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2024年5月の読書メーターまとめ

R C
読んだ本
17
読んだページ
5640ページ
感想・レビュー
6
ナイス
79ナイス

2024年5月に読んだ本
17

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • ぽん

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

R C
ネタバレ介護施設で暮らす93歳のジェイコブが若かりし日を回想する。突然帰る場所を失くしサーカス団に飛び込んだ彼が、3か月半の間に経験した出来事。現在と大恐慌時代を行き来し、今も昔も波瀾万丈な人生が繰り広げられる力作というか大部でした。個人的には好みでない話なのに読んでしまった… 当時のサーカス運営の非人道的な実情や暴力、その他諸々がかなり不快+主人公周辺はハッピーエンドのようだけれどそうじゃない他の部分もてんこ盛りで、93歳の彼だから折り合いをつけて語れるような、生き抜いた人生の重みと割り切れなさを感じました。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
6

R C
妻の留学に同行した作家が、ノルウェーで生活した1年間。うつ病や睡眠障害などの不調を調整しつつ、言語習得や習俗の感覚的な理解が少しずつ進んでいく様子が、自分軸で日々の生活を送れるようになる回復過程と重なるようで、読み手としても癒しだと感じました。転地療養的な意味合いがあったのかと思いますが、鳥の声や陽の光、四季の移ろいや食文化、人々との出会いの流れるような描写も、良し悪し快不快それぞれ書き分けたものが好ましい。地味な話ながらしみじみよかったです。
が「ナイス!」と言っています。
R C
7短編。劇的ながらどう受け止めてよいか戸惑う話が続きますが、ままならない現実に対し向き合おうと努力したり異国や大きく異なる環境へ逃げ場を求めたりする人々の姿が、読み進めるうちに見えてきます。家族の失踪、疾病、事故、紛争といった個人の力では制御困難な状況、他と分かり合えない絶望的な感覚に対し、登場人物たちがどう行動するか。『ワトソンと鮫』の紛争地帯で働く医師たちの話が印象的でした(紛争下で医療活動に従事する意義/惨事を経た後の意識変容)。
が「ナイス!」と言っています。
R C
ネタバレ介護施設で暮らす93歳のジェイコブが若かりし日を回想する。突然帰る場所を失くしサーカス団に飛び込んだ彼が、3か月半の間に経験した出来事。現在と大恐慌時代を行き来し、今も昔も波瀾万丈な人生が繰り広げられる力作というか大部でした。個人的には好みでない話なのに読んでしまった… 当時のサーカス運営の非人道的な実情や暴力、その他諸々がかなり不快+主人公周辺はハッピーエンドのようだけれどそうじゃない他の部分もてんこ盛りで、93歳の彼だから折り合いをつけて語れるような、生き抜いた人生の重みと割り切れなさを感じました。
が「ナイス!」と言っています。
R C
何気なく手に取ったところ一気読みでした。フィリップ・プティが世界貿易センタービルの間を命綱なしで綱渡りしたある一日が切り取られ、ベトナム戦争時代のニューヨークでそれぞれの人生を生きる人々の群像劇が展開。犯罪や売春、違法薬物が蔓延するスラム街や世情を背景に、その日その日を刹那的に生きる人々、戦争で身内を失った女性たち、社会的には歯車の一つでしかないと自覚しつつ日々のささやかな幸せをかみしめる中年男性等々、劇的な内容を次々繰り出しかつ破綻なく読ませる構成がうまい。人生を振り返る年代になり読むと沁みました。
が「ナイス!」と言っています。
R C
6篇中3篇が東日本大震災関連の話で、他1篇でも一部触れられている。高校卒業直後にボランティアとして被災地に足を運んだ女性の『自分がなんにも出来なくて無能なのがこわかった/自分がもっとなにか出来るって思ってたの』(『海と陸』)という言葉に、当時の思いがよみがえりました。市井の人の日常や人生のある地点を丁寧に拾い上げた作品ぞろいで、どれも好感が持てます。『枝豆』で、”草食系男子”という言葉からこんな風に話が展開するのかと感心しました。
が「ナイス!」と言っています。
R C
飛行機や無線が重要な連絡手段の、カナダ北部で少年時代を過ごすノアを中心に、村や都市での人々生活が語られる。単なる少年の成長物語ではなく、死が身近にある日々や各人の複雑な家庭環境、北部の自然、綱渡りのような都市生活、と一筋縄ではいかない出来事が連続し登場人物それぞれの個性も際立った、少し重ためでしみじみ噛みしめる系の話でした。先住民クリー・インディアンの習俗も少し描写され(作者は北極圏先住民との交流や研究の経験あり)、距離や時間を隔てた人たちが無線で結びつく様子に心が温まります。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/04(3848日経過)
記録初日
2013/11/07(3875日経過)
読んだ本
2149冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
632345ページ(1日平均163ページ)
感想・レビュー
1306件(投稿率60.8%)
本棚
12棚
職業
専門職
現住所
大阪府
自己紹介

社会人になって十数年、ようやく落ち着いて本を読む時間ができました。読みたい本を少しずつ。

最近は外国の小説の初読・再読が多いです。有名作品を意外と読んだことがなかったり、同じ作品でも訳者によって趣が異なったり、まだまだこれから。新しい本との出会いが何より楽しみです。医学・薬学系の分野にも関心があります。
※レビューは、読んだ時点の自身の感情を含めた記録として書いています。

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