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2025年1月の読書メーターまとめ

Bevel
読んだ本
5
読んだページ
1494ページ
感想・レビュー
5
ナイス
32ナイス

2025年1月に読んだ本
5

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Bevel
著者の主張は共感するけど、戦略みたいなのはすっきりしないなと思った。指示・表象を前提とした真理条件的意味論を言語の本質とする考え方は根拠がないし、派生する哲学的直観や知識論の分析も行き詰まっていると。なので、軽視されてる語用論と真理条件的意味論の優先順位を逆転させようというのが大まかな主張。けど、もしそうなら例えばグライスやサールの共闘できる側面を取ってきてもよかったんじゃないかしら。絶対勝てない相手を前に捻くれた書き方をするのでなくて、著者から見える語用論の系譜をもっと打ち出してよかったのではと。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
5

Bevel
シュクラーのモノグラフかと思って手にとったけれど違ってた。欧州の現在の政治状況にあんまり関心がなかったので、前半はそうなのねくらい。良識ある市民は「恐怖のリベラリズム」使ってポピュリズムに向きあいましょうという話で大変そうだと思った。併録のシュクラーの論文自体は面白かった。権利をライセンスないし権能と見なすのは面白いなとか、禁欲的なリベラリズム定義と任意団体による政府の抑止や多元論への意味づけってつながらないよなとか、自然権と完成主義を恐怖のリベラリズムから区別するけど内容問うなら両立するだろうなとか。
が「ナイス!」と言っています。
Bevel
著者の主張は共感するけど、戦略みたいなのはすっきりしないなと思った。指示・表象を前提とした真理条件的意味論を言語の本質とする考え方は根拠がないし、派生する哲学的直観や知識論の分析も行き詰まっていると。なので、軽視されてる語用論と真理条件的意味論の優先順位を逆転させようというのが大まかな主張。けど、もしそうなら例えばグライスやサールの共闘できる側面を取ってきてもよかったんじゃないかしら。絶対勝てない相手を前に捻くれた書き方をするのでなくて、著者から見える語用論の系譜をもっと打ち出してよかったのではと。
が「ナイス!」と言っています。
Bevel
いい意味でも悪い意味でもレジュメという感じ。本の大まかな流れはわかるけど、ディテールは整理されない。とはいえ、書いてる本は長くて細かい本が多いので、一つの参考資料としては有用という感じ。
が「ナイス!」と言っています。
Bevel
現代フランス思想に関して他人に勧められる本ないかなと思ったけどはまらなかったなあ。一人称視点において、他者への「なりきり」があるということと、自分が自分である「感じ」があることの共存としてベルクソンの「直観」を書くのはそうかなと思うけど、概念規定がざっくりしててどんどん何を言ってるかわからなくなる。サルトルの自由を現象学と形而上学の話を飛ばして「講演」から考えると哲学的には何言ってるかわからない。部分として学ぶところもあるのだけど、一種の推論の積み重ねとか体系を求めて初学者が読む本ではないと思う。
が「ナイス!」と言っています。
Bevel
当時のフランスの現象学を包括しつつクリアに図式化するのだけど、その結果どうしても解決できない悪の問題の前で、フロイトやら、ギリシャ神話やら、聖書に執着しつづけるリクール、あとはロールズ、ウォルツァーを踏まえて、現代規範理論との接点を作るリクールという私の好きな側面が存分に押し出されてよいなあと思う。けど、同時に現代ではなかなか読まれないのだろうなとも思った。一つは、「未完了の弁証法」と呼ばれる、対立項を立ててそのあいだで素朴な「真実らしさ」に回帰する方法を採用する意義が共有されていないのがあるかなと。
Bevel
2025/01/19 14:59

あとはどうしてこんなに「迂回」する必要があるのか。言い換えると、問題をローカルに立てるだけで十分な複雑さと深みがあるのに、どうしてグローバルな形而上学=政治哲学にコミットする必要があるのかみたいな問いに向き合う必要があるのだろうなと。初学者に勧められるという感じではないけど、クセジュのグロンダンのリクールよりも、包括的というかリクールの考えてた問題の広さとその必要性が見えてくる本だなあと思う。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/10/11(5608日経過)
記録初日
2009/10/11(5608日経過)
読んだ本
1283冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
349182ページ(1日平均62ページ)
感想・レビュー
906件(投稿率70.6%)
本棚
0棚
自己紹介

どうも

好きなことして
好きな人と仲良くなって
好きな本読んだらいいと思います。

Finally let's distinguish when connection falls away/Keeps us from pretending every other step we take

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