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2024年10月の読書メーターまとめ

あざすたしあ
読んだ本
15
読んだページ
4519ページ
感想・レビュー
15
ナイス
101ナイス

2024年10月に読んだ本
15

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • サクラガワ

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あざすたしあ
大学でバンドを組んだボーカルの女の子とギターベースドラムの男の子3人が大人になるまで。序章は女の子の少女時代が語られ、そこから、それぞれの20代~30ちょっとまでの葛藤や出会いや別れが1章ごとに語り手を変えて進んでいく。バンドの結成から挫折、みたいな話はあまたあるけれども、小野寺さんの地に足の着いた語り口で、どこにでもいる大学生だった人たちの話として語られているのでさらっと読めた。彼らが取捨選択して大人になっていく姿は、それぞれ無理なくでも一生懸命で素敵だなって思った。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
15

あざすたしあ
実は最近はやりの(はやりすたりの問題じゃないけど)毒親問題もはらんだ小説だったんだな、と。しかし平凡なイヤミスとは一線を画してるすごみがあった。
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あざすたしあ
ネタバレ盗撮の濡れ衣を着せられる系の話なのかな?と思って読んでいたので、出来心で本当にやっててびっくり。「痴漢よりひどくない」とか「事件にならずに済んだ」とか、言い訳がましい男性とその母親に腹が立つ。プロポーズされた女性がうじうじするのは、まあ、5年付き合ってて結婚するつもりだったならそうなるのも分かる気は少しだけしたけど・・・第2章の男性目線で描かれる物語は色々無理があるなと思った。盗撮の被害者の少女が家族からある意味搾取されている子だから、対等な会話をしてくれる盗撮男の方が話せる、みたいな描き方に抵抗がある。
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あざすたしあ
ネタバレ海外ドラマから日本であまり話題にならなかったドラマまで柚木さん視点で丁寧に分析されているレビュー本としては面白かった。しかし、クドカンと香川照之への愛が冷めて時間が間もないというのもあり、そのあたりへの書き方は生々しくて読んでいる方も辛かった。創作物の中で多少はフェミコードに引っかかる描写があっても、俳優がかっこいいとかセリフが面白いって軽薄に楽しむことも私自身は時にはありだと思っているので、柚木さんが「今の時代ならセクハラ」「これは女性の描き方が」とジャッジしていくのがちょっと読んでてしんどかった。
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あざすたしあ
出身地の金沢を舞台に唯川恵が書いた連作小説。大正が終わり昭和を迎えたころが舞台。金沢の花街で芸妓として生きる、控えめで我慢強い朱鷺と、ハーフで目立つ見た目をしているトンボ。若い二人が花街の男女関係や様々な事件を見聞きし、時には巻き込まれ成長していく、ある種の青春小説。ふたりを見守る幼なじみの板前がとてもいい男(コバルト時代から唯川作品に時々出てくる明るくヒロインを見守り何かあると駆けつけてくれる素直な男性キャラが好きです)でした。しかしこれから戦争が来ると知っていて読んでるのでそれもまた切なく。
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あざすたしあ
性的に奔放すぎる母親のもとで性行為に嫌悪感を持って生きてきたヒロイン・小鳥が、弁当屋を営むリムジン君と出会って、心身ともに解放されていくお話。小鳥の少女時代の親友とのエピソードとか、リムジン君を育ててくれた人のキャラ立ちの仕方が、初期吉本ばなな(キッチンとか悲しい予感あたりまでの)っぽいムードだなぁと思いました。ファンタジーのようで生死をごまかさずに描いてる感じが。
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あざすたしあ
恋愛やセックスを欲さない女性と、男らしくあれと育てられた男性が恋をする。ヒロインの魅力が私にはちょっとよくわからなくて、これくらいの子なら、普通に性的にも恋愛的にも愛し合いたいというもっと魅力的ないい子いるんじゃないのかなって途中読んでいてモヤったりもした。なんか後出しじゃんけんみたいに言われる彼氏が気の毒に思える書き方だったような・・・
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あざすたしあ
一緒に暮らし記念日を祝い家で酒を飲み会話を楽しむ。眠る部屋は別々、セックスはしない。という、気の合う男女の友人で結婚した30代の男女。お互いに同じ価値観で仲良く暮らしているのはよかったね、と思うけど、ヒロインのほうが、平凡な結婚や男女関係に対してちょっと批判的過ぎるなーと思う部分もあり。自分たちみたいな生き方もあり、昔ながらのベタな生き方もあり、みたいな寛容さを身に着けると、自分たち自身も生きやすくなるんじゃないかなー。セクハラとか職場で人が壊れる様子とかつらい描写もあるけれど一気に読みました。
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あざすたしあ
食べ物も日々の時間の過ごし方もガッツリ判で押したように決めて淡々とこなしている45歳の浜野さんは出版社の事務職。編集者としてはよくやっているが会社員としては自由奔放すぎる見た目と勤務態度の平木さんと出会い、彼女の自由さに巻き込まれていく。突然のライブハウス、朝までの飲み会、そして意外な男性との出逢い。浜野さんが楽しそうになって来るのを読んでいると楽しい。皆で集まって大阪土産の551のもろもろや金沢土産のカニを食べたりとグルメな場面もとってもおいしそう。浜野さんが息をしやすくなっていく姿、ホントよかった。
あざすたしあ
2024/10/22 14:19

この、浜野さんが出会う男性が、いわゆるイケメンやお金持ちではないんだけど人として本当に魅力的。色々なことで20代30代と傷ついて来た浜野さんをホッとさせてしまう、だけど緊張感もある素敵な関係を築ける本当の大人だって思った。

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あざすたしあ
終戦直前の女学生・冬美。真珠細工職人だった父と母のもとで東京で暮らしていたが、戦争と運命が彼女を志摩の真珠会社へといざなう・・・少女があっという間に成長して大人の女性になっていくドラマティックな一代記。ジェントルマンな幼馴染みと野性的な成り上がりの下品だけど情熱的な男、という、正しい少女漫画やハーレクイン的なヒーローが出てくるところも良い。終盤まで展開が激しくて昼ドラと大河ドラマと朝ドラをブレンドしたみたいな読み始めたら止まらないお話でした。戦争で何かを失った人たちのたくましい生き方の描写も魅力的。
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あざすたしあ
演出家や役者、舞台監督など、演劇人を目指す少女たちが集まる高校で起きた一つの死。天才演出家の少女の死の真相に迫りながら、演劇に身も心もささげる少女たちの強い思いや葛藤も描かれる。 こういう本はカワイイ挿絵を付けてコバルト文庫で読みたいな、と昭和の女子高生だった私は思ってしまう。いい意味で少女小説してた。ちょっと賢くて理屈っぽい十代女子に届くにはこのハードカバーにこのデザインではないよなぁ。と。大人が読んでも面白いんだけど、作中の人物たちと同世代にこういう小説は届いてほしいなって思う。
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あざすたしあ
抑圧された女性が舞台女優として生きる道を見出し狂気にも似た情熱で演じることに没頭する物語。狂気とか病方向に舵を切るとこういう話ってありきたりになっちゃうんだよなぁ。後輩女優のキャラが印象に残った。こういう俗っぽい子が女優として成り上がる話の方が気になるかも。
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あざすたしあ
タイトルがある意味「愛した」「余命」と思い切りネタバレなんだけど、洋菓子屋で働く妻と、本当はお菓子もご飯も大好きなのに病で食事をとれなくなった夫の静かな語らいの中で、洋菓子屋を訪れる客の謎が解ける安楽ベッド探偵もの。きれいごとすぎなくてつらいけど丁寧に描かれていると思ったら著者も同様の経験をしていたようだった。ちゃんと物語として昇華して描けてよかったな、と思う(たぶんそれが救いにも愛していた人への鎮魂にもなったんじゃないかな)
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あざすたしあ
風俗や水商売の経験はないが、少しだけ自分を切り売りしてテレクラのサクラのバイトを30年程前にしていた。雑居ビルの狭くて臭うエレベーター、フロントのタバコの残り香、平日昼間に行っても薄暗い夜のにおい。その感じを、ホストクラブのフロントで働く主人公の女性の冒頭の語りで一瞬で思い出した。ホストクラブの姫とホストの駆け引きは面白かったけど、肝心の、ホストに貢いで落ちていく幼馴染みの話がちょっと消化不良?でもちょっとダサい女の子を下に見て「私はこいつよりまし」って思う主人公のいやらしさは嫌だけど分からなくもない。
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あざすたしあ
大学でバンドを組んだボーカルの女の子とギターベースドラムの男の子3人が大人になるまで。序章は女の子の少女時代が語られ、そこから、それぞれの20代~30ちょっとまでの葛藤や出会いや別れが1章ごとに語り手を変えて進んでいく。バンドの結成から挫折、みたいな話はあまたあるけれども、小野寺さんの地に足の着いた語り口で、どこにでもいる大学生だった人たちの話として語られているのでさらっと読めた。彼らが取捨選択して大人になっていく姿は、それぞれ無理なくでも一生懸命で素敵だなって思った。
が「ナイス!」と言っています。
あざすたしあ
自分自身が転勤族の子供で20歳までの人間関係が全く残ってない、みたいな育ちだったので、商店街で育った子供たち、町の中で育ってきた幼馴染みたちのお話というのはとても興味深かった。閉塞感と衆人環視の中で育ちながらもはみ出していく主人公たち。噂になったりデリカシーのない上の世代に色々言われても傷つかないで受け流してそこに居続ける強さ、たくましさに惹かれた。ヒロインのみひろのように商店街公認の彼氏がいてその弟とも惹かれ合うというというのも、ややこしくはあるが必然だな、と思った。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/11/25(5479日経過)
記録初日
2009/11/01(5503日経過)
読んだ本
1268冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
357147ページ(1日平均64ページ)
感想・レビュー
859件(投稿率67.7%)
本棚
3棚
性別
血液型
A型
現住所
東京都
自己紹介

伊吹さんの「彼方の友へ」でいろんな意味で泣かされた元編集者。
今は編集経験のある校正担当者として月刊30冊くらい仕事で漫画読んでいます(プライベートで読む漫画や本は別腹)。

とにかく日記モノが好きで、
著者自体のファンじゃないのに、
吉本ばななの日記が新潮文庫に
なってるのと
銀色夏生の日記が角川文庫に
なってるのと
浅見帆帆子の日記と高山なおみの
日記は読んでしまいます。

好きな作家→原田マハ/遠田潤子/東野圭吾(作品による)
      三浦しをん

好きな漫画→僕とロボコ(週刊少年ジャンプ)
      

信頼する書評家→藤田香織

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