普通が分からない主人公。長年コンビニでアルバイトをしていて、他人の真似やマニュアルをもとにして普通を演じている。面白く読んだが主人公への共感は難しい。

博物学、大航海時代、極地探険の３つのジャンルの物語り。テンポ良く一気に読めて非常に面白い。より詳しい探険記にも手を出したくなる。

普通が分からない主人公。長年コンビニでアルバイトをしていて、他人の真似やマニュアルをもとにして普通を演じている。面白く読んだが主人公への共感は難しい。

主人公は16歳の少年。初恋の相手は自分勝手で女王様気分のジナイーダ。ジナイーダとごっこ遊びに興じる場面は、その面々も含めて滑稽だが、これが初恋の相手なら仕方ないかもと思ってしまう。だいぶ奇妙な初恋話だが、読む側が自分の初恋を思えば、ひとことに“変だ”とは言えない。

テレビでのイメージどおり、温厚で優しい人という印象が残る内容。色々な人間がいるなか、みんなで芝居を作っていく苦労が伝わる。

数学者である著者はコロナ禍で生活スタイルが変わり、土や昆虫、植物に興味を持つようになる。地球温暖化についての話は少々くどいが、普段の生活に新たな視点を与えてくれるエッセイである。ウチも子どもと一緒に植物や昆虫の観察をしてみようかな。