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平野 啓一郎(6)トム・ラス(2)二間瀬 敏史(2)山本 文緒(2)久坂部 羊(2)森 博嗣(2)金谷 啓之(1)令和ロマン・髙比良くるま(1)小塩 真司(1)デヴォン・プライス(1)30%平野 啓一郎10%トム・ラス10%二間瀬 敏史10%山本 文緒10%久坂部 羊10%森 博嗣5%金谷 啓之5%令和ロマン・髙比良く…5%小塩 真司5%デヴォン・プライス著者グラフ上位10名
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haruka
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人生の「どうにも対処しようがない」という状況に耐える能力を、ネガティブ・ケイパビリティという。いそいで問題を解決しようとせず、あえて宙ぶらりんの不思議さの中に身をおくこと…。 私はこれができない人間だから、この能力の大切さが身に染みてわかる。特に人間関係で、モヤモヤしたまま耐えることができずに苦労した。完璧主義ではなくただ弱かったのだ。 宙ぶらりんのまま受け入れて一旦放っておけるタイプの人を見ると、そのうち事態が好転しているし、自然体にも見える。 なんでも「判断」できるほど世の中は完璧ではないのだろう。
0255文字
haruka
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ネタバレ死んだ夫はまったくの他人だった。彼は誰なのか? 子と夫を失った里枝。彼らの3年9ヶ月の結婚生活の記述は一切ないが、その日々がいかに幸せだったかが伝わってくる。3年9ヶ月の幸福が暗い物語を照らしてくる。里枝が 「その思い出と、そこから続くものだけでもう十分」 だと思い至るラストが良すぎて泣いた。 亡くした子どもと夫、彼らとの幸福は未来ではなく過去にある。もう戻れないが、それでも確かにそれは幸福なのだという感覚。死と生が溶けて時間が曖昧になり、いつか会えるという気持ちに彼女が支えられたことに魂を揺さぶられた。
haruka

今回も、平野啓一郎氏の政治思想が伝わってきた。いままで彼のそれに共感することは、正直なところ無かったが、死刑については同意せざるを得ない。「国家は一人の国民の人生の不幸に対して不作為だったにも拘らず、国家がその法秩序からの逸脱を理由に、彼を死刑によって排除し、宛らに現実があるべき姿をしているかのように取り澄ます。」 恵まれず苦しむ者を幼い子どもの時点で助けられる国であるべき。

03/22 23:46
haruka

主人公の城戸だけは何なの?震災の余震に怯える奥さんと子を放って他人のボランティア??信じられない。他人に優しい人は、意外に家族に無神経だったりする典型。 在日三世であることを気にしすぎだし。たとえば100年前に渡来したか1800年前に渡来したかの違いなんて、何万年の人類の移動スケールの中で見たら大した違いはないのに…。奥さんの思想の方が現実的だと思った。

03/22 23:48
0255文字
haruka
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パーティーが終わって中年が始まったpha氏のエッセイ。"好きなことしかやらない高知能ニート"という希少な存在でありながら、どこかで平成のあの頃を象徴する存在だった彼。あの頃、景気が悪くて収入が不安定でもなんとかやっていける気がしたのは、デフレで物が安かったから。夜中のファミレス、安いチェーン店、役に立たないものを面白がる余裕。それらはここ数年で急速に社会から失われていった。社会が整頓されハードになり、隙間でのんびり生きていた人の居場所はなくなっていくんだな。悲しい、中年の危機的な日記をのぞきこんだ気分だ。
0255文字
haruka
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職場や学校で、女性はなぜモメるのか?群れながら子育てしてきた女性は、みんなに愛されなければ子を育てられなかった。1番愛されたい!の気持ちはここから発生。分かる〜でひっつき共感への圧力は過度に強化され、共感しない者・劣る者・ズルする者は 「この人危ない(=子の生存や私の地位にとって危険)」でハブられる。著者は「だからハブりは仕方ないの」と様々な気遣いを紹介するが、ハブり行為なんて正当化すべきでないし、そんなところに労力を投入しなければならないなら、女性は男性ほど仕事に労力が投入できないってことになるのでは…
haruka

わたしは本当に群れで淘汰されずにやってきた女性の子孫なんだろうか?と思うほどこれが苦手だから、読んでるだけでぐったりしてしまった。でも、「大人になれば表情には責任がある。周りの人のために前向きな表情をしなさい」とのアドバイスだけはスっと胸に落ちたので、これからは気をつけたい

03/18 11:37
0255文字
haruka
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ネタバレ息子のいる母には泣けるお話だった。いつのまにか、亡くなった母目線で、衰退の2040年代の底を歩く朔也を見ていた。内省的で天然すぎる朔也。お金も恋の経験もない、誠実に女性を守っても報われない彼が、近未来の弱者男性としてリアルだった。 朔也は、生前に自由死を望んだ母の本心を探るのだが、たった一つの正解を求めるように誰かやじぶんの"本心"を探しても、そんなものは存在しない、とわたしは思う。本心とは何色もの絵の具が混ざったようなものだから。母は本気で「もうじゅうぶん」と思ったのだろうし、同時に社会からの死の圧も、
karutaroton

平野さんの分人の考え方と、本心とは何かって話と、繋がるところがあるのかも、と、harukaさんのレビューを読みながら思いました

03/09 20:09
haruka

karutarotonさん、私自身が自分の本心がよく分からない時があって、この話の母も、色々な気持ちの総合で決意したのかなぁと思いました。分人思想も感じられる物語でしたよね。

03/09 23:51
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0255文字
haruka
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人間は家族の垣根をこえ、みんなで子育てをする「共同繁殖型」の動物である。でも、この50年で台頭した個人主義が、子育てを母親だけのものとして閉じこめてしまった。産みたくない、という若者の叫びは、不況だけが原因ではない。 個人主義は楽で、快適で、もう同居も大家族もPTAも町内会も煩わしいけれど、快適を追求した末に人間が本来の人間らしさを失った結果、若者は子どもを欲しがらない。母性本能とは自動的に働くものではなく、「今育てられない」と状況を敏感に察知した女性は、産まないか、捨てるか、虐待に走ることもあるのだ。
ヨンデル

harukaさん、こんにちは。たくさんのナイス有難うございます。今後ともよろしくお願いします。

03/18 15:34
haruka

ヨンデルさん、こちらこそ読んでいただいてナイスもありがとうございます😊今後もよろしくお願いします。

03/18 15:37
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0255文字
haruka
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睡眠とは何か。わたしたちは起きている状態がデフォルトだと勝手に思っているが、ほんとうは生物は眠っている状態がデフォルトだ、という説が近年ある。27歳気鋭の天才学者である著者の考えはこう。 6億年以上昔、生き物はふわふわと漂って生きていたが、あるとき覚醒つまり「意識」を獲得した。意識は生物にとって負担がかかるため、「意識という覚醒のコスト」を清算するために睡眠も進化した。睡眠は起きている間に蓄積したものを解消する行為だから。 鶏が先か卵が先か、睡眠・覚醒という2つの状態は互いに連携しあって発達したのである。
haruka

俺すごい!というのを遠慮なくストレートに書いているところが好印象だった。子どもの頃から段ボール一式の自由研究を提出し、毎年のようにコンテストで受賞して学校中の評判になっていた。これからの日本はこうでないとって。天才なんだから嫉妬を恐れずどんどん主張してほしいな

02/17 11:03
0255文字
haruka
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人はどう死ぬのか。ピンピンコロリが多くの人の理想だが実際はピンピンダラダラが多く、元気な人ほどさっと死ねない。どう健康に気をつけてもうまく死ねるかどうかは「運」で、できることといったら超高齢になったら病院には近づかない、死に際に救急車は呼ばない、胃瘻はしないと明記する。そして苦痛は当たり前だと理解しておくこと…。いつのまにか苦しく長い老後に怯えながら生きる国となった日本。昔、侍がさっと切腹していた時代の「生に未練をもたない。潔く死ぬ」という価値観が、今となればとても成熟した思想に感じられる。。
haruka

hiace9000さん、ぜひぜひ!ドライな語り口で面白かったですよ!なかなか楽に死ぬのって難しそう…

02/13 11:34
hiace9000

harukaさん、読了です。そうありたい、そうあらねばーと感じます。自分の人生の最後を「良き死」で締めくくることが「良き生」の全うなのでしょうね。

02/26 21:07
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0255文字

読んだ本
594

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/06/13(4320日経過)
記録初日
2003/02/13(8093日経過)
読んだ本
594冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
177860ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
491件(投稿率82.7%)
本棚
2棚
性別
現住所
京都府
自己紹介

仕事と子育ての合間に毎日本を読んでいます。

一般向けサイエンス本が好きで、
宇宙や生物、自然科学全般よみます。

そのほか海外小説、SF、エッセイやビジネス書など

ナイスやコメントくださる方、ありがとうございます!
感想は、ちゃんと読んでからナイス押してます。
文章が上手な方ばかりで勉強になります。

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