五話の短編集です。日明恩はたちもりめぐみと読みます。[ヒマかっ!]も[Get a life!]もそれぞれ短編の題名です。幽霊が見える主人公、幽霊にさわれる脇役、さわれるというより殴れるのが正しい。主人公は桧山光希、家出して、拾ってもらって、建築足場の会社にいる。全編幽霊のお話しなんですよ。幽霊の話なんですが、ちょっと違う。たいがい幽霊の身の上話が語られるもんですよね。そこは少ない。建築足場の会社の社員のお話が愉快過ぎる。魅力的なんですよ。著者の出世作に消防署もの警察署ものがあります。建築足場の会社を含めて