脳のメカニズム的な話かと思いきや、読書史と労働史から紐解かれていて面白かった。明治、大正、昭和、、、とわたしたちはどんどん働くようになり、コントローラブルなものを手に取り求める。そしてアンコントローラブルなものを切り捨てていく。読書は知識なのかノイズなのか。全身全霊を辞めるや半身で働くはブスブス胸に刺さった。わたしも読書はし続けたいな。本が読めなくなったら終わりだと思ってるから、わたし的な健全さで本を読む人生を歩みたい、

新潮文庫プレミアムカバーで読んだどうしようもない男のはなし。フツウのサラリーマンがカフェで働く少女を見初めてもらい受け、自分好みに育てる。自分好みに。。。って何もかもそんな上手くいくはずない。ナオミの奔放さと譲治のアホさというかキモさというかヤバさというか。谷崎潤一郎はどんな気持ちで『痴人の愛』を書いたんだろうか。面白かった！

タイトルのインパクトで読んだつもりになっていたけど未読だった1冊。麻子と治子と育子。犬山家の三姉妹は正に三者三様。DVや結婚、セフレのような関係。思えば男女間にはいろんな問題があって多くの人たちが日々思いわずらっている。思いわずらうことなく愉しく生きよ。この言葉の意味は深い。「家族に愛されると、人は強くなるのね」。これですよ。

現代アートから影響を受けたというこの『ノイエ・ハイマート』。様々な国で難民となった人々。新しい故郷、ノイエ・ハイマートを求めて辛くても辛くても進む人々。過去の話もあるけれど、現在進行形でもある。わたしたちはそのことを忘れてはいけない。

明らかにぐでたま買い。どのページのぐでたまも可愛すぎて可愛すぎて。でも可愛いだけじゃない。マルクスの資本論がわかっちゃう。興味を持つための掴みとして最高な1冊なのでは。

なりゆきで夜一緒に歩き出した人々。歩くって思考が整理されていい。それにしても實成はいろんなことを考え（すぎて？）いるけども。寂しいやムカつく、悲しいなど感情はたくさんあって、相手の気持ちを慮ることもできる。だけど、その感情は本人だけのもの。いくら近しい相手であってもじぶんのものにはならない。こたえを出せるのはじぶんだけ。

脳のメカニズム的な話かと思いきや、読書史と労働史から紐解かれていて面白かった。明治、大正、昭和、、、とわたしたちはどんどん働くようになり、コントローラブルなものを手に取り求める。そしてアンコントローラブルなものを切り捨てていく。読書は知識なのかノイズなのか。全身全霊を辞めるや半身で働くはブスブス胸に刺さった。わたしも読書はし続けたいな。本が読めなくなったら終わりだと思ってるから、わたし的な健全さで本を読む人生を歩みたい、

大好きな稲垣えみ子さんの旅エッセイ。旅と言っても現地でいつも通りの生活をする！という異国生活エッセイ。場所はフランスのリヨン。もぅ行きの飛行機からドキドキで、人と人とのふれあいにほっこりし、なじめなさにシュンとする。読んでて感情が忙しい。でもなんか最近のわたしの気持ちとリンクしてて、時々涙ぐんだりもした。稲垣さんの文章って本当に飾らずに心から出ている言葉って気がする。だからどんなエッセイでも胸を打つのかもしれないな。

まず表紙がかわいくて、ページをめくればもっとかわいい。たくさんのテキスタイルと島塚さんの言葉に心が満たされる。テキスタイルデザイナー・イラストレーターのフィンランド在住　島塚絵里さん。暮らしを豊かに自分らしく笑顔で生きる100の言葉がほんとに沁みる。いつかフィンランドに行ってみたい！

孤独な老人が抱えている秘密。当人だけでなく、周りのひとりひとりの過去を紐解けば色んな想いが出てくるもの。その想いは通じていたり、全く理解されていなかったり。切ないなぁと何度も感じた。