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2024年4月の読書メーターまとめ

hasegawa noboru
読んだ本
1
読んだページ
328ページ
感想・レビュー
1
ナイス
41ナイス

2024年4月に読んだ本
1

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

hasegawa noboru
大江作品を順次網羅的に取り上げ、その評価基軸を明確にしつつ、大江にとっての「本当ノ事」はどの作品のどこでどう顕現しているかを追求していく作品分析過程はスリリングで圧倒的。新書本というスペースであるにもかかわらず。<大江はついに、その怪物的な本性を現わし>たという『万延元年のフットボール』と最晩年の『水死』。この二作品を世界文学レベルの最高傑作であると著者は言う。やや抽象的言い方のまとめだが、『水死』が<世界文学として、もっとも価値ある一冊>である所以について述べている箇所をそのまま引用してみる。<決して
hasegawa noboru
2024/04/17 22:28

一元化できない世界観や解決不可能な矛盾、葛藤、軋轢を、そのまま引き受けて表現する文学。調和なき調和(六文字に傍点ーー引用者)、あるいは調和という不調和(八文字に傍点ーー引用者)という不都合な現実を明るみに出し、これにどう立ち向かうべきか考え続けることを読者に強いる文学。>まことに<何よりも、読んでいて、こちらの精神が搔き乱されるのが不快>になるような文学こそが、今そこにあるそういう現実を反映する。大江作品は再読ということをせねばと思うが、できるか、余生短くて。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
1

hasegawa noboru
大江作品を順次網羅的に取り上げ、その評価基軸を明確にしつつ、大江にとっての「本当ノ事」はどの作品のどこでどう顕現しているかを追求していく作品分析過程はスリリングで圧倒的。新書本というスペースであるにもかかわらず。<大江はついに、その怪物的な本性を現わし>たという『万延元年のフットボール』と最晩年の『水死』。この二作品を世界文学レベルの最高傑作であると著者は言う。やや抽象的言い方のまとめだが、『水死』が<世界文学として、もっとも価値ある一冊>である所以について述べている箇所をそのまま引用してみる。<決して
hasegawa noboru
2024/04/17 22:28

一元化できない世界観や解決不可能な矛盾、葛藤、軋轢を、そのまま引き受けて表現する文学。調和なき調和(六文字に傍点ーー引用者)、あるいは調和という不調和(八文字に傍点ーー引用者)という不都合な現実を明るみに出し、これにどう立ち向かうべきか考え続けることを読者に強いる文学。>まことに<何よりも、読んでいて、こちらの精神が搔き乱されるのが不快>になるような文学こそが、今そこにあるそういう現実を反映する。大江作品は再読ということをせねばと思うが、できるか、余生短くて。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/19(3930日経過)
記録初日
2013/08/20(3929日経過)
読んだ本
494冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
148651ページ(1日平均37ページ)
感想・レビュー
468件(投稿率94.7%)
本棚
0棚
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