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2024年10月の読書メーターまとめ

ゐづみ
読んだ本
4
読んだページ
1512ページ
感想・レビュー
4
ナイス
21ナイス

2024年10月に読んだ本
4

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ゐづみ
3ヶ月くらい牛歩で読み進め、ようやく。とにかく似た名前が頻出するので、今フォーカスされている人物がどの世代で何をやった人なのか途中でわからなくなって、起こる出来事だけを消化するような読み方になってしまった。劇的な事がほんの数行で費やされ、しかも死んだ者が幽霊になってどんどん再登場して、もう何が何やら。ただ、章毎に纏まりはあるので、連作短編集のように読み進められ、それらが連綿と繋がっていく様はなんとも奇怪で圧倒されるし、読後は疲労がありつつも満足感は得られる。俯瞰は出来ずとも、心に残った挿話は幾つかあった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
4

ゐづみ
初期の作品集ということもあり、直近の作に見られる円熟味は当然感じられず、ややもすると拙いとすら感じられるのは、むしろ新鮮だった。自分は『象られた力』の「デュオ」を初めて読んだ時に、この方の作品はずっと追いかけたいなと思ったので、そこに至るまでの道程を辿ることができたのは嬉しかった。それに「夢みる檻」あたりになると、自分のよく知る氏の作品の息吹が感じられた。
ゐづみ
優れた作家というのは優れた読者であるという自明を再認識させられた。水見稜さんの作品は読んだことがないけど、氏の批評を読むだけで興味をそそられるし、自分が読んだこと/観たことがある作品に対しても、より芯をくった洞察をしていて、フィクションへの視力が桁外れに良いようだ。自身の創作に関してもかなり赤裸々に開陳していて、『グラン・ヴァカンス』や『ラギッド・ガール』を読んだのはもう何年も前の事なので記憶はかなり薄れているが、もし読んだ直後だったなら、副読本としてこれほど有難いものはなかっただろう。
ゐづみ
3ヶ月くらい牛歩で読み進め、ようやく。とにかく似た名前が頻出するので、今フォーカスされている人物がどの世代で何をやった人なのか途中でわからなくなって、起こる出来事だけを消化するような読み方になってしまった。劇的な事がほんの数行で費やされ、しかも死んだ者が幽霊になってどんどん再登場して、もう何が何やら。ただ、章毎に纏まりはあるので、連作短編集のように読み進められ、それらが連綿と繋がっていく様はなんとも奇怪で圧倒されるし、読後は疲労がありつつも満足感は得られる。俯瞰は出来ずとも、心に残った挿話は幾つかあった。
が「ナイス!」と言っています。
ゐづみ
何気に、東京創元社刊は初か。いろんな雑誌に短編が掲載されているのに、単行本になるのはなんと9年前の『シャッフル航法』以来。眠っている作品はそれはもう沢山あるので、これを皮切りにどんどん本にして欲しいところ。あとがきにもある通り、最古から最新まで、氏の執筆歴を横断するラインナップとなっていて、発表が近いほどとっつきやすい。特に後半二編はモチーフもわかりやすく、読み応えもある。「ローラのオリジナル」関しては、珍しく湿度を帯びた語り手が設定されていて、モチーフに対する憤りのようなものを感じた。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/14(4002日経過)
記録初日
2013/12/17(3999日経過)
読んだ本
290冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
98790ページ(1日平均24ページ)
感想・レビュー
237件(投稿率81.7%)
本棚
0棚
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