☆5 よかったー！！頁数はさほど多くないのに満足感が大きい。バリ山行の行程の記述は臨場感に溢れ、それと相対する会社の雰囲気も現実感があってよい。妻鹿さんの山行はまるで修行,妻鹿さんは修行僧のようだ。また妻鹿さんの言う事もまるで仏教の（悟り）のようだ。ラストも痺れる。お勧め。

☆3 '親ガチャ’なんて言えるくらいならまだまし、とんでもない親の元に生まれる子供は確かに存在するにちがいなく、辛い。さらにはそんな子供の人格を矯正できる可能性も低いいだろう。実花の存在感がずっと薄くて最終段階まで引っ張られた。白石のお料理は気になるが、（死蝋）が料理されていないのが残念。

☆3 緊急出版本：シオニズム以前の正当なユダヤ教は‘約束の地‘を奪う事や、生まれながらの優位感情などは認めていなかった。シオニズムは１９世紀後半に現れたヨーロッパ（東欧）的なナショナリズム運動であって、元々はユダヤ教者に受け入れらるものではなかった/CNNの記事はエルサレム支局のチェック後のもの/ヨーロッパ的人間が赦さないのは’白人に対する’罪や辱めであるー戦争の底にはレイシズムがある、シオニズムの台頭は許すべきでない、シオニストと正しいユダヤ教者を混同すべきでない、メディアは信用すべきでない。

☆2.5 読み始めは面白いかなと期待したが、あまりに小道具（呪物）が多く、その縁起の話の長さにも食傷して惰性読みになってしまった。賀茂が何でもかんでも呪いに繋げていく過程もご都合主義的だし、ストーリーが現実離れしすぎ。怪しい人物のあたりはついたが、動機が浅く、盛沢山すぎて散漫な、変てこでお化け屋敷みたいな話

☆3 排泄、性、暴力的な事柄　など頻出で、辟易し一旦本を閉じるが、またすぐ続けて読みたくなってしまう中毒性あり。読書の際の習性として　どうしても作者の意図を考えてしまうが、それは無意味なのかもしれない。気付かないが　実は世の人は本書の登場人物達と同じく雑多で狂っているかもしれず　それには何の意味もないのかもしれない。うーん、でも意図が気になる。

☆5 よかったー！！頁数はさほど多くないのに満足感が大きい。バリ山行の行程の記述は臨場感に溢れ、それと相対する会社の雰囲気も現実感があってよい。妻鹿さんの山行はまるで修行,妻鹿さんは修行僧のようだ。また妻鹿さんの言う事もまるで仏教の（悟り）のようだ。ラストも痺れる。お勧め。

☆3 六郎は見た目美しく、武道に優れ、考え方も現代的で、出来過ぎで飽きてきた。特に元を迎え撃つ後半は飛ばし読みしてしまった。ただ（争い/戦）の無益さ、それに至る人間の馬鹿らしさを思う作者の気持ちには大いに同感する。ーそもそもこの戦はだれのためのものか。あったこともない万里先の一人の皇帝のため命を賭けて戦おうとしている。その奇妙さ、滑稽さ、無常さ。争わないでよい道を模索したいーその通りだと昨今の世界をみていて思う。心の中の恐れや根拠のない正義感や無知が戦争の根っこにある。

☆4 笑いながらーー時折夫に読んでやりながらーーラストはジーンとして読了、面白かった。おかげで急に身の回りの不用品を捨て始めています。義母さんは暖かくておせっかいな人だったから困惑する望登子は周囲に助けてもらう事ができた。実母は自分に厳しい人だが、人と距離を保つ人で娘としてはちょっと寂しい人。というお話だけど、優しいおばさん＝物をため込む人とは限らない、人付き合いを大事にする暖かい人で且つ物を貯めない人になりたいものだ。

☆4 作者の真面目な考え方が根底に透けて見えるが、それを出さないで描く 主人公の（病み具合）と（毒気）が好き。若干表現に凝り過ぎている感はあるが。