とうとう読み終わった。やっと戦後になり、救われるかと思いきや、どうしてどうして。戦後とはいえ体験した痛みは人に永久に残るのだということがわかる完結の仕方だった。それほどまでに戦争とは非道で残虐で狂気なのだ。読んでいる間中、能登半島やイスラエルやイラン、ウクライナやロシアなどなどを連想していて読み進めるのに難儀した。しかし、逃げてはいけないのだと思う。共感共苦から反戦への道が微かでも開けたらと思う。

美しい話でもなく、いい話でもなく、辛辣で残酷な毒のある短編集。意外な結末。読み進めるうちにある種のパターンがあることがわかってくる。サキの育った環境がそうさせたのだろう。そういう心の持ち主の心理が学べた。いやミスならぬいやショートストーリー。

とうとう読み終わった。やっと戦後になり、救われるかと思いきや、どうしてどうして。戦後とはいえ体験した痛みは人に永久に残るのだということがわかる完結の仕方だった。それほどまでに戦争とは非道で残虐で狂気なのだ。読んでいる間中、能登半島やイスラエルやイラン、ウクライナやロシアなどなどを連想していて読み進めるのに難儀した。しかし、逃げてはいけないのだと思う。共感共苦から反戦への道が微かでも開けたらと思う。

伊集院静さんが亡くなった時に、古本屋のサイトで求めたもの。トランヴェールという新幹線の中にある雑誌に連載されたものと震災後の日本に伝える語り起こしを収録した本。新幹線で読んだ時、琴線に触れる言葉が何個もあり、この方の文章を読む度に心が洗われたのを思い出し、古本屋のサイトで買い求めた。情景が浮かぶわかりやすい文章。弟さんや奥様の死の体験から生み出される言葉たち。期待を裏切らない。ベッドサイド本で寝る前に一章読み進めた。これからも時々読み返しそうな予感がある。