実見５％、実見から紡ぎ出すうんちく95%な司馬流紀行文。耽羅とは済州島のこと。大阪市生野区の在日コリアンには済州島出身が多い。かっては耽羅国という独立国であり、韓国とはいえ、半島とはまた違って特殊なのだろう。あまりに居心地が良いので1回めの旅ではいろいろ見逃してしまい、２回も訪れることになる。当時も半島からの近代化の波を受けて変わっていくさなかだったが、「地球の歩き方」を読めばさらなる島の変化がわかるだろう。軍事政権からの弾圧を描いた金達寿の長編小説「火山島」を読む日がくるだろうか。島へ行ってみたい。

主な参考文献に「ムー　総力特集・古代日本の中心は津軽だった！」93号（1988年）が載っている。これこそぼくが東日流外三郡誌」にはまったきっかけだった。大学の図書館に三郡誌があり、読み通そうとも本気で考えた。そんなことをしていたら人生の時間を無駄についやしていただろう。聖地である石塔山神社を探してバイクで走り回った。しかしアラハバキ王国は和田喜八郎の嘘だった。尊敬する古田武彦（九州王朝論者で和田を援護）の醜態が悲しい。突っ込むのは好きで突っ込まれると逃げる虚言癖病者、和田喜八郎の顔写真を入れてほしかった。

実見５％、実見から紡ぎ出すうんちく95%な司馬流紀行文。耽羅とは済州島のこと。大阪市生野区の在日コリアンには済州島出身が多い。かっては耽羅国という独立国であり、韓国とはいえ、半島とはまた違って特殊なのだろう。あまりに居心地が良いので1回めの旅ではいろいろ見逃してしまい、２回も訪れることになる。当時も半島からの近代化の波を受けて変わっていくさなかだったが、「地球の歩き方」を読めばさらなる島の変化がわかるだろう。軍事政権からの弾圧を描いた金達寿の長編小説「火山島」を読む日がくるだろうか。島へ行ってみたい。