ネタバレCIA工作員フォーチュンはミッション中、内部の裏切りにより武器商人アーマドに狙われ縁もゆかりもない町に身を隠す身。彼女が身分を隠して潜伏するアメリカ南部シンフルの町にハリケーン到来、大嵐の町に精巧な偽札が舞い散る。偶然とはいえ田舎町に武器の密売ルートがあり彼女がアーマドに見つかるのも時間の問題に。敵から逃れる一連で≒恋人未満の敏腕保安官助手カーターに自分の正体を知られる羽目になり初めてミッション終了後の自分の将来を考えはじめる。7作目にして段々本格ミステリー味を帯びてきて早くも次作を待ってる。

ネタバレ三人姉妹の末っ子ポリー。在学中に非嫡出子の姉の存在が発覚し姉に呼ばれて初めての船旅。ひどい船酔いに倒れていたところを同乗していた海兵隊中佐ヒューに助けられる。（ここで海軍と海兵隊の違いをWIKIでお勉強。全く違う組織だった）ヒュー37歳、こんないい男が何故ここまで独身でいられたか？ポリーが姉のローラ夫婦の運営するポルトの病院を訪れ危険に足を突っ込みそうになっているのを察したヒューが咄嗟に同行し二人でフランス軍の捕虜となってしまう。2022年作品で読んでいるうちにウクライナの状況が垣間見えてくる気がする。

ネタバレ前作で発覚したナナの異母姉妹ローラ。ナナと同じく非嫡出子として育ち18歳で父親に売られるようにして結婚。ナナを訪問した時に外科医フィレモンと出会う。フィレモンの父はナナの夫ワージ艦長の右腕で母もワージ夫妻を結婚に導いたキーパーソン。そんな二人の息子フィレモンが大らかに堂々とローラをこき使い彼女の纏っていた自己否定の塊を突き崩していく。登場人物それぞれが地に足をつけて生きていることを感じさせる作品。バックボーンに宗教観がある為か安心して読める。しかし自分を貶めた父親を許す場面を自分が理解できる日は来るのか。

ネタバレ友人宅から帰るEVの中で突然の停電。閉所恐怖症のレイニーはパニックに陥り偶然居合わせたディークの部屋に担ぎ込まれる。レイニーはパニック後のハイテンション（実は酔っていた）でディークに迫り一夜を共に。その後、自分は不妊だと思っていたのに思いがけずの妊娠に悩みつつも一人育てる決心をする。そこへ彼女を探し当てた弁護士ディークが押しかけてきて無理やり同居を始める。読み手が健全な体調の時ならハッピーエンドで微笑ましいけど、一夜の油断で‥やストーカーの事例はいっぱい知っているから何ともいえませぬ。1984年頃の作品。

ネタバレ同じ作者さんの前回読んだ「拾われた1ペニーの花嫁」が良かったので積読倉庫から探し出した。可愛らしい表紙に騙されてはいけないなかなかハードなお話。非嫡出子として生まれ祖母に育てられたナナと愛する人を悲しませたくないと恋愛や結婚を否定する軍艦艦長のオリヴァー。ナナの周りの大人たちがとてもいい人で生活の為にナナが髪の毛を売った時も法外な値段で買い取ったり用事で立ち寄ったナナに食事をとらせたり、さりげなく祖母と孫の応援をしてくれる。戦争の最中相手を思いやりながら少しずつ進展するじんわりしたラブストーリーがいい。

ネタバレヒーローは45歳の元海軍提督。提督ってメアリーポピンズをすぐ思い出す。で、退役した途端年の離れたお姉さまたちに縁談をわんさか持ち掛けられ便宜結婚を画策。ヒロインは夫を無実の罪で奪われ子供も亡くした老人相手のコンパニオン。職を無くし困窮している所をヒーローに出会い便宜結婚を承諾する。陸に上がり生きる目的を見失ったチャーリー、ソフィーは前夫のスキャンダラスな事件を告白できずに日々が経過してしまう。彼女の前夫がよくある悪い奴でないところがいいけど、でも名誉回復は有耶無耶。佐野晶さんの訳はとても読みやすくて好き。

ネタバレCIA工作員フォーチュンはミッション中、内部の裏切りにより武器商人アーマドに狙われ縁もゆかりもない町に身を隠す身。彼女が身分を隠して潜伏するアメリカ南部シンフルの町にハリケーン到来、大嵐の町に精巧な偽札が舞い散る。偶然とはいえ田舎町に武器の密売ルートがあり彼女がアーマドに見つかるのも時間の問題に。敵から逃れる一連で≒恋人未満の敏腕保安官助手カーターに自分の正体を知られる羽目になり初めてミッション終了後の自分の将来を考えはじめる。7作目にして段々本格ミステリー味を帯びてきて早くも次作を待ってる。

ネタバレ子爵の孫娘にもかかわらず両親亡き後天涯孤独の身となり賭博師として身を立てていたソフィー。小さな頃から数字に強くたぐいまれな確率計算で堅実に財産を築いていく。賭博場で弟を探しに来た公爵ジャックに見初められ無謀な賭けに負け拉致されてしまう。ソフィーをスキャンダルに巻き込んだ自覚もなく彼女を愛する堅物で無神経なジャックと祖父に見捨てられ身一つで生きていくつもりが叶わぬ恋に落ちてしまったソフィーの苦悩。タイトルから想像する程ひどい事は起きない模様。魅力的な登場人物の相関が知りたいので関連作品が読みたい。

ネタバレ次男として生まれ図らずも爵位を継いだチャールズ。結婚にうんざりし従順で邪魔にならない麗しい花嫁なら結婚しても良いと宣言してしまう。一方セラフィーナは自分の意見を持つ活発な女性だが結婚してもほっといてくれるなら…とチャールズの望む女性を演じ家の為に婚約を取り付ける。しかし田舎でチャールズに生き生きと行動する姿を見られてしまい思わずセラフィーナの妹サリーだと偽ってしまう。サリーにどんどん惹かれるがセラフィーナとの婚約を破棄するわけにもいかず二人の間に悶々するチャールズ・・・って、何とも優柔不断な男が悪い。

ネタバレデルフィニア戦記中でリィが養女になって妃になる頃の、多分どこかで読んだ様なお話とシェラが主人公の書下ろし。女性として任務遂行する事ばかりだったシェラが初めて自由戦士という男として行動するよう命を受ける。シェラの道中を興味本位でヴァンツァーとレティシアが尾行。図らずも事件に巻き込まれ何とも妙なことに。2021年、時間を経て本作の補完として読みごたえがあった。