眼鏡屋集結回、出てくる人全員の目がガンギマリになってるの、頬骨が上がるのを抑えられず、抑えようとすると今度目が笑い、そうやって悪戦苦闘してる自分が電車の中でそうとうやばかったので、諦めて家で読むことにした。毎回こうなるの分かってるけど、どうしても早く読みたいんだよなぁ。

愚痴っぽいのに、大げさなほど流麗で誇大と言って差し支えないくらいには壮大な文章が続く。中国、特に大陸系の人は履歴書も美文調であると３０年ほど前に聞いたことがあるんだが、今もかな？そのルーツというか、ずっとずっとこうだったんだなぁというのを見た思いがする。なんたってずっと後に「白髪三千丈」とか詩に詠んじゃう大酒飲みの詩人が出ちゃうわけだからなぁ。おもしろかったが、昔の活字だから読むのが厳しい。早く眼鏡の度を合わせに行かな。

林達夫、久野収という二人の爺による知のアクロバット的対談集。収録は1970年代前半、この頃の日本の哲学や美学美術系の論客を知っておいた方が楽しみは倍増するが、知らなくてもこれを読んでみようと思えるなら楽しめる。旅行のときに「本屋さんに寄らないこと」を奥さんと約束させられたり、外国語の日常会話なら奥さんの方がうまいなど、お二人ともヒトであることを窺わせるエピソードもあれば、戯曲の翻訳がたるいから、原典取り寄せてねなんてことさらっと仰る知の巨人にふさわしいエピソードまで、何度でも楽しめる。

眼鏡屋集結回、出てくる人全員の目がガンギマリになってるの、頬骨が上がるのを抑えられず、抑えようとすると今度目が笑い、そうやって悪戦苦闘してる自分が電車の中でそうとうやばかったので、諦めて家で読むことにした。毎回こうなるの分かってるけど、どうしても早く読みたいんだよなぁ。