若きマルクスがド・ブロスを読んで新聞に発表した記事には、ポジティヴなフェティシズムがすでに窺える。にもかかわらずマルクスはその後長年フェティシズムを偶像崇拝的でネガティヴなものとして扱うようになってしまった。著者はその原因の一端を、フェティシズムと偶像崇拝を峻別したはずのド・ブロスが二つの語をごっちゃに使ってしまっている箇所があったこと、マルクスが読んだ独訳が二つの語をさらに混同して用いていることに見ていて、そこは丁寧な学術研究のお手本のようで面白かった。
物心ついたときから、本を読むのが大好き。
しかし最近は時間もなく、眼も洒落にならないほど悪くなりました。積読が増えすぎて、日本の借金並みになってます。
ディケンズもドストエフスキーも読み直したい。でも新しいものも読みたい。悩ましい。
ふだん海外文学が多めですが、現代日本の作家も少しは読みたいです。ディケンズの未読長篇も読みたいけれど、これまた長くてなかなか進まず。一応次は『ドンビー父子』の予定です。
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