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2023年9月の読書メーターまとめ

大泉
読んだ本
14
読んだページ
4162ページ
感想・レビュー
14
ナイス
130ナイス

2023年9月に読んだ本
14

2023年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

大泉
東日本大震災の際に発生した原発事故により人々が避難するなか、文字通り必死の活動にあたった消防士たちに取材したルポルタージュ。書き手のエゴのようなものが一切感じられない聞き書きの集積で、それが強い迫力をもっている。命懸けで職務にあたり、そして誰にも顧みられなかった職業人たちを歴史の中に救ってみせる、誠実な仕事です。
が「ナイス!」と言っています。

2023年9月の感想・レビュー一覧
14

大泉
大部分を占める異能力者同士の抗争はもう誰が既存のキャラで誰が新登場なのかも判然としないまま読み進めて正直しんどかったんですが、結部にバタバタバタっとドラマが一気に進行して、なんと罪作りな構成だよと唸りました。あまりにもおもしろい!どっちも主人公チームと敵対している異能力者同士の内輪揉めみたいなやつにこうも頁を割く必要あるかね?という気持ちだったのだが、この展開に納得感を出すためには必要な描写やったなと説得されてしまった。しかし冲方丁、ハンターのこと好きすぎるでしょう。
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大泉
東日本大震災の際に発生した原発事故により人々が避難するなか、文字通り必死の活動にあたった消防士たちに取材したルポルタージュ。書き手のエゴのようなものが一切感じられない聞き書きの集積で、それが強い迫力をもっている。命懸けで職務にあたり、そして誰にも顧みられなかった職業人たちを歴史の中に救ってみせる、誠実な仕事です。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
極秘裏に研究されていたウイルスが流出し、世界的なパンデミックが発生。残された人類は南極の基地で過ごすものたちのみ。しかし核ミサイルによる防衛システムの作動によって、その南極にも破滅の危機が迫る。昨今の感染症をめぐる事態を経験した私たちにとって、防疫体制や政府の対応の牧歌性が気になりはするが、それでも読ませるのは流石の腕力。のちの『日本沈没』のスケッチのような仕掛けもあり、おもしろく読みました。
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大泉
Kindleアンリミテッドで読み始めたが、あ、あ、あまりにも拙劣!!!!!!こんなんおすすめに出すなや!
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大泉
茨城県にまつわる怪談のショートショート集で各挿話に具体的な地名が紐づいているんですが、しかし中身は土着性が希薄で固有名詞を変えたらどこでも成立しそうな感じで興醒めです。この趣向で足を使って書いてない感じが出てはダメでしょう。土地の名前が実在感とを結びつける工夫に乏しいのでマジで薄っぺらいんですね。たとえば有名なトンネルなんか写真一枚添えてあるだけでだいぶハッタリが効くでしょう。現状ネットのコピペレベルのお話が集まっとるなという印象しかない。わたくし茨城に明るいわけじゃないが…
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大泉
10周年記念でボリューム満点!!!!!!!
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大泉
後半の映画ポスター批評がおもしろ!あと『花束みたいな恋をした』から「サブカル」の空疎さへの指摘は、推しをめぐるゲームみたいなことをぼんやり思った。
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大泉
さまざまなところで行った講演をまとめたもの。映画とその世界はいかに「外部」を想起させうるか、それこそが成立の条件になっており、その外部を導き入れる手段として「河」がトレンドになっとるよね、という見立てはさすが蓮實重彦の影響下にある作家やなと感じる。おもしろく読みました。
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大泉
植民惑星では革命の機運はいやまし、そして弾圧はさらに苛烈さを増す。政府軍と革命軍の大衝突がおこりいよいよ革命の成就かと思われたそのとき、総督が恐るべき真実を隠していたことを知る。ほとんどちゃぶ台返し的なかたちの破局が訪れて終わるこのセクション、どういうことだよ!こちらの期待の地平をやすやすともて遊ぶ手際、お見事でした。
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大泉
人類が太陽系の外に進出した未来。着陸時の事故の結果、文明が停滞している植民惑星の一つで、いまや圧政は強まり反乱の兆しが芽生え、そして不気味な病も現れようとしていた。SF大河小説のプロローグ的な一巻。人間、アンドロイド、亜人のそれぞれにキャラクターが立っていておもしろく読みました。続きが楽しみです。
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大泉
古墳時代の遺跡から発見された無限に砂が流れ続ける砂時計。それを発端におこる奇妙な出来事に巻き込まれた青年は、過去と未来とを行き来する高次元の存在の抗争へと誘われる…。到底認識できない存在から我々は干渉を受けているのでは、という陰謀論的な不安の感覚と、どこまでも拡散拡張していく未来と認識への恍惚に満ちた、とてつもない力技。SFマガジン連載というのもあって、必ずしも緻密な構成にはなっていないがそれも魅力になっているのがすごい。
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大泉
「戦後思想のエッセンス」シリーズの第0巻として、柄谷行人と見田宗介という存命の巨人二人に大澤真幸がインタビューする。本書が出てから見田宗介が亡くなるまですこし時間はあるが、自著を総浚いで振り返るまあ最晩年の総括みたいなインタビューになっていて、おもしろく読む。最後に柄谷と見田の仕事を大括りにして論じる大澤の力技もお見事。
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大泉
わたしたちが自明のものとして生きる消費社会の歴史と現在、そして展望として消費者である権利を擁護するためのベーシックインカムが説かれる。消費のモードや心性の分析を経て、あるべき社会構想まで提示する構成が存外に骨太で大変おもしろく読みました。「推し」をめぐるエコノミーとかまさしく消費社会論の道具立てで説明できる現象よね、と納得。
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大泉
人類学の知見を参照し、わたしたちのくらしのそこかしこにアナキズムの実践がありうることをエッセイ的な調子で示していく。森『もう革命しかないもんね』が自らの生活をその参照軸として現代のわたしたちにあり得るアナキズムを示したとすれば、本書は空間的に離れた他者こそをその資源にしている。熊本地震のなまなましい体験の叙述なども印象に残る、よい本でした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(3795日経過)
記録初日
2013/11/07(3842日経過)
読んだ本
2147冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
645014ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2137件(投稿率99.5%)
本棚
2棚
性別
職業
大学生
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