なるほど。これはしてやられた…。映画化にも向いてそうだ。叙述トリックもだけれど、構成も効いている。犯人が誰かよりも、あの就活の異常さとか、人間の多面性とかの方が個人的には刺さった。

もはや経理ではなくて、結婚あるある現実ネタ豊富で共感するやらグサグサくるやら…。それにしても、やったー！新刊だあ！この２人こんなに進んでたんだっけなあ！と思っていたら、まさかの10巻11巻読み飛ばし…！先に12巻を読んでしまった…！今から読まねば…！！

結構楽しみにしているシリーズ。少しずつ心を通わせていく様子がいい。次巻もう少し話が動くかしら？番外編が地味に怖かった…。

設定は安楽椅子探偵もの。しかし、安楽椅子探偵は幻視を見てしまう認知症というところが謎解きのポイントにもなるという斬新さ。ミステリは書き方によっては殺伐としてしまうが、何となく落ち着きと温かさのある作品だった。こういう作品もこのミス大賞になるのか、と不思議な満足感を得られた。

通信、特別な高校に入れたいなら小六から中一の学力、就職力の高い特別支援学校なら大体小四の学力。目安がわかるのはありがたい。そして学力よりも適応能力や社会性。ヴァインランドII、SM社会生活能力検査、KIDS（乳幼児発達スケール）といったアセスメントツールは初めて知った。

なるほど。これはしてやられた…。映画化にも向いてそうだ。叙述トリックもだけれど、構成も効いている。犯人が誰かよりも、あの就活の異常さとか、人間の多面性とかの方が個人的には刺さった。

しまった…こんな続きが気になる展開になるなんて…せめて次巻の発売情報が出てから読めばよかった。出産シーンが怖すぎて鳥肌もの。

52Hzのクジラが実はあまり好みではなかったのだけど、こちらはよかった。最終章あたりでまさかの展開にページを繰る手が止まらなかったけど、みんないろんな傷を抱えながら前に進んでいて、最後まで読んで良かったと思える本だった。