ガリレオシリーズ。湯川の出生の秘密や生い立ちが明らかになるシリーズの節目のような作品。親子の絆、血の繋がり、血の繋がりよりも濃いもの。。。色々考えさせられた。

ラストはやられたぁ〜。。。どんな結末を迎えるんだろうとドキドキしながら読み進めてラストのどんでん返しにやられた感満載で面白かった。人間の業をとても感じた。

ちょっぴり不思議な姉妹のお話し。差別とか偏見も織り込まれていてするスルッと読み終えた。曽祖母の存在が少し曖昧な終わり方になっていてほんの少し物足りなさも感じたけれど美味しい和菓子の話も絡んでいて前向きに進んでいこうとする姉妹にあったかい気持ちになれた。

世の中理不尽な事だらけで、人生はひとつしかなくそれを繰り返すのだとしたらやっぱり辛くて悲しい気持ちは捨てきれないけれど、たったひとつ胸を焦がせるような喜びがあったらそれでいいんだと私も思いたい。内容もさることながらネコジゴハンターの2人のキャラも伊坂さんらしくてシリーズで見てみたい。

シリーズ2作目。ジンさんくらい痛烈に何の躊躇なく突っ込んでくれる人がいたら自分を見失わずにすむのかなって冷静に考えてしまった。これに似たような閉鎖された集落は実際存在するのかもしれないと恐ろしく思いつつテンポ良くスルスルと読めた。そしてラストがとても気になる終わり方。。。果たして彼は何を見て何を抱えて生きているのか謎が残る。。。

真犯人の流れだけ少し残念感があったけど、とてもテンポ良く面白く読了。ホームレスの暮らしとか色々考えさせられる事や重く悲しい内容もたくさんだったけれど椎場の会話のテンポのお陰かスルスルっと読めた。椎場のこの先の未来も見てみたかったので、樋口有介さん亡くなっていた事知らなかったのでとても残念。。。

なんとも言えない後味の悪さよ…。サイコパスの集まりのような人間関係に少々うんざりしながら読了。

記憶障害という後遺症にあまり触れた事がなかったので、記憶が続かない麻由子の心情を思うととても苦しくて悲しかった。これからまだまだ老々介護などたくさんの問題が生まれるであろうこの国を思うととても難しいテーマを作品にした1冊だった。ラストはとても切なかった。

ガリレオシリーズ。湯川の出生の秘密や生い立ちが明らかになるシリーズの節目のような作品。親子の絆、血の繋がり、血の繋がりよりも濃いもの。。。色々考えさせられた。

相変わらずの毒島節面白かったのだけれど、若干の物足りなさも少し感じた。それでもやっぱりラストは中山七里さんらしくて納得。