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2024年10月の読書メーターまとめ

おおかみ
読んだ本
3
読んだページ
986ページ
感想・レビュー
3
ナイス
41ナイス

2024年10月に読んだ本
3

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おおかみ
ネタバレ復讐鬼と化した少女と「完全犯罪請負人」の幽霊、という異色バディもの。作中ではたびたび『最強のふたり』の名前が挙がるが、作者のイメージは『レオン』だそうだ(「ダ・ヴィンチ」11月号)。多重解決は昨今では本格ミステリの常識となっているが、本作はストーリー展開との融合が巧みで、多重解決への批評も交えながら、その必然性に対する屈指の説得力がある。若干文章に硬さは見られるが、方丈貴恵は本作をもって現代本格における不動の地位を得たのではないか。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

おおかみ

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が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

おおかみ
最大の激戦とされるリモン峠の戦闘が描かれるのが第二巻。ページを捲るごとにおびただしい命が失われていく。感覚が麻痺しそうになるが、ならばこそ兵士一人一人に思いを巡らせなければいけない。これが戦争なのだと、一切肯定することのできない行為であると、克明に刻まれた歴史が雄弁に語っている。/“これは必ずしも旧日本陸軍の体質の問題だけではなく、明治以来背伸びして、近代的植民地争奪に仲間入りした日本全体の政治的経済的条件の結果であった。レイテ沖海戦におけると同じく、ここにも日本の歴史全体が働いていた(339頁)”
が「ナイス!」と言っています。
おおかみ
幼い頃に終戦を迎え、命からがら引き揚げた過酷な体験は、戦地と同等に悲惨で不条理である。死があまりにも身近だった記憶は永劫残り続け、戦後79年が経過してもなお悪夢にうなされる人もいる。子どもや女性に犠牲を強い、何世代にもわたって影響を及ぼすのが戦争なのだということを改めて識らされる。命が軽んじられる世の中だからこそ、「後世に伝えたい」という思いを受け止めないといけない。体験が語られる機会は少なくなったが、まだ間に合う。
が「ナイス!」と言っています。
おおかみ
ネタバレ復讐鬼と化した少女と「完全犯罪請負人」の幽霊、という異色バディもの。作中ではたびたび『最強のふたり』の名前が挙がるが、作者のイメージは『レオン』だそうだ(「ダ・ヴィンチ」11月号)。多重解決は昨今では本格ミステリの常識となっているが、本作はストーリー展開との融合が巧みで、多重解決への批評も交えながら、その必然性に対する屈指の説得力がある。若干文章に硬さは見られるが、方丈貴恵は本作をもって現代本格における不動の地位を得たのではないか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/10/31(5504日経過)
記録初日
2009/01/02(5806日経過)
読んだ本
624冊(1日平均0.11冊)
読んだページ
179465ページ(1日平均30ページ)
感想・レビュー
624件(投稿率100.0%)
本棚
20棚
性別
年齢
38歳
現住所
京都府
外部サイト
自己紹介

2009年以降の読書歴を記録しています。
漫画と雑誌はキリがないのでたまにしか登録しません。
書評が上手くなりたい。

積極的積読派。
新本格派の精神を敬愛しています。

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