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2025年12月の読書メーターまとめ

リブっち
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2025年12月に読んだ本
33

2025年12月のお気に入られ登録
2

  • 轟直人
  • もちこ

2025年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

リブっち
ネタバレ主人公の周囲で事件が起きる異常事態に加え、歪な家庭環境や不思議な力を使う老女、死者であるS君の転生マスコット化と、現実と幻想が幾重にも重なる構造が印象的。語られる出来事のどこまでが現実で妄想なのかの線引きを常に考えさせられる。転生を当然の様に受け入れる人物達も、それが世界常識なのか、あるいは認知の歪みなのか判然とせず、その曖昧さが物語の推進力になっている点が好みだった。序盤の荒れ切った家庭描写は正直かなりきついが、叙述トリックの気配が常にまとわりつき、ジメっとした不気味さが作品全体の読み味を形作っている。
が「ナイス!」と言っています。

2025年12月の感想・レビュー一覧
33

リブっち
ネタバレ刊行順で先に『冒険』を読んだが、1作目から触れようと次はこちらを。短編によって既に頭の中でホームズ像がパターン化されている状態でも、初作から彼の魅力が変わらず凝縮されていると感じる。事件現場ではなく家を訪ねた段階でほぼ見当がついていそうな態度や、ニヤつきながら余裕を見せる様子がいかにもホームズらしい。警部たちに軽く扱われつつも、決して手柄は渡さないという意地の悪さが垣間見え、完璧すぎない人間味が逆に魅力として映る一作だった。事件のスリルそのものより、「ホームズという変人の紹介」に重きが置かれた物語。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレPT離脱組を始め、皆が一行の行方を案じ同じ局面を見守る熱い構図とドタバタ劇。翼獅子のやり方はやっぱ不誠実。色々ごちゃごちゃ言った後に「冒涜だ」と一蹴出来るセンシが最高。しかしマルシルとは和解したものの、当初の目的だったファリン蘇生だけはしておこうよ…!すっかり願いを否定する流れになってしまったが、一体どうなる。マルシル離脱後はイヅツミが突っ込み役に回るのも面白い。すっかり丸くなってしまって。しかし「血が混じれば寿命は本来に戻る。今の方が不自然」という流れてしまった彼女の見解。とっくに世界歪んでたりする…?
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リブっち
ネタバレシスル決戦。残されたライオスが魔物知識で活路を見出す。本当追い詰められてからが強いPTだよ。カナリア隊が封印解除前に辿り着くも、強引さが事態を悪化させ、結果的にマルシルが解く展開は痛烈に皮肉。管理的なエルフ達のやり方を嫌って故郷を離れた彼女が、守るため支配したシスル側に立たざるを得なくなるのが切ない。そして翼獅子の本性、彼も欲を「食べる」存在。ライオスに本音を吐露するカブルーを見るに、結局彼相手には直球が効果的。翼獅子も素直に欲を語る相談の体でいれば、ヤツなら上手いこと妙案を講じてくれた気がするのにな~。
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リブっち
ネタバレ迷宮ウサギがこれまでで一番怖い…!メルヘン世界観で淡々と首を切られ味方キル率が最も高い異質さ。しかし機転の利かせ方は毎度面白いけど、倫理観も崩壊してきたな。ヤアド肉壁に死体が踊る光景と狂気が最高。翼獅子に近づいた影響…?マルシルの願いも明かされ、古代魔術への執着、恐怖、色々繋がり腑に落ちた。あまりに優しい願いだけど、広範囲で最も危うい。ファリンを討つ場面のライオスの葛藤と覚悟は、逃げずにやるべきことをしっかりやり切り格好良かった。そしてシスル戦開始。流石に住民達を担いで殴り込みという訳にはいかないらしい。
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リブっち
ネタバレ魔物メシは美味そうなものが多いと感じてたけど、サキュバスドリアだけは虫・脳・謎ミルクでキツイって!夢の中を介してついに翼獅子と邂逅。彼が提案する「外部交流可能な町作り」構想は、ライオスも狂乱の魔術師の望みも満たす折衷案に思えたが、後にカブルー側視点で印象が反転するのが面白い。欲を奪われたが故のぽんこつミスルンと、世話を焼かざるを得ないカブルーの関係性が微笑ましくて好き。迷宮誕生の経緯も明かされ、世界観がほぼ見えたと思う。サキュバスの虫/悪魔別種の話から翼獅子へ繋ぎ、更に悪魔疑惑を疑う構成がよく出来てる。
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リブっち
ネタバレチェンジリングはこの巻で終えるには惜しい程使い勝手の良い仕掛けだなあ。食材の変化から敵の変化まで万能。ローグライクゲーなら最強格の能力だよソレ。生と死の境界が曖昧な不死迷宮の真理は、食べることが殺すことになるというのが攻略の鍵になりそうなのには感心した。竜肉ハムの時点から布石は打たれており、食事要素をメイン話の核心に絡めて来るのは巧い。発案者が様々抱えてたセンシなのもまた良い。そして地上組も迷宮へ。長寿ゆえに他種族理解が薄く管理者然と振る舞うエルフ達と、犠牲を出したくない板挟みに遭うカブルー君に幸あれ。
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リブっち
ネタバレ新加入の偏食イヅツミにより、魔物食を改めて見つめ直す。マルシルの「面倒くさい、嫌だでは目標から遠のく」という言葉が説得として的確だし、良いお姉さんぶりが出てる。一方の地上編、故郷の悲劇を繰り返さないため部外者で終わらない覚悟を示すカブルーは、もはや裏主人公。そしてセンシの秘密。ウミガメのスープのような過去に、変人ライオスがあらゆる流れをぶっ壊して救っているのが痛快。克服して改めて仲間に誓いを立てる流れはRPG定番イベ感があって好きだな。巻末まで来るとイヅツミも色々見聞きして馴染んできたのを感じる。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレライオス、ファリン魔物化を見て「すごくかっこいい」は流石にヤバい…!それでも一番真面目というキャラ造形が個人的に好きな反面、読者の中には彼が苦手な人もいるはず。シュローやカブルーはその代弁者としてきっちり対立意見を叩きつける良い存在で再登場が楽しみだな。しかしマルシルは必死にやったのに抱え込んでしまって可哀想…。そして精神攻撃の地下6階層へ。偽物回が秀逸。定番ネタをここまで丁寧にやるとは思わなかったし、ライオスの他者理解の浅さを突きつける反省会でもあり、読者への理解度チェッククイズにもなってて面白かった。
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リブっち
ネタバレファリンは再加入して竜受肉で戦力アップ!そんな想像していた展開とまるで違った…。ギャグ回だと思った例の絵画回も、何度も助けられては食料を盗まれるカブルーPTも、弱小チームの単なる天丼ギャグに収まらず、ライオス達を俯瞰する存在としてキャラ立ちしてきた。どこかゆるく冒険していたのが、ここに来て異常性として新視点を得るのは面白いな。新章への助走として、これまでフレーバーと見られた要素が一気に収束する構成が楽しい。チルチャックの慎重さがこの無鉄砲な一行に不可欠な存在だと再確認させられる描写が多々あるのも良かった。
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リブっち
ネタバレナマリ視点の地上編で、外の世界情勢や価値観が見えて来た。蘇生の定義が整理され、何が難易度を左右するのかが明確になる点が面白い。地下ではいよいよ赤竜戦。やはり飯知識を絡めて突破するのがこの漫画。戦闘描写自体も普通に見応えがあった。ファリンの蘇生にはマルシルのイマイチ不明瞭だった魔法系統、センシの考え方といった前振りが効いてくる。やっぱり凄い魔法使いだよね…!?そして復活した彼女のキャラ性はこの兄にしてこの妹ありという納得感。最後、妹を抱きしめる彼の普段見せない表情と見守る仲間達の構図がグっと来たなー。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ地下4階に入ると怪我や死が現実味を帯び、冒険の難易度が一段上がった感がある。この巻ではファリンとマルシルの出会いが描かれる。早く救出されて仲間になるのを期待してしまうが、それが物語の半ばか、最終目標なのかまだ不明。ただ得意魔法の違いに好奇心旺盛ムーブとマルシルとは明確に差別化出来るし、活躍するポテンシャルを感じる。そして元仲間であるナマリとの再会。離脱理由はもっともだし情が無い訳でも無い。新たな仲間の元で自分を見つめ直す選択をしたのがむしろ好印象。さっぱりした距離感で結構好きかも。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ主人公の周囲で事件が起きる異常事態に加え、歪な家庭環境や不思議な力を使う老女、死者であるS君の転生マスコット化と、現実と幻想が幾重にも重なる構造が印象的。語られる出来事のどこまでが現実で妄想なのかの線引きを常に考えさせられる。転生を当然の様に受け入れる人物達も、それが世界常識なのか、あるいは認知の歪みなのか判然とせず、その曖昧さが物語の推進力になっている点が好みだった。序盤の荒れ切った家庭描写は正直かなりきついが、叙述トリックの気配が常にまとわりつき、ジメっとした不気味さが作品全体の読み味を形作っている。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレゴーレムは土由来という認識まではお馴染みだけど、肉体維持に湿度管理が不可欠で、畑として利用する発想には素直に感心した。センシは狩りや調理だけでなく、生態系の維持やトイレ管理まで担い、ダンジョン飯の恩恵をひっそり得て冒険者全体を支える縁の下の力持ち生活。ケルピーの話では、襲われた際に多くを語らずとも胸中が滲み、糧として進もうとする姿勢がドワーフらしく格好良い。そしてマルシルに石鹸でなすがままにされ、思いやりを汲んで魔法を受け入れる場面が最高。飯回以外もしっかり面白い。センシに始まりセンシに終わる巻だった。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレゲーム慣れした身として、ファンタジー世界観に即した食が描かれる面白さは自明だと思っている。ただそれは、調理法や見栄えだけでなく生態や性質まで掘り下げねば成立せず、現実的には手間がかかりすぎて敬遠されがち。こちらは漫画という表現だからこそ、その無茶を真正面からやり切っている作品。設定が緻密な分調理して食べる行為そのものが、戦闘や探索と地続きの攻略になっているのが面白い。特に生きる鎧の話は前話までの前振りが効いていて、可食部があると分かった瞬間に謎の感動が…。今更ながら良い漫画に出会えた。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレオムニバス形式で毎話新たな人物が現れる中、過去の登場人物が交差する面白さも出始めた。『本の海の漂流者』では、古本屋にはかつて売れた本のみで、真のマイナー本は新刊売り場にこそ潜むのかもと主人公の存在意義が一瞬揺らぐものの、先代の「ここにある本は歴戦のサバイバー」という言葉で腑に落ちる流れが美しい。「本が人を選ぶ」という掴みづらい言葉も、その後の辞典客が颯爽と買って去る場面で理解させるのが巧い。また『雲隠』は、前川さんが来ない理由に複数の可能性を残し、答えを示さない白紙の終わり方がむしろ心地良かった。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ古本屋を営む若い男を軸に「本と出会う側の人間」に焦点を当てて進む構成。古本廃棄を死刑執行に喩え、孤独死の家財整理に伴う即断の焦燥感を重ね、日没と共に人生が視界から消え…という話を1話からやるの攻めてるなあ。本棚作りと着物の話が特に好き。心象風景の本壁からの歩み寄りと判明する読書にわか同士の通じ合いが印象的だし、着物や女生徒の話は正解押し付けの息苦しさや、対しての読書の自由というのはおそらく本作のテーマ。どの話も自由を得た側だけで閉じず誰かを巻き込む着地点が良い。自由は個人のものだが、孤立で終わらせない。
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リブっち
ネタバレ単行本化を諦めていた古の短編が収録されている事実が嬉しい。Cキラは殺害基準がブレていき、こんな社会が数年も続けば明日は我が身と幸福指数が下がる本末転倒具合を想像出来ない安易さ。「チープ」が相応しい。ニアは本編で好きじゃ無かったけど、彼の判断と、キラ不在後の苦労や迷いが描写されて人間味が増し、令和の今になり愛着が沸くとは。aキラはニア評の通り建前から人の本質を露わにするやり方が痛快。結局人の身に余る力を振るえば必ず死神に目を付けられ、不幸に行き着くという世界のジンクスを改めて腑に落とす締め方が素晴らしい。
リブっち
ネタバレ過去の戦争のきっかけが他国出身の窃盗疑いから始まったもんだから、レイニーが他国難民の出で王家に接近した彼を気にかけない訳が無いのよね。そして夢をきっかけにレイニーの真相へ踏み込んだライラック。これはもう実質的な告白では…と思わずニヤけてしまう距離感が良過ぎる。13話はこのまま最終回でも納得出来る人間関係のおさらいと同時に、物語が収束に向かっている寂しさも同時に残る内容。人として生きて欲しいと思うものの、ダリアが周囲と打ち解けていく様子を見守る表情は優しげにも寂しげにも色々な解釈が出来るのでどうなるか。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレおにぎり作り回は日本人にとって何の変哲もない出来事なのに、三人の平穏な関係が見えてくるのが良い。ダリアは怖がりだけど不得意を放置しない芯の強さがあって、照れ隠しみたいな反応も含めて魅力的。レイニーの弁当屋としての信条が恩人から受け継いだものだと分かり、ダリアの正体も判明。苦労してるなあ…もう充分な程の罰を受けたと思うけども。読み切りの商人と卵の彼女は、個人的には幸せな結末を望みたかった…。本編では輪廻概念がありそうな描写と姿を見せたことから、こちらでも同様の出会いをしてその先に救いがあると信じたい。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ謹慎で人間界に落ちた邪神ソランジュ(レイニー)が、弁当屋を通じて他者と自分を満たし直していく物語。弁当の隙間も人の心の隙間も埋めずにいられない収納癖のような彼女の性質が、語りの端々に滲むのが面白い。日常のやりとりの中でふいに覗く神様の片鱗も魅力。時に傲慢さ、時に包むような大らかさが混じり合い、人間の営みに戸惑いながらも愛着を持ち始めているのが分かる。その揺らぎが、ただの人情ものとは違う味わいになっている。彼女の過去が少しずつ判明してくるものの、周囲の人々との関係がどう変化していくのか、続きが気になる。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ榊母との再会でぶつけた怒りはただ赦すことになるのでは?そんな迷いを抱きながらも、二人で向き合ったからこそ痛みを覚えてくれる相手がいた。過去を否定しきらず抱えていく選択が出来た瞬間がこの巻の核心だと思う。海から戻った後の直達と千紗に芽生えた確かな信頼関係、帰宅を迎える面々の優しさが沁みる。楓の失恋→再起までしっかり触れられ、誰も置き去りにしない良い締め方だった。タイトル回収が不倫も内包する運命論(ネガティブ寄り)から、時間が再び動き出す意味合いへ最後の最後に変貌するのが上手い。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ叔父と無事情報を共有できる幕開けにほっとした。彼の不器用な柔らかさが本当に沁みるし気付けば一番好きなキャラかも。一方で直達父は…周囲の許容と息子の生活の安定のために生かされてる立場なのに、自分の存在意義を見出そうと贖罪のために再び火種に近づく動きに辟易とする。ただただ、だらしない。しかし直達が泣き出す場面でこれまでの複雑な心情が腑に落ちた。2人が共有したかったのは、親に押し込められたまま置き去りにされた感情そのもの。痛みの正体が見えたことで、ようやく前へ進み始める。その核心がこの巻の一番の肝だと思う。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレシェアハウスに転がり込んだら、親のW不倫に巻き込まれた子供同士が出会ってしまうという話。作品名や各話タイトルの不吉さが物語と共に形を帯びていく構成が巧い。歓迎会で真実を知ってから空気がぎこちなくなるが、皆良かれで動くせいで事態が歪んでいく。そこである人物が善意で両者に真実を伝えたものの、まだ高校生である主人公の受け止める余裕を考えると少し拙速だったような…(結果的には成功だが)。とはいえ、それも含めて2人の間に挟まる人達のあたふた人間模様が魅力的。親事情に振り回された二人が、どう受け止め直していくのか。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ地方1回戦。三馬が占いによる不調を率直に共有する初回から、成長を感じる良い冒頭。相手は“流れ=ジンクス”を巧みに操るチームで、試合展開そのものを能力バトルのように描く尖った作風が今巻でも全開。自分もジンクスを「自己成就の予言」と捉えるタイプなので、理屈のある解説と絡めてくれるのが面白い。心理戦の切り札・伊能が初めて敗北を噛みしめる絶望感も印象的だが(全く折れてないが)、それ以上に傾いた流れを桐山が力技でねじ伏せる場面は圧巻。3球を準備投球で投げ切り、不選出メンバー竹内の声援に呼応して立て直すのが熱い…!
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ島編。脇役達の活躍が物語の質を引き上げている充実の長編。セイレーンと島民、どちらの訴えが真実なのか探る導入が面白く、三匹+ラッコの共闘は待望の展開で胸が躍る。モモンガは行動が思わぬ突破口となる憎みきれない絶妙な活躍を見せるし、レギュラー化した古本屋が友人として叱る場面も良き。純粋無垢故の恐ろしさを持つセイレーンの「わかった」の真意が明かされた瞬間のゾッとする結末と余韻も最高。果たして誰が悪いのか。考えさせられる締めで、胸にしまって去るちいかわの姿も渋い。試験勉強こそ進まないけど、精神的成長は確かなはず。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ山姥編は、以前の魔女(同一人物?)のように「こうなりたい願望」が作中で外からの侵略という形で具現化されているのが興味深い。仲介者的立場というのはあの世界の存在としては最も謎多き異質かも。この巻はラッコ先生やシーサー、くりまんじゅうといった馴染みの先輩組が沢山素を見せてくれるのが微笑ましい。そして今巻で特に印象的なのが、モモンガが古本屋と行動を共にするようになる流れ。これまでモブだった彼が色づく瞬間の演出が良い…!ただ偽モモンガが人間性を獲得しそうな空気感の話をやる程、でかつよが戻れなさそうなジレンマよ。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレキノコ、食物の枯れ、モモンガ、あのこ、シーサーの喫茶店で起きた”何か”の推察、拾魔と、一見全てがバラバラの話なんだけど、この巻は怪物化や拾魔石のような餌(?)化という世界の歪みを密かに積み上げていく構成だったように思う。一歩踏み出すと世界には危険が蔓延っていることの掘り下げが改めて行われ、社会制度や立場、公共施設を掌握する鎧さん達の知る事情など世界の成り立ちの裏側をちらつかせる描写も効いていて設定を紐解きたくなる面白さ。しかし、ちいかわが一人(匹)になってもやる時は結構やる子だ。ビビリでも勇気はある。
リブっち
ネタバレプリズン編、オデ君が檻をぶち壊すせいで穴掘りの苦労が一瞬で無に帰す呆れのハァ?が最高。そこから今度はモモンガが捕まり、痛い目を見れば可愛さが増すタイプだなーとようやく魅力に気付きつつあったのだが!(後述)、入れ替わり編は普段喋らない彼らの反応が全部新鮮で、純粋に楽しんでいた所にモモンガが再び登場。ここで1巻からの謎が解明し背筋が冷えた。初登場回の行動も、甘えた言動も全てが腑に落ちていく見事な構成に舌を巻いた。黒い流れ星編はループものをやりつつ、モモンガも欲する変わらない日常というのが妙に重く感じた。
リブっち
ネタバレパジャマパーティーズとリボンの話を中心に据えつつ、いつもの3匹が常に一緒に行動する機会が増えて、距離がぐっと縮まったという印象があるなーこの巻。パジャマ編、この世界の特徴的なモブすら黒塗りなのに、動きだけで魅せる表現が独特だ。全員でステージに上がる流れも綺麗にまとまっていて良い大団円だった。2巻でちいかわが自分の結果に落ち込みつつ、翌日には友を祝えるあの優しさに惹かれたけれど、リボンの話はその延長線で頼りないけど優しい彼の魅力がそのまま出ていると思う。「なんとかなれー」は勝利フラグの魔法の一言。
リブっち
ネタバレくりまんじゅうさんをはじめ、ちいかわ達にさりげなく手を差し伸べる見守る側も可愛い関係性が魅力的な巻。一方で擬態型子どもの話は温度差が激しく、虚無感しか残らない…!「おっきい討伐」で何故か挿入された一見関係の無い話から世界の暗部をうっすら察してしまった。ほのぼの話と不安が交互に押し寄せて、感情を細かく揺さぶられる感じがたまらなくなってきたな。主要キャラではうさぎの動向が興味深い。身勝手な奔放さはあれど、実は討伐リタイアの早期判断をするなど、周囲に敏いところが度々コマの端で描かれている気がする。
リブっち
ネタバレ労働・住居・資格など、この世界の生活システムがだんだん具体化していくのが面白い。住民達に過干渉しないようにしている鎧の管理者達とは一体…。草むしり検定編では、ハチワレがちいかわより先に合格してしまい、素直に喜べず距離感を測りながら応援する姿が健気で良い子過ぎる。鎧さんへのメリケンサックのプレゼントも危険物と認知しながら喜ぶ良エピソード。不穏さだけでなく、優しさもしっかり描かれていくのが魅力だなーと改めて思う。それにしても食べ物が毎話のように出てくるのでお腹が空く漫画だ。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレ妹という名の異常者がもう一人出現する回好き。この回は妹行方不明からの展開が面白すぎた。唾液まみれの林檎飴を頭上で振り回して、神頼みをした直後に境内で食欲を発散する姉も、"刺激"に対して同じ顔をする妹も怖い…。そして、この巻では会社の人間も全員壊れているのが完全に露呈する。特に17話インスタ回は社内の闇が交差する地獄。酒狂い先輩は底辺アカウォッチャーなんて高尚な趣味をお持ちだし、桐本さんはもう体がおしまいです。気が付けば、刺激・酒・エナドリ・甘味、各々で単独スピンオフが成立する狂人の巣窟が拡大してしまった。
が「ナイス!」と言っています。
リブっち
ネタバレちゃんと読んだことがなかったので、この機に単行本で向き合ってみる。作者の「こうなりたい」というマスコット願望から始まり、その延長にある漫画形式のリアル飲食物を絡めた変身願望めいた空気が妙な味を帯びている。キャラはみんな可愛いのに、どこか異物や影がのぞく。そのキュートさとアグレッション的な不穏さの落差がクセになる。1巻では流れ星の話が特に好き。勢いの良さとちいかわの怯えリアクションに思わず吹き出した。主要人物の中では今の所うさぎが一番のお気に入り。トリックスター的行動と「ハァ!?」の辛辣反応が面白過ぎる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/11/30(5907日経過)
記録初日
2009/11/25(5912日経過)
読んだ本
733冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
124724ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
309件(投稿率42.2%)
本棚
12棚
自己紹介

漫画/ミステリー/話題の本や興味を持った本などを時々ジャンル問わずに

十数年ぶりに帰還(2025/6/3~)。
感想をアウトプットして記録に残しておかないと、読んだ記憶自体が抜け落ちてしまうようなタイプだと今更気付き、備忘録として再開しました。

漫画は泥臭いのとか駆け引き、日常系、ポストアポカリプス、知らない職業や趣味モノなどがざっくりとした好きな傾向ですが、何でも読みます。

ミステリー等の小説もたまに読んだり。気まぐれで心理学や雑学系も。
以前はもっぱら漫画派でしたが、これからはジャンル問わず幅広く漁っていきたいと思っています…が、読むペースは遅いので基本的に漫画だらけになるかと。

10年前に書いた感想は今以上にかなり拙い文章ですが、当時の価値観のあたたかい目で見て頂けると嬉しいです。

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