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yokosen
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91点。構成が左右対称にまとまっていて、読みやすい、まずはとても気に入った。前作にも似て、登場人物の内面にはかなり余白をとる作風。「日常の謎」ミステリが一種のリアリズムだからなのだろうか、登場人物の動機や心情が全て語り尽くされるわけではない。わからないものはわからないままでも良い、そこは事情があったのだろう、その内容は踏み込むことはしないよ、というスタンスは通底している。
yokosen

本作では各人の認識が入れ子状態になっており、そこが謎を生んでいる。まずは脚本家と撮影班のディスコミュニケーションのレイヤー、その上にビデオ作品、さらに上に推理する面々、3つの仮説、折木の結論、その上に女帝、その上に古典部の助けを得た折木、そして別次元で千反田える。状況の把握は力関係に等しく、各々が各々の把握に対してより上位の認識を得ようとする、そういう競争の構図がエキサイティングだ。認識は唯一無二でなく、相対的なものであることが示唆されている。

05/04 00:16
yokosen

副題に関しておもしろいことを書いてくれてる記事があったのでリンク。http://d.hatena.ne.jp/genesis/20060621/p1

05/04 00:28
6件のコメントを全て見る
0255文字
yokosen
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81点。訳者あとがき、解説ともに良い。アメリカ文学史をふまえて、という読み方が一般的なようだし、その点「南瓜糖の日々」とは違う。しかし僕らが「ビートニクが志向した文明の『喪失感』を感じさせない」とか「『白鯨』が表象するアメリカって肩に力が入ってて」とか言い出すのも、なんか違うんだよな。難しい。
yokosen

特によかった断章は「せむし鱒」「〈アメリカの鱒釣りホテル〉二〇八号室」「タオル」「砂場からジョン・デリンジャーを引くとなにが残る?」「クリーヴランド建造物取壊し会社」だ。正直、前半は読むのに時間がかかった。ノーマン・ロックウェルに描かれそこなったような登場人物、オー・ヘンリーほど立派でない筋書き、そういうものに対して、なぜこのような語り口なのかが、理解できなかったからだろうかと思う。

03/25 18:17
0255文字
yokosen
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85点。たとえばこれを本格VS社会派もしくは社会派VS新本格の文脈に置くというのは無理があるのではないだろうか。作者の狙いはそれらとは全く別の部分にあって、そこが最も興味深い。日本の本格ミステリが辿るかもしれなかったもう一つの可能性、と考えると若干しっくりくる。解決への筋道は今読んでもかなり妥当。最後のずらりとした解決編は非常に好み。あれくらい短いのが良い。
yokosen

最初の登場人物勢ぞろいはなかなかつらい。勿論「犯人は序盤から登場していなければ」の履行であろう。舞台と登場人物のリアリズムとしては、かなり高レベルなものになっていて、驚いた。読者の持つステロタイプを借用して成り立つ「旧家」みたいなものではなく、文豪の取材力のようなものに唸った。

08/28 01:41
0255文字
yokosen
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75点。冒頭から嵐がやってくるまでの文章力は抜群だと思う。日本の良くも悪くもガラパゴス化したミステリを読んでしまっていると、うーん、これはショートショートだよなぁ。などとと思うも、映像には非常にし易いのではないか。日本の作品にはない本作の美点は、全ての描写に理由づけがあること。感覚とか、解釈は読者に任せるみたいなこともなく、論理立てた部分がよい。疑問なのは、石積みがハリケーンで崩れていなかったこと。もしかしてこれ、自分が読解できていないだけか?
0255文字
yokosen
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74点?。正直よくわかっていない。本作、序文とエピローグが無ければ、幻想的な日記のようにも見えるだろう。南米の様子はいかにもグリンゴ(南米のアメリカ人)の語り口であり、ゴーギャンの描くタヒチのような湿り気と、甘やかな憂鬱がある。主人公のしばしば行う即興でたらめ小噺(ルーチン)は、ボルヘスの小説の登場人物を思い起こさせるかもしれない。ただ、僕はこの小説の意味を計りかねている。そもそもバロウズはホモセクシャルなのかといえば、段々疑わしくなってきた。妻の射殺を
yokosen

あれだけ悔やみながら、男と乳繰り合ったりするものだろうか。むしろ、物語と現実との間で小説に目覚めるバロウズ、麻薬でぐじゃぐじゃになった主体の、いわば『境界性(マージナル)』の一部として、『おかま』は導入されているとさえ思える、かなり大げさに言えば。

01/19 21:19
yokosen

バロウズ序文で次のように言う。この文章は、外在する物語が、以降内在化する契機となった、と。本作は、物語という大きな人格に呑まれつつあるバロウズの彷徨が、ぬんめりとした文体で書きなぐられている。と書けば一応まとまったか?

01/19 21:25
0255文字
yokosen
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61点。意外、クソミソに言うほどではない。ただ確実なのは、彼自身が言うほど、水嶋は小説を書きたがってはいない。題材、キャラ、オチにしても、自身のキャリアを投げ出してまで世に問いたいのがこれなのかと疑問。執念も尖った部分も無い、単に程々に頭の良い人間が書いた小説だ。みんな、まんまと彼のやり口に引っ掛かってしまったようだ。既に中堅作家の一生分を売った今、彼はこう言うだろう、『俺はロックをやりたかった』『俺はボクシングに興味がある』。言っておくが彼のしているのは、タダのハタ迷惑な自分探し以外の何物でもないぞ。
0255文字
yokosen
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79点。このラノベがすごい!のバイヤー版で三回登場(次点は空色パンデミック)するので購入。欠点は、グループSNEの人だからかどうかはわからないけど、超能力者が集まる場所という世界設定の特殊さに無自覚であることか。だが、とても楽しんで読んだ。件の乙一も猫と幽霊でファンタジーを書いているが、自分はこちらの方が好み。ミステリ、それもハードボイルドの文法(話の組み立てかた)書かれているので、苦手な人は多いかも。時かけと涼宮消失がウケた角川だから、作者も狙って書いてるんかな、キャラの回しかたも戦略的。読み味も独特だ
yokosen

これはタダのセカイ系ではないかという批判も多い。まさにそのとおり、だがそれは恐らく間違いだ。幾人かが亡くなるこの小説で、たびたび主人公はリセットがあれば問題ないと言う。しかしラスト、彼はあの世界を知らない彼女に詫びるのだ。この対比は、自分だけが背負えばいいという主人公の限界論理の綻びであるし、作者も意図的だろう。近い将来、主人公は世界を騙し続けてきた代償をイヤというほど味わうことになる、これはその伏線だ。と思うのだが、僕はよく買い被る癖がある

01/12 19:37
yokosen

のであまり本気にしないでください。

01/12 19:38
3件のコメントを全て見る
0255文字
yokosen
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69点。おもしろい着想だけど、のっぺりとした読み心地。多分元ネタは文化遺伝子のミームって考え方なんだろう。根元の部分だけビシッと決めれば、詞族の親子関係や過去のアレコレに深入りせずとも、ポップに仕上がったのではないかな。作者の中でも考えがまとまってないのか、どうも物語の重心があやふや。ただ賞を取ろうってことなら、これくらい再利用可能な世界観をぶちあげないといけないのはわかる。ただ、ギャグのセンスにはちょっと目眩がした。真面目な人なんだろうなぁ。
yokosen

ライトノベルを語る言葉はとても強力なので、妄想も錯覚も楽に描写できるのね、ただ反面ピーキーで、文体の落差で読者の感覚を操作しようとなると、これは向いていない。この小説は、まず物理的な現実部分をひたすら散文的に描いたあとで、やっと詞族の物語に言及し、それが現実化するって手順をきちんと踏まないと、単にライトノベル特有の言葉の上滑りだと誤解されてしまう。哲学をライトノベルの言葉でやろうとして、逆に強力な言葉にハンドルを持ってかれてしまったようだ。

01/08 23:02
0255文字

読んだ本
91

読みたい本
10

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/11/24(5611日経過)
記録初日
2009/06/11(5777日経過)
読んだ本
91冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
20965ページ(1日平均3ページ)
感想・レビュー
65件(投稿率71.4%)
本棚
0棚
血液型
O型
職業
IT関係
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
http://d.hatena.ne.jp/yoko-sen/
自己紹介

文字数制限もあって
ぶっきらぼうになりがちですが、
お話しするの好きなので、
短くでもコメント頂ければ、
何かしらお返しできると思います。

読者としての感想というより、
作者がどう考えているかに
重きを置いてコメントしています。

点数はあとでワタシが
見直しやすくするためだけに
つけてます。
ですから、
あまり考えて
つけてるわけではないです。汗

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