それぞれ覚醒して次へと進んでいく女性たち。真世がなかなか仕事にならないのが気の毒な気がするけど、がんばれ！こんなバーがあったら行ってみたい。

柏木は気の毒ではあるけど、光源氏ほどの度胸はなかった。夕霧は父親似？若いころは真面目だったのに、血は争えない。女三の宮は、柏木との関りで自分の意思と意志が出てきたのに、それが若くして出家の道へと行ってしまう。この巻まで読んで、誰か幸せだった人はいたのだろうか？紫式部は何が一番訴えたかったんだろう？ただ、枕草子のようにキラキラしたことだけよりも、人間味を感じる。

先に読んでいたシキブやナゴンのような華やかそうでいて覇権争いで大変な宮中とは違い、のんびりだけど夢（妄想？）はキラキラしてる。ムスメの実の母が何とも言えない感じだけど、まま母が別の世界を見せてくれたり父親と一緒に東国に行ったりした経験がムスメの人生を豊かにしたのかな？と思う。更科日記はタイトルしか知らなかった。この時代の女性たちは書くことで自分を表現してたのかな。次は和泉式部日記が出るかな？とひそかに期待をしている。

毎年この時期に出る手帳を扱った記事。私はどちらかと言うと予定ではなく日記で、しかも休みの日に思い出してまとめてそれぞれの日に書いている。1年経っても空白がいっぱいで、もういらないのでは？と思うが、毎年この時期は「今年はどんな手帳が出るのかな？」とワクワクしてしまう。この記事に載ってる方々は、キレイに書いてるし絵も上手。とても真似できない。手帳はここ数年同じものを使っているし、ペンもほぼ確定してるけど、新しいツールの情報は見ていて楽しい。

京都だったらあり得るかも...と思えるストリーが、万城目ワールドの好きなポイント。今回も十二分に楽しませてくれた。『三月の局騒ぎ』は、寮生活を思い出すのと今年の大河と相まって、何とも言えぬ味わいがあった。『六月のぶりぶりぎっちょう』は京都で六月の事件、甲冑とキーワードが揃ったら、もう本能寺の変しかないでしょうと心躍るで出だしだった。勉強不足のため「ぶりぶりぎっちょう」は万城目語だとばかり思っていた。自分の寮生活でも、ナゴンやシキブがいたのかも...と思うと、ちょっと楽しい。

藤壺の宮が亡くなった時に詠んだ歌が、とても素敵だった。気持ちを31音で表現できる事を尊敬する。私はとにかく説明も文章も上手くまとめられない。31音できるようになりたい。

それぞれ覚醒して次へと進んでいく女性たち。真世がなかなか仕事にならないのが気の毒な気がするけど、がんばれ！こんなバーがあったら行ってみたい。

どうしても藤壺の宮が忘れられない源氏。三の宮が忘れられない柏木。そして因果応報へ。