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2024年5月の読書メーターまとめ

kasim
読んだ本
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読んだページ
402ページ
感想・レビュー
2
ナイス
152ナイス

2024年5月に読んだ本
2

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • 無題

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

kasim
ネタバレ全巻堪能しました。網走まではほんとに西部劇のよう。西部劇を日本でやるならそりゃ北海道しかないでしょう。お人形ではない強い少女を守る無敵の男、という基本は『勇気ある追跡』みたい。続く樺太編も素晴らしかった。日本に戻った後は少し足踏み気味にも感じたけど、最後はさすがの締め。膨大な数の主要キャラのほとんどが好きにならずにいられないなかで、鶴見中尉だけが私には無理でした。鯉登少尉や尾形にはもっと鶴見離れしてほしかったなあ。鯉登の「あなたは噓をつきすぎて~」は名台詞。一推しはそのぼんぼんか谷垣ニシパです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
2

kasim
マルクスが単なる経済学者ではなく思想家だと実感する一冊。素人ながら、マルクスのフェティシズムと言えば物象化や疎外と結びつく、貨幣や資本への人間の隷属を示すものと思っていた。が、著者によれば晩年のマルクスはより本来的で積極的なフェティシズムに目覚めかけていた。神への絶対服従ではない相互関係を成す先史時代のフェティシズム。著者はもちろん原始讃美ではないと断っているものの、貨幣などの媒介なしに理想にかなう誰もが平等な文明が成立しうるのか、難しいところ。昔読んだ今村仁司の貨幣論も思い出す。
kasim
2024/05/27 20:31

若きマルクスがド・ブロスを読んで新聞に発表した記事には、ポジティヴなフェティシズムがすでに窺える。にもかかわらずマルクスはその後長年フェティシズムを偶像崇拝的でネガティヴなものとして扱うようになってしまった。著者はその原因の一端を、フェティシズムと偶像崇拝を峻別したはずのド・ブロスが二つの語をごっちゃに使ってしまっている箇所があったこと、マルクスが読んだ独訳が二つの語をさらに混同して用いていることに見ていて、そこは丁寧な学術研究のお手本のようで面白かった。

が「ナイス!」と言っています。
kasim
ネタバレ全巻堪能しました。網走まではほんとに西部劇のよう。西部劇を日本でやるならそりゃ北海道しかないでしょう。お人形ではない強い少女を守る無敵の男、という基本は『勇気ある追跡』みたい。続く樺太編も素晴らしかった。日本に戻った後は少し足踏み気味にも感じたけど、最後はさすがの締め。膨大な数の主要キャラのほとんどが好きにならずにいられないなかで、鶴見中尉だけが私には無理でした。鯉登少尉や尾形にはもっと鶴見離れしてほしかったなあ。鯉登の「あなたは噓をつきすぎて~」は名台詞。一推しはそのぼんぼんか谷垣ニシパです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/07/04(4011日経過)
記録初日
2013/07/04(4011日経過)
読んだ本
556冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
192407ページ(1日平均47ページ)
感想・レビュー
471件(投稿率84.7%)
本棚
23棚
性別
職業
専門職
自己紹介

物心ついたときから、本を読むのが大好き。
しかし最近は時間もなく、眼も洒落にならないほど悪くなりました。積読が増えすぎて、日本の借金並みになってます。

ディケンズもドストエフスキーも読み直したい。でも新しいものも読みたい。悩ましい。

ふだん海外文学が多めですが、現代日本の作家も少しは読みたいです。ディケンズの未読長篇も読みたいけれど、これまた長くてなかなか進まず。一応次は『ドンビー父子』の予定です。

*お気に入り様は大事にするほうだと思いますが、自分の投稿をどんどんしているのにこちらとの交流がほとんどない方の場合は、登録後に見直しすることがあります。

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