読書メーター KADOKAWA Group

2024年11月の読書メーターまとめ

Yuko Kimura
読んだ本
9
読んだページ
3407ページ
感想・レビュー
9
ナイス
126ナイス

2024年11月に読んだ本
9

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Yuko Kimura
おすすめ。少年同時誘拐事件で囚われた少年4歳は、数年後に祖父母の元に帰ってくるが、その間の動向を誰も知らない。30年後新聞記者の門田は、時効になって動けない刑事たちに代わって真相を探ることになる。最初ダラダラしていて飽きるのだが、人と年代が交差し始めると突如面白くなってくる。権威主義と毒家族に潰される才能は惜しいが、結構こういうことはあるなと思った。なおこの本の主人公は誰か?と問われると、答えるのが難しい。それほど登場人物一人ひとりに力を入れて描かれている。最後にはまとまる所が作家の塩田氏の力量かと思う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
9

Yuko Kimura
笹塚町一家殺人事件の真相に迫る、世界的に有名な映像監督の長谷部香の幼少期からのエピソードと、脚本家の下っ端の甲斐千尋の章立てが、交互に進む。2人は笹塚町にゆかりがあり、香は千尋の姉と同級生だった。笹塚町殺人事件は、兄が妹を殺傷し死刑が決定していたが、その映画の制作のため、2人で取材を進め、真相を明らかにして行く。関係者が最後にどう絡み合うのかが見もの。北川景子氏の朗読が最高に上手でびっくりした。Audibleありがとう。
が「ナイス!」と言っています。
Yuko Kimura
ブラックペアンシリーズ(チームバチスタシリーズの1世代前)の渡海征司郎外科医が、「オペ室の悪魔」となるに至る歴史を描く。東城大学の外科学教室の教授が、佐伯清剛医師で、黒崎医師がまだ講師、デンデンムシ型の桜宮病院では、佐伯の同期の桜宮厳雄病院長が、病理と大学病院退院患者を受け入れていた時代である。渡海の父一郎医師が、東城大学を辞めて北海道の地方開業医になったきっかけが匂わされている。ブラックペアンシリーズ読者向け。(おすすめするとかしないとかではなく、シリーズ読みするなら必ず読むことになる本。)
が「ナイス!」と言っています。
Yuko Kimura
浪速大学外科医、財前五郎氏シリーズ3は、医療訴訟編。ドイツ学会への渡欧を控えた財前は、シリーズ2で食道噴門手術を行った患者の、肺がんの病巣を診断し誤り、患者は命を落とす。遺族は誤診で財前を訴える。方や病院で患者を最初に受け持った、学部時代からの旧友里見脩二内科医は、自分の依頼した術前検査を実施しなかった財前の奢った態度に疑問を抱く。果たして巨塔裁判の進みは?本編は「里見編」と呼んでも良い。相変わらずぐいぐい引き込まれて、止まらない作品。
が「ナイス!」と言っています。
Yuko Kimura
ダークミステリーの短編集。1)高校生時代に自殺したはずの女が、成人になって声をかけてくる?/2)宅配食品の美男子に会うために、注文にはまる母。/3)死んだ私の視点で自分の死の謎にせまる。(東野圭吾の誰が私を殺した-風)/4)失業した父親が、偶然出会ったタンス預金をしてそうな老人の特別縁故者になることを狙うが?/5)娘の妊娠と出産の問題に対峙した父親の驚きとは?/6)自殺願望を持つ数名が集まり、コロナで人生を台無しにされた話を交わすうち… 私は4)特別縁故者が好きだな。でも直木賞??
が「ナイス!」と言っています。
Yuko Kimura
おすすめ。少年同時誘拐事件で囚われた少年4歳は、数年後に祖父母の元に帰ってくるが、その間の動向を誰も知らない。30年後新聞記者の門田は、時効になって動けない刑事たちに代わって真相を探ることになる。最初ダラダラしていて飽きるのだが、人と年代が交差し始めると突如面白くなってくる。権威主義と毒家族に潰される才能は惜しいが、結構こういうことはあるなと思った。なおこの本の主人公は誰か?と問われると、答えるのが難しい。それほど登場人物一人ひとりに力を入れて描かれている。最後にはまとまる所が作家の塩田氏の力量かと思う。
が「ナイス!」と言っています。
Yuko Kimura
ろう者の世界を我々に教えてくれるシリーズの第4弾。コロナ禍の異常なロックダウンやマスクで、コミュニケーションをとることが難しいろう者コミュニティ。通訳士荒井尚人と家族も、娘の預け先に苦慮し自由が効かない。そんな中で、聞こえる母親が聞こえない娘に刺された事件の事情聴取チームに駆り出される。心を開かず弁明をしない被告と母の間には本当は何があったのか。コロナのろう者コミュニティへのネガティブな影響も含めて、勉強になる一冊。(シリーズ読者には、荒井家の成長も気になる所)
が「ナイス!」と言っています。
Yuko Kimura
新宿鮫シリーズ5。今回は恋人のショウと鮫島警部のギクシャクした関係から始まる。一方ラブホテル連続放火と、南米系外国人女子連続殺人の2つの事件が発生する。最初何が起こってるのか分からなかったが、農水省検疫の兜屋が出てきてとんでもないことを言いだしてから、鮫っぽくなる。(狩人シリーズとの違いが出てくる) これ以上書くとネタバレるのでこのくらいにしておこう。鮫らしいお話でした。
が「ナイス!」と言っています。
Yuko Kimura
浪速大学外科医学部助教授の財前五郎と、彼の師の東教授が推す金沢大学教授との教授戦一騎打ちへと巨塔の政治は駒を進める。さらに財前はドイツの学会に発表者として召喚され、まずますエゴも強大化していく。胃癌の摘出手術をした患者の予後が悪いのに、それを回診する間も持てない財前に、同期の内科助教授里見は、怒りさえ覚えるのだが… これから起こるであろう暗闇がヒタヒタと忍び寄るのに惹きつけられる。人間謙虚でないといけないが、それでは組織人事政治では登れないのかと複雑な気持ちになる。私は里見のように生きてきたがヒラのまま。
が「ナイス!」と言っています。
Yuko Kimura
ご存知、浪速(なにわ)大学医学部第一外科の助教授、財前五郎が、退官目前の東教授の座を狙って奮闘する、出世論争の物語。昭和中期の話だろうに、全く色褪せない面白さ。逆に言えば、権力闘争って、当時から令和6年の今も、全く変わってないってこと?人間の欲望は浅ましい… 故山崎豊子氏。彼女の話は本当に引き込まれる。昨今では、太田愛氏が匹敵すると思っている。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/25(4140日経過)
記録初日
2012/10/01(4468日経過)
読んだ本
343冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
116911ページ(1日平均26ページ)
感想・レビュー
313件(投稿率91.3%)
本棚
55棚
自己紹介

昨年、会社の労働負荷が高すぎて、2冊しか本を読めなかったことに愕然とし、転職しました。狂ったように読み漁り中です。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう