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ネタバレ久々会心の一冊。やはりわたくしは乱歩賞に弱い（笑）。直前に読んだ「存在しなかった男」が今時珍しいほどシンプルだっただけに、よけいに複雑で面倒くさい事件に引き込まれた。刑務所内での凄まじい計画殺人と、その動機に関わる交通事故を装った殺人、さらにそれらを上回る人間の狂気。あの実際の事件のあとだけに戦慄も倍増。多少の不満があっても力技で読ませてくれる作品は支持したい。「面白い」というと、ちょっと不謹慎になるテーマですが・・・「美しいものが失われる瞬間というのは、実に神々しい」

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たまには、二時間ドラマのような、「相棒」のような、「はぐれ刑事なんとか編」のような、さらっと読めるのが読みたいなーという思いが通じたのか、まさにそんな感じの作品でした。本格であっても横溝感はほぼゼロ。読者が驚くような斬新なトリックを！っていう力みはもともとないのかもしれないですね。それでも先が気になって、読んじゃうから寝不足に・・・やっぱりミステリーは仕事の前日に読むもんじゃナイ！（笑）。したたかな、怖い女性ばかりを読んでると、逆にこんな人のほうがリアリティが無いと感じるわたくしはすでに病んでいる（笑）。

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ネタバレこれは読者への挑戦というより、生命保険というシステムに対する挑戦のような印象だった。将来を考える人々の不安を煽り、安心を与える体裁をとりながら命に値段をつける。それでも残される人のことを考えると入らないという選択はなかなか出来ない。追い詰められている人には、免責期間なんて自殺できる日までのカウントダウンでしかない。保険金殺人も含め、もしかしたら多くの人の内面を狂わせているかもしれないこのシステムは、本書のような「特殊な状況」にならない限り「死んだもん勝ち」にはならない。被保険者だけが命を懸けた金の綱引き。

最後のトリック (河出文庫ふ 10-1)深水黎一郎

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あらすじ・内容

ナイス ★18

コメント(0)2016/05/22

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ネタバレ大人は　　壊れかけていても仮面をかぶって平静を装い、だが、本当に壊れたときはもう取り返しがつかない。危険。大人に理不尽に振り回されたこどもは　　壊れかけの自分を引っ張り戻してくれる存在を、その愛（恋愛とは違う）に気付かれなくとも、ひたすら守ろうと（それは自分を守ろうとすることでもあるし、あるいは依存でもある）。歪であれ、片思いであれ、けなげに最善手を尽くそうとする姿が切ない。まさかそんなところから計画だったとは。偶然って何（笑）。

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一作も観ていないわたくしが手に取るのもどうかと思うが、この素晴らしい作品の後でも一作も観てないのもどうか（笑）。全作制覇、セリフもいえるほどの友曰く「観ないなんて、人生における損失はプライスレス」う～ん、量も内容もデカすぎて腰がひけてるのか、回っている縄跳びに入り損ねたのか。ただ、本書の最後の「これはルークでなく、アナキンからダース・ベイダーへの悲劇的な変貌の物語」という視点でなら俄然観る気が湧いてきた！ジャバ・ザ・ハットのキモ可愛さはツボ。ブヨちゃんかわいいよ！（友「そいつは大悪党」我「・・・・・・」）

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ネタバレ第５話もとてもよかったが、なんといっても第８話！アカガネの秘めた片恋がもう切なくてぇ～～～～で、あんな笑顔で恩返しされたらもうたまらんでわないか～～～～涙とまらん（笑）人であれ妖であれ「よいこと」「優しい気持ち」を描こうという緑川さんの強い意志がキャラやストーリーを通じて透けて見えてきて、些細な不満も吹き飛ばして、もう最高ですね。ズッパマリでございます。なんだか自分がすごく良い人、優しい人になったような気がする（←「それは錯覚だ、ど阿呆」）。

夏目友人帳 2 (花とゆめCOMICS)緑川ゆき

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あらすじ・内容

ナイス ★12

コメント(0)2016/03/20

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おおおおおおおおお！これは日向と木吉の信頼と絆の物語だーーーーー！（誰がなんと言おうと異論は認めますはい）号っ泣！！

黒子のバスケ 30 (ジャンプコミックス)藤巻忠俊

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あらすじ・内容

ナイス ★5

コメント(0)2016/03/07

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ネタバレ「殺したい」ほど人を憎んだり、ただ「殺してみたかった」だったり、実際に行動にうつすかどうかは、その人の置かれた環境だったり、築いてきた人格だったり。罪を犯した後も、後悔し、償おうとする人生を歩むのか、端から更正も贖罪も知ったこっちゃない生き方をするか。限られた自由の中で好きなように生きていくとしても、誘惑に流されないように自分を律しておくことも忘れないようにしないと、少しずつずれていってまともな自分に戻れなくなる。最初のどんでんは予想できたが、更にひっくり返すとは！さすがどんでんの大家。リベンジならず。