだろうかと思いつつ読んだ。あれから◯十年、利広(見た目)や頑丘の年齢の方が近くなり「現実は現実としてあるかもしれない。でもそれを超えて、望む社会、理想の社会の実現を目指して、おまえは何が出来ている、何を成せている」と珠晶に問い詰められている気分になった。大人として、正義を語るのではなく実現すること。はい、頑張ります。
が「ナイス!」と言っています。
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歴史小説かと思ったけど、物語を書く小説というよりも、東福門院のそばにずっといた者による昔語りの形で描写が進んでいく。出てくる人物の意思決定の内心的過程は視点者の類推を介してしか推し量れず、誰かの噂話を聞いているような気分の読み心地だった。 立場と周囲の状況、行為によって人は自分の望んだようには生きることができない。東福門院はわかりやすく何か行為するわけではない。ひたすら子供を産んで、養子にも気配りをするという地味な行為を通じて、望む方向に生きようとした。 そういった地味さそのものがこの小説の核と感じた。
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『幽冥の岸』のために蓬山と黄海と犬狼真君について浚うように目を通したが、『風の海〜』で泰麒に対して思ったことは延麒に対しても言えるなと思った。明治時代に西洋の影響を受けて生じた「自我」、「私」という意識と、東洋的な自他の切れ目が曖昧で、「個」は世界の部分、という意識が一人の存在の中で衝突したときに、世界や社会との折り合いが悪くなって問題が生じる。とはいえ、それも含めて社会を前に進めていく駆動力であり、自己の能力を超えたことを望む我の強さは必ずしも悪いことではないかもと、某人の逮捕のニュースと重ねて思う。
が「ナイス!」と言っています。
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およそ20年前に書かれた平成BL。 法改正によって赤線が復活という一応しっかりとした背景と、アグレッシブBLが腕力で束上げられていて、大人になって想像力を失ってしまった今の私には非常に眩しく感じられる。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/03/08(4984日経過)
記録初日
2012/12/27(5055日経過)
読んだ本
342冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
109374ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
8件(投稿率2.3%)
本棚
0棚
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