読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

haruka
読んだ本
13
読んだページ
3612ページ
感想・レビュー
13
ナイス
412ナイス

2024年10月に読んだ本
13

2024年10月のお気に入り登録
2

  • karutaroton
  • Nao023

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • karutaroton
  • Nao023

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

haruka
西加奈子さんのカナダでのガン闘病記。私は一時期、家族の事情で、参考にしようと癌体験者の方のブログをたくさん読んでいた。それらに比べると本書はとても表面的で、うわべだけ綺麗にまとめた感があり、正直なぜこの本が売れたのか分からない。著者の生の感情に触れられない、もどかしさを感じた。それよりカナダと比べて日本を俯瞰する目はやはり作家のそれで、鋭い。空気を読み合わなきゃいけない日本の苦しさって、もとはこの居住可能スペースの狭さから来るんだろうなーとずっと思っていたから、そのあたりはそうそう、と心を動かされた。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
13

haruka
アレクサンダーテクニーク。音楽家やアスリートだけでなく、力を抜いてラクに生活したい人にもおすすめ。姿勢をよくしたければ、胸を張るのでなく頭を上げる。体の前に架空のひみつの杖を置いて体をのせる。声はお腹ではなく足の裏から出す。緊張したら空間を自分に与えてみる、など。理屈よりもイメージで、ひらめくように理解できる。子供のころ胸を張れ!とよくいわれたが、肺が苦しくて苦行だった。それは背筋を伸ばすと過剰な緊張が起こるから。それより「ここに突っ張り棒があると思って、体を前に少し倒して、頭を上げて」 で良かったのだ。
が「ナイス!」と言っています。
haruka
過度な集中力信仰に対し、もっとゆったりいきましょ〜と呼びかける森博嗣さん。おなじ主張の本は多いが、それらと違うのは、仕事や稼ぐことの本質からそう主張するところ。多くの人が仕事や夢に対して「やりがいがなきゃだめ」「一生懸命やるべき!」と思い込んでいるが、それはそもそも幻想じゃない?と。仕事は稼ぐためのもの。やるやらないを、好きか嫌いかに置き換えなくていいのだ。自分自身の目的のために、必要分を、嫌いなままやればいい。やる気なんてやり始めれば自然に出てくる。たしかに、自分が納得できて、生活できれば問題ないよね。
karutaroton
2024/10/28 07:13

転職が増えているのも、世代差だけじゃなく、こういった幻想からもきてるのかもしれないですね。

haruka
2024/10/28 12:57

karutarotonさん、最近は転職しやすくなってていいなぁと思います…!でも、幻想を信じて転職ばかりすると、危ういかもしれないですね。個人的には好きなことをする仕事よりも、好きな環境や状態ですごせる仕事の方が、長くつづくと思っています

が「ナイス!」と言っています。
haruka
ピーターティールはPayPalやOpenAIを設立、Metaに初期投資し、シリコンバレーを作った男。トランプ政権を樹立させた「影の大統領」でもある。昔PayPalを初めて使った時、シンプルで簡単で感動した。日本ではさまざまな懸念からこんなの絶対無理だろう、面倒な"念のための操作"を盛りだくさん付けてくるだろうなとも思った。彼は、「自尊心を持つ会社なら絶対にやらないこと」をやり、抜け穴を利用し、徹底的に非効率を排除してPayPalを作ったのだと分かり納得した。冷酷で大胆な者にしかできない世界への貢献がある。
が「ナイス!」と言っています。
haruka
忘れられない一瞬が、人生のすべてを語ることがある。NYタイムズに投稿された、愛にまつわる実話コラム集「モダン・ラブ」。もともと他人様のブログを読むのが好きな私は、さらにレベルの高いこのコラムの大ファンで、クーリエで読んでる。人生の選択に後悔したり、子供のいない人生を選んだり、寂しい最期を看取ったり…。「実際のところ、最期の瞬間というのは、人生のなにを表すのだろう?」「私の人生の価値が、この一瞬に凝縮されている。」 愛の話というけど、そのすぐ隣には生と死があって、それが本書の実際のテーマなのである。
karutaroton
2024/10/25 21:38

クーリエ懐かしいです。リアルの本で出してた頃はよく買ってました。

haruka
2024/10/25 22:31

karutarotonさん、クーリエいいですよね。会員登録すると月2記事だけ無料で読めるのでそれで読んでます。たまにプレミアムに無料招待されたら、その時に過去のモダンラブのアーカイブを読みまくってます。ニュースの質も良いですよね!

が「ナイス!」と言っています。
haruka
「性格が悪い」とはどういうことか?人を操りたいマキャベリアニズム・冷淡サイコパシー・自己愛ナルシシズム・苦痛を与えたがるサディズムの4つが代表的な特性だという。傾向としては経済学部、夜型の生活、都会、天気の悪い日、略奪愛、不倫が好き、マッチングアプリやりがち!など…笑。こういう人たちってあまり悩まない印象があったけど、人間関係でうまくいかないことが多いので、落ち込むし辛いのだ。決して機械のようではないんだな、と思った。100%の善人なんて滅多にいないし、誰もが少しはこういった気質を持っていると思う。
karutaroton
2024/10/18 10:35

面白そうな本ですね。経済学部は性格悪いのか…笑

haruka
2024/10/18 12:12

karutarotonさん、心理学が少なくて経済・経営専攻が多いらしいですよ(理系は調査外)母数が少なくて調査としてはうーん…ですが。この本、淡々と可能性の話だけ語られて、橘玲のようには全然勝手に断定しないので笑、誠実だけどちょっと退屈かもしれないです。

が「ナイス!」と言っています。
haruka
体は正直。自分の悩みと真正面から向き合いたくなくて、忘れたふりをしても、それはいつしか病となって襲いかかってくる。鈍痛をかかえて冷たい都会を生きる女性たちの短編集。睡眠障害、摂食障害、肥満、突発性難聴。主人公の女性たちは最初、なぜそうなったのか分からない。それがミステリーのように明かされていく構成がおもしろい。これは、無力化されて自由を得られなかった少し昔の女性の話とも読めるし、もっと長い目で見たら、自然な状態で生きられなくなった人間の話とも読める。明るくまとめすぎない終わり方が山本文緒さんらしくて好き。
が「ナイス!」と言っています。
haruka
後ハッピーマニアを読むと探偵バイトがしてみたくなる。一日中なにかを調べる仕事なんて最高すぎ。探偵業がノリに乗ってるカヨコうらやましい。それにしても、不倫してる夫と別れずに、不倫相手とバトルする人って理解できない。相手女性が悪いとすら思わない。元々はどうせ夫の方から誘ってるし、夫が何もしなければ何も起こらなかったから夫が悪い。/ 「あなた…いつもさ、家事サボってもいいよって言ってたけど。"自分がやる"っていう発想が無いことにいつも疑問かんじてたの」 これ分かる。俺がやるよって言ってくれないのなんでだろう笑
が「ナイス!」と言っています。
haruka
文章の「内面」よりも「外見」が好き!という文章オタクが熱く語った、あの作家のあの文章、ここがすごい!・・村上春樹はリズムがいい、俵万智はカタカナがいい、森鴎外は立体感がいい。作家の才能がとことん深掘されていて、読書好きならきっと楽しい。私がいいな、と思ったのは、綿矢りささんと林真理子さん。シンプルなのに、まさに名人芸!。っていうか文章のプロって、こんな細かいところにまで気を配って一文に魂を吹き込んでるの?すごい。こんなの一生のうちに一度ですら書けないだろうな…と落ち込んだ。ブログを書く人にもおすすめです。
が「ナイス!」と言っています。
haruka
この宇宙の広さ、そしてほかの宇宙の数は、はたして無限か有限か?相対性理論やら量子論を武器に謎にせまっていく。だけどそもそも時空間は、情報処理の中から生み出される仮想的なものでしかないという説もある。だとしたらこの問いには意味がない。もともと存在しないし、宇宙は情報のやり取りにしか過ぎないから。きっと「空間」は私たちにとっての「時間」のようなイメージのもので、「進めばあらわれてくる・・(ように見える、ただの情報)」なのかなと感じた。私の脳では想像が限界なだけかも知れないが、無限が「すでにある」なんて思えない
が「ナイス!」と言っています。
haruka
やめる決心の本。仕事、結婚、勉強、住まい、人間関係。今までつづけてきたことに心が耐えられなくなっても、なぜかやめられない時がある。動物は頻繁にやめているのに、人間だけが根性・忍耐・後悔など持ちだし悩みまくるのだ。動物には遺伝子を残すという明確な目標があり、それがうまくいっていない限り忍耐に意味はないのに。おそらく人間は脳が複雑になりすぎ、衣食住が保証されて一生が長くなったことで、生きる目的が曖昧になってしまったんだと思う。私は「将来、体調が悪くなりそうなことはやめる」ことにしてから、決断が楽になった。
が「ナイス!」と言っています。
haruka
西加奈子さんのカナダでのガン闘病記。私は一時期、家族の事情で、参考にしようと癌体験者の方のブログをたくさん読んでいた。それらに比べると本書はとても表面的で、うわべだけ綺麗にまとめた感があり、正直なぜこの本が売れたのか分からない。著者の生の感情に触れられない、もどかしさを感じた。それよりカナダと比べて日本を俯瞰する目はやはり作家のそれで、鋭い。空気を読み合わなきゃいけない日本の苦しさって、もとはこの居住可能スペースの狭さから来るんだろうなーとずっと思っていたから、そのあたりはそうそう、と心を動かされた。
が「ナイス!」と言っています。
haruka
宇宙をただよって、たったひとりの深い絶望を味わいたい人におすすめ!SF短編集。「流浪地球」と「ミクロ紀元」は、災難が起きたときに人類がどう反応するかが描かれている。どんな未来でも相変わらず争い、分裂し、たまに団結している。ミクロ紀元では、30年宇宙を航行して帰還すると2万5000年が経過。で、遺伝子をそっちに改変するなんて?思いつかなかった。私は現実逃避が小説を読む目的だから、何十万年という時間スケールや、何百世代先の未来のために生きる設定がすごく好き。自分なんて生まれなかったような気持ちになった。
booklight
2024/10/05 12:22

>自分なんて生まれなかったような気持ちになった。#いいですね。まさにSFのためにあるような言葉だと思いました。

haruka
2024/10/05 16:17

booklightさん 読んでいただいてありがとうございます!この気持ちになれるからSF好きです。宇宙スケールの絶望は日常の絶望を消してくれますね~

が「ナイス!」と言っています。
haruka
睡眠は大切、もっと寝なさい!という内容だが、進化論的にも脳科学的にも好奇心が刺激されておもしろい。なぜ進化の過程で睡眠は淘汰されなかったのか、朝型と夜型が混在するのはなぜなのか、レムとノンレムで脳は何をしているのか。記憶や夢というとまるで魂のような、曖昧な領域に感じてしまう…でもつきつめればすべては物質の動き、ニューロンの発火パターンなのだと徹底的に言い聞かせて読むと、脳の働きが理解しやすい。生きるため不要なものは捨て、別の記憶と結びつき、翌日にアイデアを生む。高度なニューロンの連携活動に感動。
haruka
2024/10/01 23:25

睡眠不足で体には様々な影響がでるが、性格においても寛容さや活発さが消えて、暗くなる。怖いのは本人が、それが本来の自分だと感じてしまうこと。著者は一言も書いていなかったが、この悪い影響がもっとも出るのは、女性は産後だと思った。1日3時間も寝られず精神的におかしくなったことがある。ときどき事件で、普段はやさしい母なのに突発的に子供を虐待したり殺してしまうというニュースがあるけど、あまりに寝られずおかしくなって…という事態は十分ありえる。個人ではなく社会全体で睡眠を増やす仕組みが必要だと思った。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/06/13(4183日経過)
記録初日
2003/02/13(7956日経過)
読んだ本
560冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
168891ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
457件(投稿率81.6%)
本棚
2棚
性別
現住所
京都府
自己紹介

読んだ本を記録したくて始めました。
仕事と子育ての合間に毎日本を読んでいます。

科学への好奇心を満たしてくれる、一般向けサイエンス本が大好きです。自然科学、宇宙や生物関係など。

日本の人気小説はあまり読めていませんが、
海外小説、現実逃避のできるSF、エッセイやビジネス書などを読んでいます

感想は、ちゃんと読んでからナイス押してます。
文章が上手な方ばかりで勉強になります。
ナイス押してくださる方いつもありがとうございます。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう