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2024年10月の読書メーターまとめ

すうさん
読んだ本
11
読んだページ
2659ページ
感想・レビュー
11
ナイス
44ナイス

2024年10月に読んだ本
11

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

すうさん
芸術作品は作った人がどんな人であれモノとしては残っていくのだろうが歴史上の人物でもなければ人としては勲章をもらおうが財産をしこたま持っていてもその人の関係者しか関係がない。しかもその関係者もいなくなればその業績もやがては薄れていくのが常。だからモノでなくその人の生み出す「言葉」こそが、その人として残っていく。たとえ個人的なことであっても辞世の言葉や最期の言葉は人生を総括するものなのでその人を知らなくても無関係な私達の心に響く。私自身も凡人の一人としてせめて自分の子供たちに「ことば」を残したいと思っている。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
11

すうさん
養老孟司のキャリアとその思想形成を論じたもの。一般にはハイキャリアに思える彼の人生は天邪鬼で個人を優先させたものだった。個人を優先する養老の性格以上に「世間」と自分の価値観のずれがその原因であった。しかしこの世間的な価値観との妥協がないと一般的には社会ではとても生きずらい養老自身も振り返っている。だから現在第一線で働いている若者には養老思考は向かいない。ある程度の経験や年齢を経て自分自身を振り返った時にこの本は役に立つと思う。それは世間的な価値ではなく自分自身を中心に人生を考え抜けと主張しているからだ。
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すうさん
「動乱の日本史」シリーズの完読。内容は「逆説の日本史」の読後なので理解は完璧。徳川300年の歴史がなぜ崩壊してしまったのか。それは朱子学にどっぷりと浸かっていた日本だったから。しかし中国や朝鮮ほどでなかったので明治維新で近代国家に改革することができた。しかし今近代国家としての日本も下り坂にさしかかり、実は完全循環型の江戸時代の素晴らしさも見直されていいのかもしれない。確かに便利でないかもしれないが、人間が人間として生きていくことに対する答えとしての江戸時代をもう一度見直すことは大切かもしれない。
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すうさん
芸術作品は作った人がどんな人であれモノとしては残っていくのだろうが歴史上の人物でもなければ人としては勲章をもらおうが財産をしこたま持っていてもその人の関係者しか関係がない。しかもその関係者もいなくなればその業績もやがては薄れていくのが常。だからモノでなくその人の生み出す「言葉」こそが、その人として残っていく。たとえ個人的なことであっても辞世の言葉や最期の言葉は人生を総括するものなのでその人を知らなくても無関係な私達の心に響く。私自身も凡人の一人としてせめて自分の子供たちに「ことば」を残したいと思っている。
が「ナイス!」と言っています。
すうさん
日本の中世史は面白い。日本は為政者である天皇の政治から藤原家摂政が動かす貴族社会になり明治維新までずっと「武士」という存在が日本を動かしてきた。平安時代を経て平家が先鞭と取りやがて源氏が鎌倉幕府を開くことで日本の歴史は武断政治として歴史を大きく変えてきた。そこには清盛、頼朝、義経といった武士のヒーローから天皇側のヒール、後白河法皇、北条政子、北条義時と時代を彩る脇役が登場するまさに動乱の時代が中世だ。井沢元彦の歴史本以外にも沢山歴史関係の本を読んできたが、私は鎌倉室町戦国時代と幕末の歴史が一番好きだ。
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すうさん
社会心理学についての話だが、あくまで日本であるということで理解した方が良い。国や文化によって人間の社会心理は変わる。とくに経済、ビジネス、文化の面は多様。末章の人間の健康や幸福については自分の社会的な立場や役割、また年代・年齢で大きく異なってくるような気がする。この本を読んで現在の悩みを少し解消したり、過去の自分の行動を理解したりするのは本書は役立つかもしれないが金科玉条のようにすべきではない。すぐに使えるものはやがて使えなくなるというのが「道具」なので、常に我々は社会を観察し続けないといけないと感じた。
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すうさん
久坂部羊の「人はどう」シリーズ「人はどう老いるのか」「人はどう死ぬのか」に続く第三弾。ほかに「人間の死に方」「日本人の死に時」「寿命が尽きる二年前」「思い通りの死に方」他に「健康の分かれ道」など健康、生死に関するエッセイは全部読んだ。今回が一番つまらない。それは「思うままにならないことを思うがままにしようとして悩む」というところに収れんすることを知っているからだと思う。現在「老い」を経験途中で将来の「死」に向かっている私にとって若いころの「生きる悩み」は過去のこと。最初に本書を出せばよかったのに順番が逆。
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すうさん
とうとうこんな本を読むようになった。アンチエイジングをしようとは思っていないが、健康についていろいろ考えるようになった。夜にトイレに何度も起きることは加齢による原因だとは思っているが、ほかに心当たりの高血圧や睡眠時無呼吸症などもあった。でも夜中に起きてトイレに行き、そのまま夜中の読書をはじめることもあるので、起きるのはめんどくさいがそんなに嫌じゃない。夜中の読書は誰にも邪魔されず結構集中できるから。じゃあなぜこんな本を読むのだろうか。(笑)考えすぎるとかえってストレスになるが、自分の健康を知ることは大切。
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すうさん
再読したことを読書メーターを書いて改めて知った。(笑)よくあることだが、今回もそれなりに楽しめた。池田そのものが変わり者で同調圧力に抵抗力があるからこのように本音が言えるのだが、これは彼が学者でありある程度の年齢になったからこそ言えるような気もしている。やはり社会からある程度の距離を置いて俯瞰することができないとそうならないと思う。まさに現世の価値観にまみれた大多数の政治家や経営者は発言はできても実践はしにくい。しかし多様な意見に耳を傾け謙虚に自分の頭で考えるといびつな社会が浮き彫りになってくると思う。
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すうさん
面白かった。怖そうなサメのイメージを払拭させてもらえる本だ。イラストや豆知識が素晴らしい。すべてのサメの歯のイラストがあってこれも興味深い。コバンザメやチョウザメはサメではないことも知ったし、サメには浮き袋がなく、油の詰まった肝臓で浮き沈みができるということも知った。やっぱり古代から生きてきた生き物には、生物としてそれなりの智慧や工夫がある。歴史ある生き物にはやっぱりそれだけで価値がある。人間なんて智慧があり生物頂点にあるように思っているのだがそれは傲慢の極みで頭でっかちの理論だけの生き物なのだ。
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すうさん
池田清彦がどこかの本で「天才だ」と絶賛していたので読んでみた。年齢を重ねることで知識はもちろん経験も増えるので忘却以上に智慧がつくということを説明しているが、理系にしてはエビデンスが少ないように感じた。読者にとっては読みやすくなっているが、「ホンマでっか!TV」のようにどうも眉唾物、キワモノの様な感じがぬぐえなかった。食べることについての考察も多かったが大切なのはバランスだと思うし好きなものを食べることも大切。否定から前向きな考えは生まれないのと同様、肯定的な安楽的発想でしか幸せは訪れないと思っている。
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すうさん
財務省にいた高橋洋一だからこそ見える景色がある。旧大蔵省、今の財務省こそ省庁の中の省庁。なんと言っても予算を振り分けることができるから。各専門省庁から上がってきた希望予算を差配できる。結局政治家と同じ。政治家は実務の実行ではなく、予算分捕りが役割なのだから。それも自分が稼いだお金ではなく他人の税金なのだ。人のお金を差配できる権力を持つのが政治家であり財務省。本書を読むと私は怒りしかないが、沢山の人にも読んでもらいたい。事実は一つでも解釈によってどうにでもなる世界が政治の世界であることが良く明かる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/05(3975日経過)
記録初日
2009/01/01(5805日経過)
読んだ本
2016冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
525948ページ(1日平均90ページ)
感想・レビュー
1378件(投稿率68.4%)
本棚
310棚
性別
血液型
AB型
現住所
三重県
自己紹介

ktrnw19610708

読書メーターを紹介してもらって活用し始めてから、2016年:131冊、17年:111冊、18年:213冊、19年:117冊、20年:154冊、21年:146冊の本を読んできました。中には漫画もありますが、ほとんどが、小説、エッセイが多かったような気がします。

昨年末定年を機会に故郷志摩に帰りました。引っ越しや新しい展開に忙殺されてあまり本を読む機会に恵まれませんでした。いやそれよりも読書意欲がわかなかったのでした。

生まれた故郷は過疎地で本屋もなく、以前住んでいたところのような図書館もなく、あっても車で40分くらいかかります。ネットで取り寄せれば買えるかもしませんが、旧来のアナログ人間で目で見て手で触って本を選びたいのです。

私にとって読書は人生の智慧だけでなく、心の潤いを与えてくれる大切な趣味です。60の齢を超えてから自分の趣向がどちらへ向かうのか興味がありますが、以前のように広範囲に本を選べないような気がします。以前結構大規模に自分の蔵書を整理したことがありますが、残した大切な本を読み返すということも視野に入れながら、忘備録としてこの読書メーターを利用していこうと思っています。

読書メーターに参加されている方の感想も読んで広がりにくくなった自分の読書の領域をもう一度広げられればうれしいです。

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