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2024年4月の読書メーターまとめ

daisuke 考察王 nakayama
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感想・レビュー
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2024年4月に読んだ本
4

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1

  • りま

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

daisuke 考察王 nakayama
全ての探偵が死に、伝説の編集者こと宇山日出臣は法月綸太郎が命と引きかえに遺した「百密室」を入稿。これが「人類最後の推理小説」となる―はずだった。しかし、宇山はゴールデン街で遭遇した悪魔に魂を売り、滅びの未来を回避する。その悪魔の名はメフィスト。―そう、この物語はメフィスト賞の誕生秘話だったのだ。大塚英二による探偵小説論であった本作は、新本格のアレな部分を面白おかしくイジるものであったが、それでも推理小説への愛が感じられたのは、本作が宇山日出臣論でもあったからなのだね。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
3

daisuke 考察王 nakayama
全ての探偵が死に、伝説の編集者こと宇山日出臣は法月綸太郎が命と引きかえに遺した「百密室」を入稿。これが「人類最後の推理小説」となる―はずだった。しかし、宇山はゴールデン街で遭遇した悪魔に魂を売り、滅びの未来を回避する。その悪魔の名はメフィスト。―そう、この物語はメフィスト賞の誕生秘話だったのだ。大塚英二による探偵小説論であった本作は、新本格のアレな部分を面白おかしくイジるものであったが、それでも推理小説への愛が感じられたのは、本作が宇山日出臣論でもあったからなのだね。
が「ナイス!」と言っています。
daisuke 考察王 nakayama
ついに出現する「探偵寺」。ここの「小乗密室」を破り、「探偵解脱」を成し遂げた者が「真の探偵」となるとされている…探偵の概念がゲシュタルト崩壊して意味不明になる筋運びは、ゼロ年代メフィスト系の特異性を語る上で欠かせない要素である。「後期クイーン的問題(小説の中の人物は唯一の真実に辿り着けない)」に対する解法として、名探偵を作品外のメタレベルに越境させるのは論理的必然。そのため当時の若手作家は競うように色々な試みを世に投げかけてきた。清涼院、舞城、西尾、京極、etc…と、新しい才能が芽吹く土壌となった命題だ。
が「ナイス!」と言っています。
daisuke 考察王 nakayama
JDCが崩壊し、虚飾を剥ぎ取られる名探偵たち。名探偵の条件である「特徴的な名前」、「奇抜な言動」、そして「必殺技(独自の推理方法)」がすべてプロデュースされたものであり、実態はただのコスプレ集団であったことが晒される。いわゆる「名探偵」は必要とされない時代が到来し、本格よりも社会派に覇権が移った流れを反映するようだ。この巻からはミステリ要素は消失し、代わりに「多重人格探偵サイコ」の続編のような話になっていくので笹山徹ファンならぜひとも読んでみて。そして眼球にバーコードをいれよう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/07/18(3952日経過)
記録初日
2012/01/12(4505日経過)
読んだ本
196冊(1日平均0.04冊)
読んだページ
62427ページ(1日平均13ページ)
感想・レビュー
24件(投稿率12.2%)
本棚
5棚
性別

参加コミュニティ1

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