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2024年6月の読書メーターまとめ

mocha
読んだ本
4
読んだページ
944ページ
感想・レビュー
4
ナイス
45ナイス

2024年6月に読んだ本
4

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

mocha
掏摸を生業とする男は金持ちしかターゲットにしないことが彼なりの矜恃だったが、裏の世界に巻き込まれ、否応なく仕事をさせられることになる。 中村文則は嫌いじゃないけど息苦し過ぎる。読み応えは充分すぎるほどあるが、このストーリーなら、やはり伊坂幸太郎で読みたいかも。そうは言っても姉妹作の「王国」も読むけれども。2010年大江健三郎賞受賞作。
が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
4

mocha
連合赤軍が舞台の小説は結構読んできたつもりだったが、これはアジトから途中で逃亡した池田啓子の40年後の物語で、新しい角度のものだ。連合赤軍の奴らも、啓子を取り巻く肉親も、啓子自身も、それぞれに言い分はあるにしても、どいつもこいつも身勝手だ。それは40年前も今も変わらず、人間の〝業〟とでもいうのか。結末は…そういうのを皆さんお望みなのだろう。勇気を持って踏み出した先が正しい場所とは限らないが、正しさは往々にして退屈なもので、時代が違えば私も洗脳されて永田〝フーセン〟洋子の下で自己批判していたかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
mocha
「掏摸」の姉妹篇。帯には「美しき犯罪者vs絶対悪」とあるが、クズのハニトラ女vsイカれた支配者で良い。誰しもハニトラ女に感情移入してしまうのは仕方なく、一気に最後まで読ませる。後半は風呂敷を広げすぎの余計なエピソードも見られ、消化不良気味なのは否めない。中村文則氏の奥深くには木崎的なものがマグマのように発泡しているのか。神を否定し、救済を求めない諦観思想が横たわっているのが中村文則イズムなのかもしれない。底なしに怖い人だ。いや、疲れた。
が「ナイス!」と言っています。
mocha
掏摸を生業とする男は金持ちしかターゲットにしないことが彼なりの矜恃だったが、裏の世界に巻き込まれ、否応なく仕事をさせられることになる。 中村文則は嫌いじゃないけど息苦し過ぎる。読み応えは充分すぎるほどあるが、このストーリーなら、やはり伊坂幸太郎で読みたいかも。そうは言っても姉妹作の「王国」も読むけれども。2010年大江健三郎賞受賞作。
が「ナイス!」と言っています。
mocha
大正から昭和初期に書かれた童話集だが、教訓めいた話は少なく、主人公は皆、ちょっと間抜けだったり生真面目過ぎたり頑固だったりだらしなかったりで、どの話も懐かしく、愛しい。子どもたちに繰り返し読み聞かせをしていた「手袋を買いに」は今も坊やの狐の台詞などは憶えているが、黒井健氏の美しい絵のない活字だけの物語は違う趣きがあってまた何度も読んでしまった。美智子さまがお好きだという「でんでんむしのかなしみ」を初め、題だけは知っていたが読むのは初めてのものばかりだった。美しい6篇の詩は必読。今更ながら早逝が惜しまれる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/03/16(4152日経過)
記録初日
2007/04/25(6304日経過)
読んだ本
341冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
114513ページ(1日平均18ページ)
感想・レビュー
156件(投稿率45.7%)
本棚
6棚
性別
血液型
A型
URL/ブログ
http://www.facebook.com/hisayo.takeuchi.3
自己紹介

小学館の「少年少女世界の文学全集」全30巻(川端康成監修)と小学校の図書室が私を「読書をする人」に育ててくれた。中学高校時代は文芸部員の元文学少女。
村上といえば「龍」派です。

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